英語試験50種類を徹底解説!比較一覧表とテストの選び方

英語試験50種類を徹底解説!比較一覧表とテストの選び方

英語の資格・検定試験は種類が多すぎて、「どの試験を受ければいいのかわからない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

英語の資格や試験は、目的や受験対象の違い、評価するスキル、実施される地域、運営団体などによって、多様化しています。

そこで今回は、主要な英語資格・検定試験50種類を徹底解説しますので、自分のニーズに合った試験を選ぶ参考にしてください。

英語試験対策ができる英会話スクール比較表

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イングリード
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TOEIC L&R
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ロゼッタストーン
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英語資格・検定試験の比較表および概要

英語資格・検定試験の比較表および概要

英語の資格や検定にはさまざまな種類があるので、目的別に以下のように分類しました。

  • 英語運用能力を測る試験
  • 英語翻訳・通訳のための試験
  • 専門分野で必要とされる英語の試験
  • 子どもおよび初学者向けの英語能力試験
  • 英語を教えるための認定資格

英語関連の全50資格・検定試験について、「難易度」「受験料」「実施頻度」などを一覧表にし、それぞれの概要をまとめましたので、お役立てください。

英語運用能力を測る試験

英語能力
検定試験
難易度受験料実施頻度
英検入門~上級4,100円~12,500円ペーパー形式:年3回
S-CBT:毎週土日実施
※級や地域により異なります
TOEIC L&R初級~上級7,810円年18回
※地域により異なります
TOEIC S&W初級~上級10,450円年12回
※地域により異なります
IELTS中級~超上級25,380円~31,900円
※運営団体により異なります
ペーパー形式:月4日程度
コンピューター形式:ほぼ毎日
※運営団体・試験形式・地域により異なります
TOEFL iBT中級~超上級195米ドル月5~9回
※主に水・土曜日に実施
ケンブリッジ
英語検定
中級~超上級14,300円~29,370円  年2~3回
※レベルや地域により異なります
国連英検初級~超上級5,500円~13,200円年2回
日商ビジネス
英語検定試験
初級~上級6,600円年2回
GTEC中級~上級9,900円
※個人申込・コンピューター受験の場合
年2~3回
※試験タイプやレベルにより異なります
iTEP中級~上級13,200円~13,750円随時
TEAP中級~上級6,000円~15,000円年3回
※地域により異なります
Linguaskill
Business
中級~上級2,900円~11,900円公開会場受験(東京・大阪):月1回程度
リモート受験(自宅など):毎月10日間
※月1回まで申し込みが可能です
GCAS中級~上級6,900円月1回程度
VERSANT中級~上級4,400円~7,700円随時
CASEC初級~上級3,367円随時
ACT中級~上級186.50米ドル~211.50米ドル
※アメリカ国籍以外の受験者が
アメリカ国外で受験する場合
年7回
※アメリカ国籍以外の受験者がアメリカ国外で受験する場合
SAT中級~上級111米ドル
※アメリカ国外で受験する場合
年5~6回程度
※アメリカ国外で受験する場合

英語翻訳・通訳のための試験

英語能力
検定試験
難易度受験料実施頻度
全国通訳
案内士試験
超上級14,850 円年1回
TOBIS
ビジネス通訳検定
中級~上級20,000円~25,000円年2回
翻訳実務検定
TQE
中級~上級8,900円~年3回
JTA公認
翻訳専門職資格試験
中級~上級5,500円~年3回
JTFほんやく検定中級~上級11,000円~年2回
文芸翻訳検定中級~上級4,200円~15,750円年2回

専門分野で必要とされる英語の試験

英語能力
検定試験
難易度受験料実施頻度
技術英語
能力検定
中級~上級3,600円~17,000円年3回
TOPEC
看護英語試験
中級~上級4,950円年2回
日本医学英語検定上級6,000円~15,000円年1回
CBMS国際医療
英語認定試験
中級~上級13,200円~19,800円年1回
幼児教育
保育英語検定
初級~上級4,500円~8,000円年3回
※級により異なります
教職英語検定中級~上級4,000円年2回

子どもおよび初学者向けの英語能力試験

英語能力
検定試験
難易度受験料実施頻度
英検Jr.初級2,500円~2,900円年3回
TOEFL Primary初級4,000円~6,000円年4回
※地域により異なります
TOEFL Junior中級4,500円~6,600円年2回
TOEIC Bridge Listening
and Reading
初級~中級4,950円年6回
TOEIC Bridge
Speaking and Writing
初級~中級9,350円年6回
GTEC Junior初級~中級4,130円~4,730円教室・学校単位の団体申込み可能
国連英検
ジュニアテスト
初級~中級3,300円年2回
ケンブリッジ
ヤングラーナーズ英語検定
初級~中級9,350円~12,100円年2回程度
※地域やレベルにより異なります
JET入門~初級2,900円~3,900円年4回
JAPEC児童英検入門~初級2,500円~3,100指定の期間中に限り随時
TECSテックス
コミュニケーション技能検定試験
初級2,530円~3,300円年2回
児童英語検定ACET初級3,000円~3,500円要問い合わせ
英単語検定初級~上級5,500円年2回
英単語能力検定初級~上級1,100円~4,000円要問い合わせ

英語を教えるための認定資格

※取得には所定のコースを一定期間受講し、定められた課題や試験を受ける必要があります。

※受講料および受講期間は、学校やコースによって異なります。

英語能力検定試験難易度受講料受講期間
CELTA上級35万円程度~4週間程度~
DELTA超上級ジュール1:20万円程度~
モジュール2:50万円程度~
モジュール3:10万円程度~
1モジュールにつき
12~14週間程度~
TKT中級~上級各モジュールの対策コース:22,000円 
各モジュールの試験料: 9,900円
3~4か月程度~
トリニティ
CerTESOL
上級25万円程度~4週間程度~
・TESOL
・TESL
・TEFL
中級~上級要比較検討3週間程度~
J-SHINE中級57,000円程度~4週間程度~
児童英語インストラクター中級認定コース:29,800円~
試験料:5,600円
3か月程度

※価格は税込みです。

50種類の英語試験を解説!特徴やレベルについて

50種類の英語試験を解説!特徴やレベルについて

50種類の英語資格・検定試験を一つずつ詳しく紹介していきます。

「どんなテストなの?」「特徴やレベル、受験するメリットなどについて知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

英検(実用英語技能検定)

特長・国内最大認識の英語能力試験
・英語の4技能を評価
・有効期限がない
難易度入門~上級
実施頻度ペーパー形式:年3回 S-CBT
原則毎週土日
※級や地域により異なります
受験料・5級:4,100円
・4級:4,700円
・3級:6,900円
・準2級:8,500円
・準2級プラス:8,700円
・2級:9,100円
・準1級:10,500円
・1級:12,500円
試験内容■5級・4級:1次試験(筆記とリスニング)
※スピーキングも受験は任意、級認定には影響なし
■3級~1級:1次試験と2次試験
・1次試験(筆記とリスニング)
・2次試験(面接形式のスピーキングテスト)
試験結果受験した5級~1級それぞれの合否判定
こんな人におすすめ・高校
・大学入試や単位認定に活用したい
・生涯有効の英語資格がほしい
公式サイトhttps://www.eiken.or.jp/eiken/

英検(正式名称:実用英語技能検定)は、「公益財団法人 日本英語検定協会」が運営する、文部科学省の後援を受けた英語検定試験です。

学習レベルに応じて8つの級を設定しており、小学生から社会人までの幅広い年齢層が受験しています。

英語4技能のバランスを重視した出題内容で、日常生活からアカデミック・ビジネスシーンまで、社会で求められる英語力を測ります。

3級以上は1次試験と2次試験に分かれます。

従来型のペーパー形式の1次試験は筆記で3技能(リーディング・リスニング・ライティング)、2次試験は1次試験合格者に対して別日に試験管と面接形式でスピーキングテストをおこないます。

一方、S-CBT(コンピューター形式)受験では4技能を1日で測定し、3技能はマウス操作とタイピングで回答し、スピーキングは吹き込み形式で実施されます。

TOEIC Listening and Reading(TOEIC L&R)

特長・英語の2技能(リスニング・リーディング)を評価
・アジアを中心に企業内評価用として高い認知度
難易度初級~上級
実施頻度年18回
※地域により異なります
受験料7,810円
試験内容リスニング(約45分・100問)
リーディング(約75分・100問)
のマークシート方式の一斉客観テスト
試験結果トータル10~990点のスコアで評価
こんな人におすすめ・学生は就職活動や入学試験に活用したい
・社会人は海外赴任やキャリアアップ
・キャリアチェンジに活用したい
公式サイトhttps://www.iibc-global.org/toeic/test/lr.html

TOEIC Listening and Reading(TOEIC L&R)は、アメリカの教育団体「ETS」が開発した世界共通のテストです。

日常生活やグローバルビジネスに必要な英語の聞く能力と読む能力を測定することを目的とし、日本では「一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会」が運営しています。

