【テスト有り】中学英語の基礎文法をおさらい!「形容詞」と「副詞」とは?

中学英語の基礎文法をおさらい!「形容詞」と「副詞」とは?

英文法の「形容詞」と「副詞」について、わかっているようできちんと理解できていない人が多いのではないでしょうか?

形容詞も副詞もどちらも修飾する働きをすることから、両者を混同してしまうことがよくあります。
しかも中には、複雑なイメージがある英文法の学習を避けて通ろうとする人もいます。

しかし、それぞれの要点をおさえておくことで表現の幅がぐっと広がりますので、形容詞と副詞の基本的なルールを学習しておくことをおすすめします。

今回は、おもに中学英語で習う形容詞と副詞の用法について、例文と練習問題をまじえてくわしく解説します。

この記事内の重要な項目まとめ

動画でも詳しく解説!

YouTube動画でも形容詞と副詞の使い方や見分け方について詳しく解説しています。例文の発音も合わせて確認できるのでぜひ活用してみてください。

形容詞の働き

形容詞の働き
先ずは形容詞について。形容詞は名詞を修飾する働きをします。

英語ではadjective(アジェクティブ /ˈædʒɪktɪv/)といい、省略形は「adj.」と記します。

形容詞には、限定用法叙述用法という2つの修飾のパターンがあります。
それぞれの用法について理解しておきましょう。

限定用法

名詞の前に形容詞をおいて、その名詞を修飾することを限定用法といいます。
文章中の特定の名詞について情報を追加したり意味を限定したりします。

限定用法の語順は、形容詞+名詞です。
例えば一匹の犬がいるとして、その犬は

  • 「大きいのか、小さいのか」
  • 「何色なのか」

など、形容詞を用いて、名詞であるその犬について以下のように説明をします。

【例文】

形容詞名詞

She has a small dog. 
(彼女は小さい犬をかっています)

She has a white dog.
(彼女は白い犬をかっています)

叙述用法

主語となる名詞の後に形容詞をおいてその名詞を修飾することを叙述用法といいます。

後ろから名詞を修飾し、情報が足りない文章中の名詞のありさまを述べます。
一つの名詞を修飾する限定的用法とは違い、動詞の力をかりて名詞の意味を表します。

叙述用法には、主語+述語+補語(形容詞)の形をとる場合と、主語+述語+目的語+補語(形容詞)の形をとる場合があります。

例えば、一匹の犬がいるとして、その犬の様子について以下のように説明をします。

【例文】

名詞形容詞

主語+述語+補語の形(第2文型:S+V+C)
The dog is small.
(その犬は小さいです)

The dog is cute.
(その犬はかわいいです)

主語+述語+目的語+補語の形(第2文型:S+V+O+C)
The dog makes me happy.
(その犬は私をしあわせにしてくれます)

形容詞を複数用いる場合

形容詞はいつでも単独で使われるわけではなく、そのまま重ねて使ったり接続詞でつないで使ったりできます。

前から名詞を修飾する限定用法であれば、特徴や性質などを表す形容詞を重ねて使用することができます。
主観的な評価を表すものから本質的な性質を表す順序で重ねていくと自然な語順になります。

目安として、以下の表を参考にしてください。

限定詞 形容詞 名詞
序数 数量 評価
感想
大きさ 新旧 材料
所属
a pretty young blond French girl
my comfortable old leather sofa
these first ripe big pineapples
the two elegant small silver watches

【例】

a pretty young blond French girl
(かわいくて若い金髪のフランス人女性)

my comfortable old leather sofa
(私の快適な古い革でできたソファー)

these first ripe big pineapples
(これらの最初に熟した大きなパイナップル)

two elegant small silver watches
(2つのエレガントで小さな銀色の腕時計)

一方、後ろから修飾する叙述用法の場合は、形容詞をそのまま重ねて使用することはできません。必ず接続詞でつないで使います。

【例】

She is beautiful kind.