TOEIC L&Rはほぼ毎月受験可能で、日本や韓国での受験者数は非常に多く、企業や教育機関からの信頼も高いです。

よって、そのスコアは採用や昇進の基準として、また海外赴任や海外部門への転勤の条件として使う企業も少なくありません。

さらに、就職支援の一環としてTOEIC L&Rの受験を推奨する大学も増えています。

国際的にも一定の認知度はありますが、TOEIC L&Rは、アカデミックな英語力(論文の読解力・講義の理解力など)を測るためのものではないことから、一般的に海外の大学や大学院への出願には利用されません。

TOEIC Speaking and Writing(TOEIC S&W)

特長・英語の2技能(スピーキング・ライティング)を評価
・アジアを中心に企業内評価用として高い認知度
難易度初級~上級
実施頻度年12回
※地域により異なります
受験料10,450円
試験内容スピーキング(約20分・11問)
ライティング(約60分・8問)
試験会場でパソコンを使用し回答
試験結果トータル0~400点のスコアで評価
こんな人におすすめ・実務に直結する英語運用能力(話す・書く)を証明したい
公式サイトhttps://www.iibc-global.org/toeic/test/sw.html

TOEIC Speaking and Writing(TOEIC S&W)は、TOEIC L&Rと同様の「国際ビジネスコミュニケーション協会」の運営で、スピーキングとライティングの技能を評価します。

国際的な職場環境において、効果的に英語でコミュニケーションをとるために必要な話す力と書く力を測定するテストで、TOEIC L&Rとは別の日程で実施されます。

試験は会場にてコンピューター形式で行われ、スピーキングは音読問題・写真描写問題・応答問題意見を述べる問題があり、回答をマイクで録音します。

また、ライティングは、写真描写問題・Eメール作成問題・意見を記述する問題があり、キーボードでタイピングします。

TOEIC L&Rに比べると歴史が浅く、知名度は徐々に浸透中ですが、受験者数はまだそれほど多くありません。

国際的な認知度はさらに限定的で、IELTSやTOEFLの評価の方がよく活用されているのが現状です。

IELTS

特長・英語の4技能を評価
・国際認知度が高い英語力評価試験
(イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダなどで主流)
難易度中級~超上級
実施頻度ペーパー形式:毎月4日程度
コンピューター形式:ほぼ毎日
※運営団体・試験形式・地域により異なります
受験料・ペーパー形式:25,380円
・コンピューター形式:25,380円~28,500円
・英国ビザ申請用IELTS ぺーパー版:29,400円
・英国ビザ申請用IELTS コンピューター版:31,500円~31,900円
※運営団体により異なります
試験内容・リスニング(約30分・40問)
・リーディング(60分・40問)
・ライティング(60分・2タスク)
・試験官と対話型のスピーキングテスト(約11~14分・3パート)
試験結果1.0~9.0のバンドスコアで評価
こんな人におすすめ・海外の大学
・大学院への進学を志望している
・英連邦への移住(永住権や就労ビザの取得)を目指している
・国際的に通用する英語力の証明したい
公式サイト
(試験実施団体)
https://www.eiken.or.jp/ielts/
https://www.britishcouncil.jp/exam/ielts
https://ieltsjp.com/japan
https://jsaf-ieltsjapan.com/
https://berkeleyhouse.co.jp/ieltstestcentre/?af_type_id=null

IELTS(アイエルツ、正式名称:International English Language Testing System)は、「British Council」と「IDP」と、「ケンブリッジ大学の英語評価機関」の共同開発による、国際的に信頼されている英語能力試験です。

大学・大学院の進学や専門機関への登録申請を目的とした 「アカデミック(学術用)」と、主に移住を目的とした「ジェネラル・トレーニング(一般用)」の2種類があり、目的に応じて受験します。

IELTSのスピーキングテストでは、録音ではなく実際の面接官と1対1で話す形式ですすめられるのが特長です。

日常的な会話・2分間のスピーチ・スピーチに関連した抽象的・議論的な質問の3つのパートからなり、理由や具体例を挙げて論理的に話す能力が問われます。

日本では以下の5団体が試験を実施しており、試験形式・試験頻度・受験料・試験会場などは受験する団体によって異なります。

  • British Council(イギリスの公的教育機関)
  • IDP(オーストラリアの公的教育機関)
  • 日本英語検定協会(英検)
  • JSAF(日本スタディ・アブロード・ファンデーション)
  • バークレーハウス語学センター

また、模試問題・試験対策のオンラインレッスン・添削サービスの提供など、受験者への特典にも各団体によって違いがあるので、団体から申し込みをするか比較検討をするといいでしょう。

TOEFL iBT

特長・英語の4技能を評価
・英語圏の大学で必要な学術英語力に特化し、国際認知度が高い歴史ある試験
(特にアメリカ・カナダなどで主流)
難易度中級~超上級
実施頻度月5~9回
※主に水・土曜日に実施
受験料195米ドル
試験内容・リーディング(35分・20問)
・リスニング(約36分・28問)
・吹き込み型のスピーキングテスト(約16分・4タスク)
・タイピング型のライティングテスト(29分・2タスク)の約2時間
試験結果トータル0~120点のスコアで評価
こんな人におすすめ・海外の大学
・大学院への進学を志望している
・学術的キャリアを目指している
公式サイトhttps://www.toefl-ibt.jp/test_takers/

TOEFL iBT(トフル、正式名称:Test of English as a Foreign Language – Internet Based Test)は、アメリカの教育団体「ETS」が開発した試験で、大学での講義・学術論文・キャンパスでの会話など、大学生活に必要な英語力を測定します。

世界160か国・13,000以上の大学で採用されており、特にアメリカでは標準的に活用されています。

2023年7月からは試験時間を約2時間に短縮し、集中する時間が短くなっていると言われる現代人のニーズに応えつつ、4技能を測ることが可能となりました。

また、スピーキングテストは、コンピューターとヘッドセットを使った録音形式です。

問われたことに関して口頭で吹き込み、後日プロフェッショナルの評価者によって採点されます

そのため、面接形式のスピーキングテストが苦手な人は、TOEFLを選ぶ傾向にあるといわれています。

ケンブリッジ英語検定(ケンブリッジ英検)

特長・英語の4技能を評価
・ヨーロッパを中心に、教育における英語力の評価基準として採用
・有効期限がない
難易度中級~超上級
実施頻度年2~3回程度
※レベルや地域により異なります
受験料・A2 Key/ A2 Key for School:14,300円
・B1 Preliminary/ B1 Preliminary for School:16,060円
・B2 First/ B2 First for School:24,860円
・C1 Advanced:26,400円
・C2 Proficiency:29,370円
※for Schoolsバージョンは、中高生に対応した試験内容となっていますが
試験結果の取り扱いには差はありません
試験内容・リーディング&ライティング(60分・配点率50%)
・リスニング(30分・配点率25%)
・試験官と受験者のやり取りのスピーキングテスト(8~10分・配点率25%)
試験結果受験したレベルそれぞれにGradeおよびスコアとCEFRレベルを表示
※Grade A~Cが合格でそれ以下は不合格となります
こんな人におすすめ・CEFRに準処した国際認知度が高い資格がほしい
・英語力を生涯有効な証明書として残したい
公式サイトhttps://www.cambridgefoundation.jp/

ケンブリッジ英検は、英国の「ケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge Assessment English)」が提供する国際的に知名度の高い英語能力試験です。

日本では、進学教育事業を手掛ける河合塾グループと共同で「一般財団法人 日本ケンブリッジ英語検定機構」を設立し、試験を運営しています。

5段階のレベルの試験があり、スピーキングのテストは受験者が他の受験者とペアを組んで対面形式で面接官2名と会話をするという、非常に実践的な形式をとっています。

2人の受験生が協力して1つの問題を解決したり、与えられた課題に対する最良の選択について話し合ったりするため、相手の意見に共感したり、反論したり、補足したりするコミュニケーション・スキルが重要になります。

ケンブリッジ英検では、学校英語や文法重視の英語ではなく、実戦で使える英語4技能をバランスよく伸ばさなくてはなりません。

「本質的な英語力を伸ばす」ことを念頭に作られており、高得点を取るためのテクニック重視の方には不向きかもしれません。

国連英検

特長・英語の4技能を評価
・国連関連の知識と総合的な英語コミュニケーションを問う
・有効期限なし
難易度初級~超上級
実施頻度年2~3回程度
※レベルや地域により異なります
受験料・C級:5,500円
・B級:8,800円
・A級:11,000円
・特A級:13,200円
試験内容■B級・C級
・マークシート式の筆記試験
・リスニングテスト(100分)
■特A級・A級
・マークシート式の筆記試験と英作文(120分)
・面接形式の2次試験
試験結果受験した級それぞれの合否判定
こんな人におすすめ・外交官
・国際公務員
・NGO関係者として働きたい
・国際教養を身につけたい
公式サイトhttp://www.kokureneiken.jp/

国連英語検定試験(正式名称:国際連合公用語英語検定試験)は、「日本国際連合協会」が主催し、外務省が後援する英語能力試験です。

国連の組織・歴史・活動に関する知識と、高い英語運用能力を測る国際的にもユニークな試験です。

試験は専門的な内容が多いため、英語だけでなく、国際情勢(環境・人権・平和・開発・教育など)に関するトピックにもカバーする必要があります。

また、特A級・A級の2次試験では、議論可能な知識と倫理力も評価されます。

公的な信頼性が高く、一般的な他の英語能力テストとは違った強みがあります。

特に上位級は難易度が非常に高く、外務省や国際機関でのキャリアを考えている人が受験するケースがあります。

日商ビジネス英語検定試験

特長・英語の2技能(リスニング・リーディング)を評価
・英語によるビジネスコミュニケーション能力を測定
難易度初級~上級
実施頻度年2回
受験料6,600円
試験内容リスニングとリーディングの択一式の問題60問(30分)
※コンピューター形式による自宅などでの受験
試験結果受験した1~3級それぞれに対し、300満点でスコア制
240~300点:ビジネスにおける「洗練された」コミュニケーション力がある
150~235点:ビジネスにおける「実践的な」コミュニケーション力がある
80~145点:ビジネスにおける「基本的な」コミュニケーション力がある
こんな人におすすめ・実践的なビジネスに必要とされる英語力を測定したい
・自宅などで気軽に受験したい
公式サイトhttps://www.kentei.ne.jp/english

日商ビジネス英語検定試験は、「日本商工会議所」が主催するビジネスコミュニケーションに特化した英語能力試験です。

総合的な英語力よりも、実際のビジネスシーンで使える英語力が重視されます。

簡単な実務・経営管理・マーケティング・ビジネスに関連する時事問題の理解が求められます。

また、国際ビジネスにおいて社内外の利害関係者と円満な関係を築き、ビジネス目標を達成するために必要な、英語での即時回答能力を問う内容となっています。

他の英語能力試験と比べて難易度は低めです。

試験の内容が実用的すぎるため、学生や一般の英語学習者にとっては不向きだという声もありますが、受験料も比較的安価で、自宅やパソコンで受験できるため、気軽に受験したい人にはおすすめです。

GTEC

特長・英語の4技能を評価
・授業で学んだ知識を応用する能力を試す
難易度中級~上級
実施頻度年2~3回程度
※試験タイプやレベルにより異なります
受験料9,900円
※個人受験でコンピューター受験の場合
試験内容・リーディング・リスニングはマーク式
・ライティングはタイピング
・スピーキングは録音形式によるコンピューター受験
試験結果各技能につき350点
合計1,400点満点のスコアで評価
こんな人におすすめ・大学入試に活用したい
・就職に役立てたい
公式サイトhttps://www.benesse.co.jp/gtec/

GTEC(ジーテック、正式名称:Global Test of English Communication)は、教育事業を手掛ける「ベネッセコーポレーション」が開発・運営する、主に中高生・大学生を対象とした英語検定試験です。

レベルによって「Core」「Basic」「Advanced」「CBT」の4つのタイプがあり、中学・高校の学習指導要領に沿った出題内容で、授業で学んだ知識を活用できるので、英語学習への意欲を高められます。

また、ライティングとスピーキングでは、実際のコミュニケーションで確実に伝えられることを目指し、受験者の主張や情報が明確であるか、効果的に表現されているかを重視して採点しています。

全国の多くの中学校・高校で導入されており、学校を通じて受験するのが一般的です。

また、一部の高校や大学では、入学試験でもGTECの成績が評価されるケースもあります。

iTEP

特長・英語の5技能を評価
・実社会での英語運用能力を知る
難易度中級~上級
実施頻度随時
※2回目以降、前回の受験日より
最低7日間空ける必要があります
受験料・iTEP SLATE-Plus:13,750円
・iTEP Academic-Plus:13,750円
・iTEP Business-Plus:13,200円
試験内容・グラマー(10分)
・リスニング(20分)
・リーディング(20分)
・タイピング形式のライティング(25分)
・録音形式のスピーキング(5分)
の合計80分のコンピューター受験
試験結果各技能について0~6のスコアで評価
こんな人におすすめ・アメリカに留学したい
・好きな時に自宅などで受験したい
公式サイトhttps://itepexamjapan.com/home-test

iTEP(アイテップ、正式名称:International Test of English Proficiency)は、アメリカの「iTEP international」が開発・提供する英語能力試験です。

日本では、「iTEP Japan」が運営し、受験者は自宅などで随意オンラインテストを受けることが可能です。

そのスコアは、アメリカの大学・大学院・高校への正規入学基準としても認められているので、獲得したスコアは出願時に有効なスコアとして使用できます。

マイク付きヘッドセットまたは有線のイヤホンを必ず用意しなくてはなりませんが、比較的低価格で5技能を短時間で受験できるのが魅力です。

また、試験結果である正式なオフィシャルレポートは、5営業日以内にEメールにて送付されるので、出願までに時間がない場合にも役立つでしょう。

TEAP

特長・英語の4技能を評価
・アカデミック英語能力の判定試験
難易度中級~上級
実施頻度年3回
※地域により異なります
受験料・4技能:15,000円
・ 2技能:6,000円
試験内容・マークシート式のリーディング(70分)
・リスニング(約50分)
・記述式のライティング(70分)
・面接方式のスピーキング(10分)
試験結果各技能20~100
総合80~400のスコアで評価
こんな人におすすめ・大学入試に活用したい高校生
公式サイトhttps://www.eiken.or.jp/teap/

TEAP(ティープ、正式名称:Test of English Academic Purpose)は、「上智大学」と「日本英語検定協会」が共同で開発したテストです。

日本英語検定協会による運営で、大学での学習・研究に必要なアカデミックな場面での英語運用能力をより正確に測定します。

高校生を対象とした大学入試を想定した試験で、具体的には英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くといった内容です。

TEAPは「英語外部検定利用方式」として、全国で多くの大学が入試に採用されており、今後も拡大傾向にあります。年3回チャレンジ可能で、受験したうちのベストスコアを志望大学に提出できます。

Linguaskill Business

特長・英語の4技能を評価
・ビジネスでの総合的な英語力の判定試験
難易度中級~上級
実施頻度公開会場受験(東京・大阪):月1回程度
リモート受験(自宅など):毎月10日間
※それぞれ月1回まで申し込みが可能です
受験料・リーディング&リスニング:2,900円
・スピーキング:6,900円
・ライティング:3,900円
・4技能:11,900円
試験内容・マーク式のリーディング&リスニング(60~90分)
・タイピングによるライティング(45分)
・吹き込み式によるスピーキング(15分)
4技能では約2.5時間のテスト
試験結果CEFRとCambridge English Scaleのスコアで評価
こんな人におすすめ・企業内での昇進
・昇格を視野にいれている
・海外赴任を希望する
公式サイトhttps://www.eiken.or.jp/linguaskill/

Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)は、「ケンブリッジ英語検定協会」が開発し、日本では「日本英語検定協会」が運営する、グローバルビジネスに必要な英語力を測るオンラインテストです。

リーディングとリスニングテストは、受験者の英語力に応じて問題レベルの難易度が変化します。

正解するとより難しい問題が出題され、不正解だとより簡単な問題が出題されます。

ライティングは、タイピングによる入力形式で、Eメール・メッセージやレポート・提案書の作成があります。

スピーキングテストは、スクリーンに表示される説明に従って行うもので、インタビュー・音読・プレゼンテーション・ロールプレイングが含まれます。

ヨーロッパ諸国では、企業の外国人英語能力基準として使用されるケースがあります。

日本では、企業の昇進や海外赴任者の選抜・研修プログラムの効果測定・社員の能力測定など幅広く活用されています。

GCAS

特長・英語の1技能(スピーキング)を評価
・ビジネスの現場でのシチュエーションを題材にした問題
難易度中級~上級
実施頻度月1回程度
受験料6,900円
試験内容面接官と1対1の対面式のスピーキングテスト(約15分)
試験結果300点満点の総合スコアとCEFRの指標で評価
こんな人におすすめ・ビジネスに直結したコミュニケーション能力を試したい
・グローバルなビジネスの環境で働きたい
公式サイトhttps://www.eiken.or.jp/gcas/

GCAS(ジーキャス、正式名称:Global Communication Assessment for business)は、「日本英語検定協会」が開発・運営する社会人向けのスピーキングテストです。

経営企画、マーケティング、営業、広報、IT・システム、人事・総務、調達・物流などの分野に関する課題について、受験者が面接官と1対1でプレゼンテーションやロールプレイを行ないます。

特定の専門分野に特化した課題ではなく、社会常識で答えられるような内容です。

一般的な認知度は低いものの、日本の大手総合商社・メーカー・金融機関などが社員教育や昇進の基準として導入しています。

VERSANT

特長・英語の4技能を評価
・実践的な英語のコミュニケーション能力を可視化
難易度中級~上級
実施頻度随時
受験料・スピーキング&リスニング:6,600円
・ライティング:4,400円
・プレイスメントテスト(4技能):7,700円
試験内容コンピューター形式のテスト
4技能について出題数81問(約50分 )
試験結果10~90点のスコアとCEFRの指標で評価
こんな人におすすめ・英語のコミュニケーション能力を測るテストを受けたい
・すぐに結果を受け取りたい
公式サイトhttps://versant.jp/take_a_test.html