She is beautiful and kind.
(彼女は美しくて親切です)

序数 first 最初の
second 2番目の
last 最後の
数量 one 1
two 2
one hundred 100
評価・感想 beautiful 美しい
pretty かわいい
excellent 素晴らしい
大きさ large 大きい
tiny ちっぽけな
moderate 中くらいの
新・旧 new 新しい
former 前の、以前の
antique 古風な
bule 青色の、青い
green 緑色の
red 赤色の、赤い
材料・所属 wooden 木製の
metallic 金属製の
Japanese 日本人の

副詞の働き

「副詞」の働き
次に副詞について。副詞は名詞以外の語を修飾する働きをします。
英語では、adverb(アドバーブ / ˈædvɚːb/)といい、省略形は「adv.」と記します。

副詞は、動詞、形容詞、他の副詞を修飾しますが、何を表すかによって配置場所が異なります。
どこに副詞を置くのかを理解することが大切です。

時を表す副詞

いつその出来事が起こったか説明をする「時を表す副詞」は、文末が定位置です。

時を表す副詞例

now
today 今日
tomorrow 明日
the day after tomorrow 明後日
yesterday 昨日
the day before yesterday 一昨日
two weeks ago 2週間前
this year 今年

【例文】

I attended a party yesterday.
(私は昨日パーティーに出席しました)

I’m going to England next year.
(私は来年イギリスにいくつもりです)

場所を表す副詞

どこでその出来事が起こったのか説明する「場所を表す副詞」も、文末が定位置です。

場所を表す副詞例

here ここ
there そこで
abroad 海外で
anywhere どこでも
near 近くで
far 遠くで
on the table テーブルの上で
at the bus stop バス停で

【例文】

The car accident happened here.
(車の事故がここで起こりました)

They are waiting at the bus stop.
(彼らはバス停で待っています)

様態を表す副詞

どのようにその行為がなされたのか、どれくらいの状態なのかなど、「様態を表す副詞」は、動詞句の後ろが定位置です。

様態を表す副詞例

really 本当に
quickly すばやく
slowly ゆっくり
well 上手に
quietly 静かに
kindly 親切に
exactly 正確に
loudly 大声で

【例文】

She swims well.
(彼女は上手に泳ぎます)

My teacher speaks slowly.
(私の先生はゆっくり話します)

副詞を複数用いる場合

時間、場所、様態を表す副詞は、文章の後ろに置きますが、同じ文章で副詞をいくつか使用するときは語順に注意が必要です。

基本的には、「様態→場所→時間」の順番で重ねます。

【例】
様態を表す場所を表す時を表す

They argued terribly at school yesterday.
(彼らは昨日学校で激しく口論をしました)

また、場所や時間について、副詞を重ねて説明するときは、どちらも「狭いもの→広いもの」の順番が自然です。

【例】

The party will start around 6 o’clock tomorrow.
(パーティーは明日6時ごろにはじまります)

We first met at school in Tokyo.
(私たちは東京の学校ではじめて会いました)

程度を表す副詞

それがどれくらいのレベルなのか「程度を表す副詞」は、前が定位置です。

程度を表す副詞例

very とても
too あまりにも~
so とっても
really 本当に
quite かなり
absolutely 完全に
totally 全く
a little 少し

【例文】

He is absolutely right.
(彼は全く正しいです)

She is so cute.
(彼女はとってもかわいいです)

頻度を表す

ある出来事が起きる確率をしめす「頻度を表す副詞」は一般動詞の前、be動詞の後ろが定位置です。

頻度を表す副詞例

always いつも
usually 普段
often しばしば
frequently 頻繁に
sometimes 時々
seldom ほとんど~ない
rarely めったに~ない
never 一度も~ない

【例文】

She is always funny.
(彼女はいつもおもしろいです)

I have never been to Canada.
(私は一度もカナダに行ったことがありません)