VERSANT(バーサント)は、イギリスに拠点を置き、教育関事業を幅広く手掛ける「ピアソン」が開発・提供する国際基準の英語能力試験です。

日本国内では、「日本経済新聞社」と提携して運営しています。

「英語を聞いてから話す」という実際の場面に合わせて、コミュニケーション能力を判定します。

パソコンやスマートフォンとインターネット環境があれば、いつでもすぐに受験することが可能です。

比較的短時間で完了することができる試験内容で、自動採点システムを導入しているのですぐに結果を知ることができます。

このテストは国際通用性があり、グローバルな大手企業や政府機関など、世界各国で実践的な英語力を測る手段として採用されています。

CASEC

特長・語彙の知識・表現の知識・大意把握・具体情報の聞き取りの4つのセクション構成
・日常生活・学校生活・ビジネスシの状況に関連した内容
難易度初級~上級
実施頻度随時
受験料3,367円
試験内容コンピューターを使って4肢択一または書き取りで解答する
(受験時間の平均40分~50分で最大約80分)
試験結果1000満点のスコアで評価
こんな人におすすめ・短時間で高精度で測定したい
・従業員の英語能力を正しく把握したい企業・団体
公式サイトhttps://casec.evidus.com/

CASEC(キャセック、正式名称:Computerized Assessment System for English Communication)は、「株式会社教育測定研究所」が開発・運営するオンライン形式の英語コミュニケーション能力テストです。

語彙力・表現力・聴解力に関した4つのセクションがあり、英語圏での日常生活・学校生活・ビジネスシーンのシチュエーションを想定した内容です。

問題の正誤によって次の出題内容の難易度が変わるので、受験者のレベルに合った問題が出されます。

オンラインで簡単に受験できるため、コストや 手間を大幅に省くことが可能です。

従業員の英語力向上は企業の競争力強化に不可欠であるため、英語力を正確に把握したい会社や組織は、この試験を採用する傾向にあります。

ACT

特長・必須の4技能(英語・数学・読解・科学)+任意で英作文を評価
・大学進学適性試験
難易度中級~上級
実施頻度年7回
※アメリカ国籍以外の受験者がアメリカ国外で受験する場合
受験料・The full ACT (no writing):186.50米ドル
・The full ACT with writing:211.50米ドル
※アメリカ国籍以外の受験者がアメリカ国外で受験する場合
試験内容・英語(45分)
・数学(60分)
・読解(35分)
・科学(35分)
・英作文(40分)
試験結果1~36点のスコアで評価
こんな人におすすめ・アメリカの大学に進学したい
公式サイトhttps://www.act.org/

ACT(エイシーティー、正式名称:American College Test)は、アメリカで大学進学を目指す高校生が主に受験する大学進学適性試験です。

日本でいうところの共通テストのような位置づけで、英語力だけでなく、数学・読解・科学の学力も測る総合的な学力テストです。

日本からアメリカの大学に正規留学(進学)する場合、必ずしもACTのスコアが課されるわけではないので、志望する大学の出願要件は必ず確認しましょう。

受験を希望する場合は、ACTの公式サイトでアカウントを作成し、受験地と受験日を選んで登録します。日本では、東京・福岡・沖縄で受験可能です。

SAT

特長・リーディング&ライティングと数学を評価
・大学進学適性試験
難易度中級~上級
実施頻度年5~6回程度
※アメリカ国外で受験する場合
受験料68米ドル+ international fee 43米ドル
※アメリカ国外で受験する場合
試験内容・リーディング&ライティング(64分)
・数学(70分)、
試験結果400~1600点のスコアで評価
こんな人におすすめ・アメリカの大学に進学したい
・大学のンターナショナルプログラムに出願したい
公式サイトhttps://satsuite.collegeboard.org/sat

SAT(エスエーティー/サット、正式名称:Scholastic Aptitude Test)は、アメリカで大学進学を目指す高校生が主に受験する大学進学適性試験です。

共通テストの位置づけで、非営利の教育機関である「College Board」が運営しています。

リーディング&ライティングと数学の2つのセクション構成で、ほとんどの問題は多肢選択式ですが、数学の問題の中には答えを選択するのではなく入力するものもあります。

アメリカのほぼすべての4年制大学は、SATとACTの両方をほぼ同等に受け入れています。

科学やデータ分析が苦手な人はSATを受験するといいでしょう。

しかし、大学の要求により指定の試験のスコアが必要な場合があるので、志望大学の出願要件を調べてから受験しましょう。

全国通訳案内士試験

特長・通訳ガイド業務
・国家試験
・有効期限なし
難易度超上級
実施頻度年1回
受験料14,850 円
試験内容1次試験:筆記試験
(外国語・日本地理・日本歴史・産業・経済・政治及び文化に関する一般常識)
2次試験:口述試験(通訳案内の実務)
試験結果すべての科目において合格基準点に達しているか否か判断
こんな人におすすめ・通訳ガイド業務につきたい
・信頼性の高い資格がほしい
公式サイトhttps://www.jnto.go.jp/projects/visitor-support/interpreter-guide-exams/

全国通訳案内士試験は、日本を訪れる外国人観光客に通訳や観光案内を提供する十分な知識や能力を有しているかを判断するための国家試験です。

「日本政府観光局(JNTO)」が管理し、年に1回試験を実施しています。

外国語の種類は、英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・中国語・イタリア語・ポルトガル語、ロシア語・韓国語・タイ語と10言語から選択します。

英語で受験する場合、英検1級、TOEIC Listening & Reading Test 900点以上、TOEIC Speaking Test 160点以上、TOEIC Writing Test 170点を取得した受験者は、1次試験の外国語科目は免除となります。

※TOEIC Testは公開テストに限ります。また、取得日の属する年度又は当該年度の翌年度に実施される試験に限ります。

インバウンド需要の高まりから、需要のある分野の試験とされています。

合格率は年によってばらつきがありますが、例年10~20%前後と難易度が高く、十分な準備が必要な試験です。

TOBISビジネス通訳検定

特長・企業・団体で活躍する通訳者のスキルを判定
・CAIS運営による民間試験
難易度上級
実施頻度年2回
受験料・逐次通訳試験(4級~2級):20,000円
・同時通訳試験(1級):25,000円
試験内容・逐次通訳試験:会話形式・短文形式・スピーチ形式(約60分)
・同時通訳試験:スピーチ形式(約30分)
遠隔同時通訳プラットフォーム「インタープリファイ」を使用したオンライン受験
試験結果逐次通訳試験(4級~2級)、同時通訳試験(1級)の
合格基準点に達しているか否か判断
こんな人におすすめ・キャリアアップをしたい
・企業内通訳者やフリーランス通訳者として活動したい
公式サイトhttps://www.cais.or.jp/tobis/

TOBISビジネス通訳検定は、「特定非営利活動法人 通訳技能向上センター(CAIS)」が主催する検定試験です。

同行通訳・商談通訳・IR会議通訳・ビジネス会議通訳などの場で対応できる、通訳スキルや一般的なビジネス英語の語彙、基本的なビジネスの知識などを評価します。

4級から2級を判定する「逐次通訳試験」と、1級を判定する「同時通訳試験」の2つの試験に分かれており、1級の同時通訳試験は、過去2年以内に2級を取得した者のみが受験可能です。

試験結果では、通訳パフォーマンスにおける理解力・知識・非母国語能力・表現力などのスキルを詳細にチェックし、強化ポイントはフィードバックとして記されます。

それにより今後の通訳研究の課題が明確になり効率的なスキルアップが可能になるため、受験者だけでなく企業や団体からも支持されています。

翻訳実務検定 TQE

特長・翻訳能力の認定試験
・翻訳学校「サン・フレアアカデミー」が実施する民間試験
難易度中級~上級
実施頻度年3回
受験料8,900円~
試験内容・英語から日本語訳:原文700語前後の問題文
・日本語から英語訳:原文2000文字前後の問題文
自宅などで課題を作成し提出するインターネット受験
試験結果70点以上のスコアを取得すると「翻訳実務士®」に認定
こんな人におすすめ・翻訳者として活動したい
・実力を証明して翻訳案件の受注を増やしたい
公式サイトhttps://www.sunflare.com/academy/?page_id=14477

翻訳実務検定TQE(Translator Qualifying Examination)は、産業翻訳分野のプロフェッショナルとして、限られた期間内に翻訳文を商品として完成させる能力を認定する検定試験です。

翻訳学校「サン・フレアアカデミー」が試験を実施し、合格すれば翻訳実務士®として認定され、翻訳会社「サン・フレア」にプロの翻訳者として登録できます。

いくつかの対象言語がありますが、英語の翻訳の分野は多様で、IT・電気・機械・医学/薬学・化学・環境・金融・法務などがあります。自身が希望する分野の科目を選択して受験します。

サン・フレアアカデミーでは試験対策の講座を提供していますが、受講しなくても検定試験を受けることは可能です。

JTA公認 翻訳専門職資格試験

特長・翻訳能力の認定試験
・日本翻訳協会が実施する民間試験
難易度中級~上級
実施頻度年3回
受験料・1科目受験:5,500円
・2科目受験:11,000円
・3科目受験:13,200円
・出版翻訳能力検定試験:7,700円
・ビジネス翻訳能力検定試験:7,700円
試験内容第1科目:翻訳文法技能試験 
第2科目:翻訳IT技能試験
第3科目:翻訳マネジメント技能試験
第4科目:出版翻訳能力検定試験またはビジネス翻訳能力検定試験
在宅などでのインターネット受験
試験結果1級から5級までのグレードで示され、2級以上が合格
こんな人におすすめ・翻訳スキルの証明をしたい
・翻訳業界とのつながりをもちたい
公式サイトhttps://www.jta-net.or.jp/about_pro_exam.html

翻訳業界の発展を目的とする「一般社団法人 日本翻訳協会(Japan Translation Association、略称:JTA)」は、翻訳専門職資格試験を実施し、翻訳者の総合的な評価と認定を行っています。

試験対象言語は英語か中国語ですが下記の5つの分野からなる能力を測定します。

  1. 語学力・翻訳表現力
  2. 文化背景知識・異文化理解力
  3. 専門知識・実践能力
  4. IT運用力・検索力
  5. マネジメント力・職業倫理

「JTA 公認翻訳専門職」として認定されるには、4科目すべて2級以上を取得し、かつ翻訳経験2年以上の実績審査に合格しなくてはなりません。

認定を受ければ翻訳業界で一定の信用を得られますが、受験料や認定料などの費用はかかります。

JTFほんやく検定

特長・実務翻訳能力の認定試験
・日本翻訳連盟が実施する民間試験
難易度中級~上級
実施頻度年2回
受験料・1科目受験:11,000円
・2科目受験:16,500円
試験内容・「政治・経済・社会」
・「科学・技術」
・「金融・証券」
・「医学・薬学」
・「情報処理」
5分野から1分野を選択 在宅などでのインターネット受験
試験結果翻訳の完成度により1~3級の合否判定
こんな人におすすめ・実務翻訳者として活動したい
・実力を証明して翻訳案件の受注を増やしたい
公式サイトhttps://kentei.jtf.jp/

JTFほんやく検定は、「一般社団法人 日本翻訳連盟(Japan Translation Federation、略称:JTF)」が主催する実務的な文章の翻訳力を測る検定試験です。

受験者は、海外文書作成業務に日常的に従事している社内翻訳者や派遣翻訳者、すでに独立しているフリーランス翻訳者、翻訳を勉強中の学生とさまざまで、キャリアアップの一環として活用できます。

実務レベル1級または2級に合格した場合、日本翻訳連盟の法人会員である翻訳会社よりトライアルが免除されたり緩和されたりする優遇措置が受けられます。

また、JTF公式WebサイトとJFT機関紙に自己プロフィールを無料掲載することができるので、仕事を獲得する機会も広がります。

文芸翻訳検定

特長・文芸翻訳能力の認定試験
・文芸翻訳検定協会が実施する民間試験
難易度中級~上級
実施頻度年2回
受験料・5級(高校生程度・英語の基礎がついている):4,200円
・4級(大学生程度・基礎的な翻訳ができる):4,200円
・3級(大学卒業程度・長文の翻訳ができる):6,300円
・2級(翻訳を数年学んでおり日本語の表現力がある):8,400円
・準1級(原書のリーディングができる):10,500円
・1級(プロとして通用する):15,750円
試験内容・英日翻訳が中心で 5級と4級は四者択一
・3級と2級は短文翻訳
・1級から2級は長文翻訳とエッセイで構成
在宅などでのインターネット受験
試験結果翻訳の完成度により1~5級の合否判定
こんな人におすすめ・文芸翻訳者として活動したい
・実力を証明して翻訳家としてデビューしたい
公式サイトhttps://www.bungeihonyaku.com/index.html

文芸翻訳検定は、「文芸翻訳検定協会(一般社団法人 北海道出版編集センター)」が主催する文芸作品の翻訳スキルを測定する検定試験です。

文芸翻訳では、現代小説・古典文学・エッセイ・短編小説・詩などを直訳するのではなく、「文体の美しさ・表現の豊かさ」「作品の雰囲気や世界観を再現する力」が求められます。よって、英語の語彙力・文法力・読解力に加え、日本語の表現力と一般教養力や調査能力など、幅広い能力や知識が必要です。

1級・準1級の合格者は、協会ホームページにプロフィールが掲載されます。また、プロの翻訳者としてスポンサー企業に紹介するなどといったサポートも受けられます。

技術英検(技術英語能力検定)

特長・英語のライティング能力を評価
・理系・技術分野に関する内容が多く出題
難易度中級~上級
実施頻度年3回
受験料・3級:3,600円
・2級:6,900円
・1級:9,000円
・プロフェッショナル:17,000円
試験内容・3級・2級:マークシート式
・1級:マークシート式記述式
・プロフェッショナル:記述式(書籍の辞書・辞典を2冊まで持込可能)
ペーパー受験またはコンピューター受験
試験結果3級~プロフェッショナルのそれぞれの合否判定
こんな人におすすめ・技術文書を読んだり、書いたり、翻訳したりする機会がある
・テクニカルライティング能力を身につけたい
公式サイトhttps://jstc.jma.or.jp/

技術英検(正式名称:技術英語能力検定)は、「公益社団法人全国工業口頭学校長協会」「独立行政法⼈国立高等専門学校機構」など、12団体の後援を得て実施される検定試験です。

一般的な英語力や文法力に加えて専門性が求められ、現代の理工系分野の実務で役立つ内容を中心に出題される傾向があります。

科学技術分野や理系分野に関連した英文文書では、物や事象が主題となることが多く、感情的な表現は必要とされません。

よって、事実を正確に読み手に伝えるために、語数の少ない簡潔明瞭な英文を書く能力が求められます。

一般的な英語能力試験の比べて知名度は低めですが、製造・機械・電気・電子・建設・化学・ITなどの業界や、高専・理工系大学などでは試験の導入事例が多いです。

TOPEC 看護英語試験

特長・看護分野の英語試験
・看護
・医療関係者対象試験
難易度中級~上級
実施頻度年2回
受験料4,950円
試験内容多肢選択形式(60分)
試験結果統計的に審査したうえで合否判定
こんな人におすすめ・国際的な医療現場で働きたい
・外国人患者対応をしたい
公式サイトhttps://nurse.ipec.or.jp/topec-test-2/

TOPEC看護英語試験は、「特定非営利活動法人 プロフェッショナルイングリッシュコミュニケーション協会」による運営で、日本の医療現場で基本的な看護業務を英語で行う能力を測定します。

看護学生・看護師・保健師・助産師・その他医療従事者、および看護教育に携わる人たちが受験対象です。

合格すれば外国人患者に対応できる基本的な看護英語力の証明として、また、英語で対応できる看護師として活躍の場を広げることができます。

試験の構成は、看護の場面に関連した語彙と基本文法、基本用語、リーディング、リスニング、ライティングからなります。

看運営団体が監修した護英語のテキストやオンラインプログラムを使って対策するのが一般的です。

医英検(日本医学英語検定)

特長・医学英語運用能力を評価
・受験資格に制約なし
難易度上級
実施頻度年1回
受験料・4級:6,000円
・3級:9,000円
・1級・2級:15,000円
試験内容・4級:マークシート式の筆記試験(90分)
・3級:マークシート式の筆記試験(90分)+リスニング(30分)
・ 2級:記述試験(80分)+プレゼンテーション(発表10分・質疑応答15分)
・1級:面接試験(30分)
試験結果1級~4級それぞれの合否判定
こんな人におすすめ・英語で医療に従事し、国際的なキャリアを構築したい
・学会発表など、英語で専門性を向上したい
公式サイトhttps://jasmee.jp/epemp/

医英検 (日本医学英語検定試験、EPEMP: Examination of Proficiency in English for Medical Purposes)は、日本の医学・医療の国際化を推進することを目的に、「日本医学英語教育学会」が主催する英語検定試験です。

医師・看護師などの医療従事者に加え、医学生・教育・出版・翻訳・通訳業界関係者など、幅広い受験者を対象としています。

医学・看護学・医療技術に関する書籍や文献を英語で読むこと、医学・看護学・医療技術に関する情報を英語で聞いて話して伝えること、英語で書いて表現することなど、専門的な医学の知識と高度な英語運用能力の両方が求められます。

受験する場合は、日本医学英語教育学会が手がけた受験者向けの教本・医学英語の教科書・医師のための英会話フレーズ集などを活用し、しっかりとした対策が必要です。

CBMS国際医療英語認定試験

特長・医学英語運用能力を評価
・受験資格に制約なし
難易度中級~上級
実施頻度年1回
受験料・Basic:13,200円
・Advance: 19,800円
試験内容・Basic:60分
・Advance:120分
コンピューター受験
試験結果合否ではなく取得した得点を認定
こんな人におすすめ・医療機関で外国人対応が必要
・インバウンド需要にともないコミュニケーションが必要
公式サイトhttps://www.cbms.jp/

CBMS国際医療英語認定試験は、「一般財団法人 グローバルヘルスケア財団」による運営で、医療現場での英語コミュニケーション能力を評価する試験です。

医療分野の英語運用能力の向上を目的に、医療関係者だけでなく、製薬会社・ホテル・観光関連施設に勤務する人など、一般の人も受験可能です。

試験結果は合否判定ではなく、それぞれのレベルで取得した得点を認定します。

スコアレポートと認定証が発行され、認定証の有効期間は5年です。

Advancedレベルを受験し、上位3%のスコアを獲得して、幅広い医療英語の専門語彙と英語の医学論文や文献を理解する能力があると認められれば、別途メディカルイングリッシュコミュニケーターの資格が与えられます。