確信の度合を表す

「確信の度合を表す副詞」も一般動詞の前、be動詞の後ろが定位置です。

確信の度合を表す副詞例

100% 100パーセント
definitely 絶対
certainly 確かに
surely 確実に
probably たぶん
maybe たぶん
perhaps たぶん
possibly もしかすると

【例文】

I’m 100% sure he’ll succeed.
(私は彼が成功すると100%確信しています)

We will probably catch the train.
(私たちはたぶんその電車に間に合います)

強調を表す

文章全体の「強調を表す副詞」は、ほとんどの場合文頭に置きます。

強調を表す副詞例

clearly あきらかに
happily しあわせにも
regretfully 残念ながら
honestly 正直なところ
frankly 率直なところ
strictly 厳密なところ
seriously まじめな話では
luckily 幸運にも

【例文】

Frankly, I don’t agree with you.
(率直なところ、あなたの意見には同意しません)

Luckily, I was able to pass the test.
(幸運にも、私はテストを通過することができました)

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練習問題

練習問題
以下に、基礎問題と応用問題を出しておきます。

それぞれの英文は、繰り返し声に出して読んでください。
そうすることで、形容詞と副詞の使い方に慣れることができます。

基礎問題

日本語の意味になるように( )に適切な形容詞を書いてください。

問題1:My mother looks ( ).
私のお母さんはしあわせそうに見えます

happy

問題2:Tom is ( ) every day.
トムは毎日忙しいです

busy

問題3:She is a very ( ) student.
彼女はとてもいい生徒です

good

日本語の意味になるように( )に適切な副詞を書いてください。

問題1: ( ), he met a wonderful woman.
幸せなことに、彼は素晴らしい女性に巡り合った。

Happily

問題2: He is ( ) busy.
彼は普段忙しくしている

usually

問題3: Nancy is a ( ) good student.
彼女は本当にいい生徒です

really

応用問題

( )内の語を日本語と同じになるように並び替えてください。

問題1: (has, Ken, friends, three, tall, French).
(ケンは3人の背が高いフランス人の友達がいます)

Ken has three tall French friends.

問題2: (pianist, first, famous, Japanese, the, she, is).
(彼女は有名な日本人女性のピアニストです)

She is the first famous Japanese pianist.

問題3:(bird, I, saw, in, park, the, night, last, a, big, yellow).
(私は昨日の午後公園で黄色い大きな鳥を見ました)

I saw a big yellow bird in the park yesterday afternoon.

問題4:(a, new, luckily, I, bought, bag, red, beautiful).
(幸運にも、私はきれいな新しい赤いカバンを買いました)

Luckily, I bought a beautiful new red bag.

問題5:(probably lives in, old, dirty, small, he, house, an).
(彼はたぶん古くて汚くて小さい家に住んでいます)

He probably lives in an old dirty small house.

問題6:(his, he, near, sometimes, French, goes, a, restaurant, to, house, famous).
(彼は時々、家の近くの有名なフランス料理店に行きます)

He sometimes goes to a famous French restaurant near his house.

まとめ

本記事では、形容詞と副詞の基本的な使い方と、その例文・練習問題について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

形容詞の主な用法まとめ

  • 限定用法⇒名詞を修飾する。
  • 叙述用法⇒文章全体を表す/補語になる。

副詞の主な働きまとめ

  • 場所を表す。
  • 時間を表す。
  • 様態を表す。
  • 程度を表す。
  • 頻度を表す。
  • 確信の度合を表す。
  • 強調を表す。

慣れるまでは、形容詞なのか、副詞なのか迷うこともあるでしょうが、

  • 何を修飾しているのか
  • 文章のどこに置くのか

を理解することが重要なポイントです。

いろいろな例文を用いて練習すれば、次第にイメージがつかめるようになります。

形容詞と副詞をうまく使えるようになれば、会話や文章作成での表現力が格段に広がります。

ぜひこの機会に練習をして、使い方をマスターしてください。

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