幼児英語検定(幼児教育・保育英語検定)

特長・乳幼児保育
・教育分野の実践的英語力の認定試験
・英語の4技能を評価
難易度初級~上級
実施頻度年3回
※級により異なりなす
受験料・4級:4,500円
・3級:5,000円
・2級:6,000円
・準1級:8,000円
・1級:8,000円
試験内容・1次試験はリスニング+リーディング
(1級・準1級はライティングも含む)
・2次試験は面接
試験結果1級~4級それぞれの合否判定
こんな人におすすめ・英語活動や国際交流イベントに対応する英語力を身につけたい
・就職活動や実習でアピールしたい
公式サイトhttps://gogaku-kentei.com/test/youhoeigo/

幼児英語検定(幼児教育・保育英語検定)は、幼児教育・保育環境の国際的なグローバル化に対応するための英語能力を判定する検定試験です。

「一般社団法人 語学検定協会」が実施し、日本の乳幼児教育分野の教育、および、保育現場の向上に寄与することを目的とし、英語でのコミュニケーション力を評価します。

日常会話に加えて、実際の保育現場でのシチュエーションを反映した内容も出題されます。

オンライン受験または会場受験の選択が可能で、会場受験の場合は、東京・埼玉・横浜・大阪の4か所のみです。

試験の知名度は限定的で、現状は現役の幼稚園教諭・保育士、幼稚園教諭・保育士養成科のある大学・短期大学・専門学校の学生が受験するケースが多いです。

教職英語検定

特長・指導に必要な英語力を審査
・教職員対象
難易度中級~上級
実施頻度年2回
受験料単科検定:1科目につき4,000円
試験内容・一般問題
・学習指導要領に関する問題
・ライティング
※小学校・中学校・高校別 オンラインまたは一般会場受験
※2025年は、理科および数学(算数)の単科検定を実施
試験結果正解率7割を基準に合否判定
こんな人におすすめ・教職員としてスキルアップしたい
・生徒の英語学習意欲を高めたい
公式サイトhttps://gogaku-kentei.com/test/senseieigo/

教職英語検定は「語学検定協会」が主催する試験です。

2025年度は、理科と数学の単科検定を実施し、世界共通の教育指導が可能な理科と数学(算数)の指導に必要な英語力を評価します。

受験科目は、公立学校教員採用試験の専門教育問題に相当するレベルであることが求められるため、基本的に受験対象者は教職員となります。

合格すれば認定証が発行され、その有効期限は3年間です。

教職英語検定の実施団体は別団体と統合されたばかりで、単科以外の検定については2025年5月現在発表はありません。

今後の実施状況については、公式サイトを確認してください。

英検Jr.

特長・小学校の外国語活動に対応したテスト
・リスニングのみ
難易度初級
実施頻度年3回
受験料・Bronze:2,500円
・Silver:2,700円
・Gold:2,900円
試験内容ゲーム感覚のリスニングテスト
ペーパー形式またはオンライン形式での受験
試験結果合否ではなく、正解率を表示
こんな人におすすめ・英語の音に親しみたい
・「できた!」という喜びを実感したい
公式サイトhttps://www.eiken.or.jp/eiken-junior/

英検Jr.は、「日本英語検定協会主催」で、子どもたちの英語力を調査・研究し、英語に親しみ異文化を理解することを目的としています。

小学校の英語レベルを意識した問題設定で、リスニングテストのみです。3段階の難易度がありますが、どれもゲーム感覚のテストで、音声を聞いてイラストなどに〇をつけるだけのシンプルな内容です。

国際理解教育の一環として学校や自治体単位で受験するところもありますが、個人でも申し込みをすることも可能です。

TOEFL Primary

特長・TOEFLの初級学習者向けテスト
・リスニング+リーディング
・スピーキング・ライティングの能力を評価
難易度初級
実施頻度年4回 
※地域により異なります
受験料・Step 1(英語学習者をはじめた人向け ):4,000円
・Step 2(英語で多少のコミュニケーションができる人向け ):4,000円
・Speaking:6,000円
・Writing:要問い合わせ
試験内容・Step 1:リスニング+リーディング(約60分)3択問題
・Step 2:リスニング+リーディング(約60分)3択問題
・Speaking:自動音声による解答式(約20分)
・ Writing:タイピング入力式(約30分)
試験結果・Step 1は「★」~「★★★★」
・Step 2はバッジ1からバッジ5、およびCEFRレベルで表示
こんな人におすすめ・初級のアカデミックな英語スキルをマスターしたい
・英語の基礎力を世界の同世代と比較し、世界基準で測定したい
公式サイトhttps://www.toefl-junior-primary.jp/guid/primary/

TOEFL Primaryは、TOEFL iBTと同じく「ETS」が開発する試験で、英語初級学習者の能力を世界レベルで測定します。

いくつかあるTOEFLのテストの中でも一番やさしいレベルのテストという位置づけで、リスニング能力とリーディング能力を評価するStep 1とStep 2、スピーキング能力テスト、ライティング能力テストの4種類です。

世界の小学生や中学生を対象としたこのテストは、英語を学ぶ子どもたちが社会に飛び出す第一歩として活用できます。

TOEFL Junior

特長・TOEFLの中級学習者向けテスト
・リスニング+リーディング
・スピーキング
・ライティングの能力を評価
難易度中級
実施頻度年10回 
※地域により異なります
受験料・Standard:4,500円
・Speaking:6,600円
・Writing:要問合せ
試験内容・Standard:リスニング+リーディング(約115分)4択問題
・Speaking:自動音声による解答式(約18分)
・Writing:タイピング入力式(約40分)
試験結果Emerging~Superiorの5段階評価、およびCEFRレベルで表示
こんな人におすすめ・中級のアカデミックな英語スキルをマスターしたい
・英語の基礎力を世界の同世代と比較し、世界基準で測定したい
公式サイトhttps://www.toefl-junior-primary.jp/guid/junior/

TOEFL Juniorは、「ETS」による開発で、主に中高生を対象とした試験です。数あるTOEFLテストの中で、中級段階の英語運用能力を世界標準で測定します。

リスニング能力とリーディング能力を評価するStandard、スピーキング能力、ライティング能力を評価する3種類のテストがあります。

学校での授業や友達との会話を題材にし、TOEFL iBTへの橋渡し的な役割を果たすテストとして知られています。

TOEIC Bridge Listening and Reading

特長・TOEIC L&Rの初中級学習者向けテスト
・英語2技能(リスニング+リーディング)を評価
難易度初級~中級
実施頻度年6回 
受験料4,950円
試験内容リスニング(約25分)+リーディング(35分)
合計約1時間 マークシート式の一斉客観テスト
試験結果トータル30~100点のスコアで評価
こんな人におすすめ・リスニングとリーディングの試験に初めて挑戦したい
・上位の試験に向けて準備をしたい
公式サイトhttps://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge_lr.html

TOEIC Bridge Listening and Readingは、「ETS」による開発で、日本では「国際ビジネスコミュニケーション協会」が運営しています。

日常生活でのコミュニケーションに必要な「聞く力」と「読む力」を測定するテストです。

TOEIC L&Rより難易度が低く、初級から中級の英語学習者を対象としています。

英語能力テストの入り口に位置づけられ、より高いレベルのテストに進む前のステップとして使われる傾向があります。

TOEIC Bridge Speaking and Writing

特長・TOEIC S&Wの初中級学習者向けテスト
・英語2技能(スピーキング+ライティング)を評価
難易度初級~中級
実施頻度年6回 
受験料9,350円
試験内容スピーキング(約15分)+ライティング(約37分)
合計約1時間 パソコンとヘッドセットを使用
試験結果トータル30~100点のスコアで評価
こんな人におすすめ・スピーキングとライディングの試験に初めて挑戦したい
・上位の試験に向けて準備をしたい
公式サイトhttps://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge_sw.html

TOEIC Bridge Speaking and Writingは、初級から中級の英語学習者を対象にしたもので、日常生活での活発なコミュニケーションに必要な英語での会話や作文の能力を測定します。

スピーキングは、音読・写真描写・聞いたことを伝える・短い応答・ストーリーの作成・アドバイスをする問題構成です。

ライディングでは、文法的に正しい分を作る・写真の内容を説明・短文メッセージの返信・ストーリーの記述・長文メッセージに返信をします。

一般的に、上位試験であるTOEIC S&Wへの導入ステップとして活用されています。

GTEC Junior

特長・GTECの小中学生向けテスト
・英語4技能を評価
難易度初級~中級
実施頻度実施可能期間中に教室・学校単位で団体申込した場合に限る
受験料・Junior 1:4,130円
・Junior 2:4,130円
・Junior Plus:4,730円
※ベネッセの英語教室会員向けの価格
試験内容・Junior 1:小学校5年生レベル(約85分)
・Junior 2:小学校6年生レベル(約90分)
・Junior Plus:中学校1年生レベル(約95分)
タブレット・ヘッドセット・タッチペンなど専用機器を使用して実施
試験結果1~4段階または1~5段階のGradeで評価
こんな人におすすめ・英語を使う体験をしたい
・楽しくテストに取りくみたい
公式サイトhttps://www.benesse.co.jp/gtec/junior/

GTEC Juniorは、「ベネッセコーポレーション」が開発・実施する小中学生向けのテストで、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能を測定します。

外国語活動を始めた時期や英語の指導状況によって、Junior 1・Junior 2・Junior Plusの3タイプから選択可能です。

テストを受ける体験が「英語を使える」達成感につながるように工夫され、カラフルなイラストやイメージしやすいシーンを使用することで、楽しく問題に取り組めるようになっています。

ベネッセの英語教室および学校からの団体申込の場合のみ受験が可能で、現状、公開会場での受験設定はありません。

国連英検ジュニアテスト

特長・国連英検のジュニア版
・リスニング中心、上位レベルではリーディングもあり
難易度初級~中級
実施頻度年2回
受験料3,300円
試験内容・E:身近な内容の語句や英文聞いてイラストを選ぶ(30分)
・D:簡単な英文や会話を聞いてイラストを選ぶ(40分)
・C::英文や会話を聞いてイラストを選ぶ、イラストをみて音声を選ぶ(40分)
・B:英文や会話を聞いてイラスト・応答を選ぶ、イラストをみて音声を選ぶ(45分)
・PreA:英文や会話を聞いてイラストを選ぶ、イラストをみて音声・文字を選ぶ(45分)
・A: 英文や会話を聞いてイラスト・応答を選ぶ、イラストをみて音声を選ぶ(45分)
試験結果1~4段階または1~5段階のGradeで評価
こんな人におすすめ・英語に親しみたい
・国際感覚や平和や環境に対する意識を養いたい
公式サイトhttp://www.kokureneiken.jp/junior/

国連英検ジュニアテストは、国連英検のジュニア版で、外務省の後援を受けています。

イラストを使って目と耳から自然に英語に親しみ、楽しみながら学習することを大切にしています。

テスト対策をとおして、世界のさまざまな人々の生活や文化、地球が抱える問題などを学ぶので、世界への興味や関心の幅を広げることが可能です。

EコースからAコースまで6つのコースがあります。

ジュニア検定で身につけた力を土台に、一般向けの「国連英検」でさらなる高みにチャレンジするといったケースもあります。

ケンブリッジヤングラーナーズ英語検定(YLE)

特長・ケンブリッジ英語検定の若い学習者向け
・英語4技能を評価
難易度初級~中級
実施頻度年2回程度
受験料・Pre A1 Starters:9,350円
・A1 Movers:9,900円
・A2 Flyers:12,100円
試験内容■Starters
・リスニング(20分)
・リーディング&ライティング(20分)
・スピーキング(3-5分)
■Movers
・リスニング(25分)
・リーディング&ライティング(30分)
・スピーキング(5-7分)
■Flyers
・リスニング(25分)
・リーディング&ライティング(40分)
・スピーキング(7-9分)
試験結果合否ではなく、ケンブリッジ大学の紋章の数で成績を表示
こんな人におすすめ・英語でコミュニケーションをとれるようになりたい
・楽しみながら段階的に学びたい
公式サイトhttps://cambridgecentre.jp/exams/yle/

ケンブリッジヤングラーナーズ英語検定は、英国のケンブリッジ大学の一部門で「ケンブリッジ大学英語検定機構」が開発した、若い学習者向けの英語能力テストです。

リスニングは指示された絵や単語に色を塗ったり絵を描いたり、スピーキングは面接官が会話を引き出してくれたり、子ども心を研究しつくした試験内容です。

国際通用性が高く、国内外での進学・留学・就職に際して重視されるケンブリッジ英検やIELTSへの移行でき、そのままステップアップし続けることでハイレベルな英語力を目指せます。

JET(ジェットイングリッシュテスト)

特長・初級レベルの英語能力試験
・2技能(リスニングとリーディング)を評価
難易度入門~初級
実施頻度年4回 
受験料・Starter:2,900円
・Starter Plus:3,100円
・Basic:3,300円
・Intermediate:3,600円
・Advanced:3,900円
試験内容・Starter(9-10級):リスニング(30分)
・Starter Plus(7-8級):リスニング+リーディング(35分)
・Basic(5-6級):リスニング+リーディング(45分)
・Intermediate(3-4級):リスニング+リーディング(45分)
・Advanced(1-2級):リスニング+リーディング(50分) マークシート形式
試験結果スコアによって合否判定
こんな人におすすめ・初級の英語レベルを測定し、次の学習に活かしたい
・TOEIC、TOEIC Bridgeの試験に向けて準備をしたい
公式サイトhttps://www.jet-japan.ne.jp/

JET(ジェットイングリッシュテスト)はアメリカの教育研究機関である「IMET(Institute for Measurement in Education and Training)」が開発した試験です。

開発責任者は、ETS在職時にTOEICを成功したテストとして育てたSteven A. Stupak氏で、英語を学び始めたばかりの学習者が理解できる場面と言葉で構成されており、聞く力と読む力測定します。

テストの内容は、小学生にも親近感のあるシチュエーションで構成されています。

初歩の英語学習の進捗課程を段階的にシームレスに確認するので、学んだ内容がゆっくり定着します。

TOEICやTOEIC Bridge受験の前段階として活用できるとされていますが、ETSにより認可を受けている試験ではありません。

JAPEC児童英検

特長・幼児・児童向けの英語能力試験
・2技能(リスニングとスピーキング)を評価
難易度入門~初級
実施頻度10月1日から翌年8月31日までの期間中に限り随時
受験料・6級:2,500円
・5級:2,500円
・4級:2,800円
・3級:2,800円
・2級:3,100円
・1級:3,100円
試験内容リスニングテスト+面談方式による絵を使用したスピーキングテスト
試験結果スコアによって合否判定
こんな人におすすめ・英語の力試しをしたい
・初級の英語レベルを測定することで学習意欲を高めたい
公式サイトhttps://www.japec.jp/hp/6.html

JAPEC児童英検は、児童英語教育事業を実施する「一般社団法人 日本児童英語振興協会」の主催です。

子どもたちにとって楽しい動機付けのなる英語試験の機会を提供し、聞く力と話す力を測定します。

多くの場合、主催団体に加入している英会話教室において、習熟度チェックのために実施されます。

しかし、英会話教室に所属していなくても、子どもの英語学習意欲を高めるために、個人で申し込みをして自宅で受験することも可能です。

自分の名前をひらがなで書ければ、年齢制限はなく未就学児でも受験できます。

TECSテックスコミュニケーション技能検定試験

特長・小学生向けの英語能力試験
・英語3技能(リスニング中心)
難易度初級
実施頻度年2回
受験料・5級:2,530円
・4級:2,750円
・3級:2,750円
・2級:2,970円
・1級:3,300円
試験内容・5級:リスニング+リーディング(35分)
・4級:リスニング+リーディング+ライティング(40分)
・3級:リスニング+リーディング+ライティング(45分)
・ 2級:リスニング+リーディング+ライティング(50分)
・1級:リスニング+リーディング+ライティング(55分)
選択形式、コンピューター受験または教室受験
試験結果正答率によりABCで評価
こんな人におすすめ・現在の英語力を知りたい
・英語学習の基礎を築きたい
公式サイトhttps://tecskentei.com/

TECSテックスコミュニケーション技能検定試験は、子ども英会話事業を展開する「イッティージャパン」が運営する児童向け英会話検定です。

5つのレベルがあり、早期英語教育において子どもが学ぶ順で細かく級分けわれています。

リスニング中心でイラストを多用していることで、子どもにとっても苦手意識がわきにくいです。

段階的に受験することで、どれくらい実践的な英語力が身についているかを測定します。

また、「できた!」と実感することで学習意欲の向上にもつながるような試験内容になっています。

児童英語検定ACET

特長・3才から受験できる英語能力試験
・英語4技能が含まれるが、リスニングとスピーキングが中心
難易度初級
実施頻度要問合せ
受験料・6級・5級:3,000円
・4級・3級:3,300円
・2級・1級:3,500円
試験内容筆記+口頭試験、各級とも所要時間や約1時間
試験結果正答率により合否判定
こんな人におすすめ・合格して英語学習に自信をもちたい
・英検など、よりレベルの高い試験へのステップにしたい
公式サイトhttp://www.acet-test.com/

児童英語検定ACETは、「全国児童英語検定協会」が運営する幼稚園児・小学生対象の検定試験です。英語学習をはじめて半年以上経過していれば、原則3才から受けられます。

全国各地の新聞社(現在20社)の主催・後援を受けており、会場受験の場合は新聞社の施設が会場となります。

また、合格者の名前は新聞で発表されるため、それが子どもたちの学習意欲の一助となるケースもあります。

英単語検定(単検)

特長・英単語に特化した検定試験
・英単語力を測定
難易度初級~上級
実施頻度年2回
受験料5,500円
試験内容4者択一のマークシート式(35分)
試験結果正答率80%を基準に合否判定
こんな人におすすめ・英語の語彙に自信をつけたい
・自分の語彙力を可視化したい
公式サイトhttps://www.eitangokentei.com/

英単語検定(単検)は、「一般財団法人 日本英会話協会」が主催する英単語力を測定する試験です。

1級~5級まで7段階のレベルがあり、「英語の基礎=で英単語力(語彙力)」という考えに基づいて設計されています。英検やTOEICなどの英語能力試験とは異なり、どのレベルにも複雑な文法や長文問題は一切含まれません。

高校入試や大学入試に向けた語彙力強化に有効のため、中学校や高校で導入されるケースがあります。

英単語能力検定

特長・英単語に特化した検定試験
・英単語力を測定
難易度初級~上級
実施頻度要問合せ
受験料・10級:1,100円
・9級・8級:1,300円
・7級・6級:1,500円
・5級・4級・3級:1,700円
・準2級:2,500円
・2級:3,000円
・準1級:3,500円
・1級:4,000円
試験内容四肢選択問題および筆記問題
試験結果正答率7割で合否判定
こんな人におすすめ・英単語力を測り、今後の英語学習に役立てたい
・語彙力を増やしたい
公式サイトhttp://kyoken.or.jp/outline.html

英単語能力検定は、「一般財団法人 日本教科別能力検定協会」が主催する英単語力を測る試験です。

英単語をマスターするという短期的な目標を持つことで、達成感が得られ目標に向かって勉強する習慣が身につきます。

また、単語の学習は文法や英文の理解にもつながるということも踏まえ、英単語をしっかり学習することを重要視しています。

10級から1級まで12段階の設定があり、小学校レベルから大学入試レベルまで、幅広い語彙力に対応しています。

選択問題に加え、記述式の問題も含まれるため、単語のスペルを正しく覚えるのに役立ちます。

CELTA

特長・ケンブリッジ大学英語検定機構が認定する英語教授法資格
・教育業界において、国際的な認知度が高い
難易度上級
受講期間4週間程度(120時間以上)
受講料35万程度~
※ケンブリッジセンターで受講した場合 
内容・学習者のニーズを分析し対応する
・教育目的のために言語を分析する
・言語スキルを教える
・クラスでの授業を振り返る など
対面受講またはオンライン受講
※筆記課題と評価付き教育実習を終えることでCELTAの証書が与えられる
受講要件・18才以上(認定学校によっては20才以上の場合もある)
・高等教育機関への入学に必要な水準と同等の教育を受けていること
・CEFRレベルC1以上の英語力を備えていること
こんな人におすすめ・世界で英語講師として活躍したい
・国際的にハイレベルと認められている英語教授法資格を取得したい
公式サイトhttps://cambridgecentre.jp/teachers/celta/

CELTA(セルタ、正式名称:Certificate in English Language Teaching to Adults)は、「ケンブリッジ大学英語検定機構」が定める英語を母国語としない人に英語を教えるための英語教授法資格です。

認定学校で所定のコースを受講し、課題や教育実習を終えることでCELTAの証書が授与されます。

対面レッスンだけでなく、オンラインレッスンにも対応しており、受講料は国や地域によって異なります。また、スケジュールもフルタイムやパートタイムなど、学校によってさまざまです。

日本では東京・大阪のケンブリッジセンター、神戸のレクシス語学学院で受講できますが、英語圏やアジアの国々にある認定学校に留学して受講するケースもあります。

DELTA

特長・ケンブリッジ大学英語検定機構が認定する英語教授法資格
・CELTAの上級資格
難易度超上級
受講期間1モジュールにつき12~14週間
受講料・モジュール1:20万円程度~
・モジュール2:50万円程度~
・モジュール3:10万円程度~
※英国の認定学校でオンラインでプライベートレッスンを受講した場合
内容・モジュール1:言語理解、教授法と授業教材
・モジュール2:英語教授の専門性の向上
・モジュール3:実践と英語教授(ELT)専門性の深化 対面受講またはオンライン受講
3つのモジュールの課題に合格することでDELTAのディプロマが与えられる
受講要件・CELTAのような初中級英語教育資格を持っている
・CEFRレベルC1以上の英語力を備えていること
・少なくとも1年間の英語指導経験がある
こんな人におすすめ・上級の職務につきたい英語講師
・国際的に上級レベルと認められている英語教授法資格を取得したい
公式サイトhttps://www.cambridgeenglish.org/teaching-english/teaching-qualifications/delta/

DELTA(デルタ、正式名称:Diploma in Teaching English to Speakers of Other Language)は、「ケンブリッジ大学英語検定機構」が定める英語教授法資格で、CELTAの上級資格という位置づけです。

3つのモジュールに合格することでDELTAのディプロマが授与されます。

受講要件はCELTAより厳しく、受講期間も長いです。英語指導において、上級の職務につく教師および講師が取得を検討する資格だとされています。

DELTAコースを開講している公認学校は、限定的で日本には現状ありません。したがって、海外にある認定学校でオンラインレッスンを受けるのが一般的です。

TKT

特長・ケンブリッジ大学英語検定機構が認定する英語知識認識テスト
・英語教育の専門スキルの向上と授業実践の充実化が目的
難易度中級~上級
受講期間1モジュールにつき3~4か月程度
受講料各モジュールの対策コース:22,000円 
※ケンブリッジセンターで受講した場合 各モジュールの試験料: 9,900円
内容・モジュール1:言語学習と教育の背景
・モジュール2:授業計画と教育資源の活用
・モジュール3:教育と学習過程の管理
・TKT CLIL:内容と言語統合型学習
・TKT YL:児童英語教育ヤングラーナーズ
受講要件・初等・中等・成人学習者を教える教師
・CEFRレベルB1以上がのぞましい
こんな人におすすめ・英語教育の指導力を向上させたい
・英語教授の専門用語などの知識を確認したい
公式サイトhttps://cambridgecentre.jp/teachers/tkt/

TKT(Teaching Knowledge Test)は、「ケンブリッジ大学英語検定機構」が開発した英語教育の特定分野の知識をテストするモジュール式の教授資格です。

5つのモジュールがあり、各モジュールの対策コース受講後に多肢選択形式のテストを受けます。テストは合否ではなく、成績がBand 1〜Band 4で表され、証書が発行されます。

対策コースはケンブリッジセンターや語学学校で開講されています。また、対策コースを受講せずにコースブックに添って独学で対策し、試験を受けることも可能です。

トリニティCerTESOL

特長・トリニティカレッジが認定する英語教授法資格
・英語を教えた経験が少ない教師・講師向け
難易度上級
受講期間4週間程度
受講料25万円程度~
※シェーン・トレーニングセンターで受講した場合
内容・ユニット 1: ティーチングスキル
・ユニット 2: 言語認識とスキル
・ユニット 3: 学習者プロフィール
・ユニット 4: 教材課題
・ユニット 5: 未知の言語
受講要件・18才以上(認定学校によっては20才以上)
・高等教育機関に進学できる学力を備えている
・CEFRレベルC1程度の英語力を有している
こんな人におすすめ・国際的な認定資格がほしい
・英語を教えるキャリアをはじめたい
公式サイトhttps://www.trinitycollege.com/qualifications/teaching-english/CertTESOL

トリニティCertTESOL(Trinity Certificate in Teaching English to Speakers of Other Languages)は、「英国のトリニティカレッジ・ロンドン」が提供する英語を母国語としない人に英語を教えるための国際的な認定資格です。

認定コースでは、英語教師になるために必要な基本的なスキルと知識を学びます。

また、英語を教える理論と実践を紹介し、学習者が直面する課題と教師の役割についての見識を深めます。

ヨーロッパ・アジア・オセアニアに認定校があり、対面コースとオンラインコースがあります。日本では東京にあるシェーン・トレーニングセンターで受講できます。

TESOL/TESL/TEFL

「TESOL」「TESL」「TEFL」は、英語を母語としない人に英語を教えるための知識とスキルを習得するための認定資格です。それぞれの定義は似ていますが、対象とする学習者や教育環境には、多少違いがあります。

以下は、それぞれの特長についてまとめたものです。

TESOL

正式名称Teaching English to Speakers of Other Languages
定義英語の教授の学問分野
(TEFLやTESLを包括する総称として使われることもある)
対象英語を母語としないすべての人
教育環境英語圏および非英語圏
受講場所世界中
用途・英語教師
・講師として幅広く対応可能

TESL

正式名称Teaching English as a Second Language
定義第二言語としての英語
対象アメリカやカナダなど英語圏の国で暮らす移民や外国人が対象
教育環境主に英語圏(移民対象)
受講場所英語圏
用途英語圏でESL講師の職につく

TEFL

正式名称Teaching English as a Foreign Language
定義教育環境が外国語としての英語
対象非英語圏の英語学習者
教育環境非英語圏
受講場所主に非英語圏
用途非英語圏で英語教師・講師として働く

「TESOL」「TESL」「TEFL」は、それぞれ認定団体が存在し、その団体が指定した教育機関でコースを受講します。

言語習得理論・教授テクニック・発音指導法・評価方法などを体系的に学び、段階的に課題をクリアすることで、認定証がもらえます。

コーススケジュールや受講料は学校によって大きく異なります。比較検討し、信頼できる学校で受講しましょう。

J-SHINE

特長・小学校での英語指導者の認定資格
・小学生向けの英語学習の特性をふまえた指導法に特化
難易度中級
受講期間4週間程度~
受講料57,000円程度~
※アルクのオンラインコースを受講した場合
内容・小学校英語に関する背景や具体的な評価方法
・国際理解と異文化理解
・第二言語習得理論による英語力の強化方法
・実践で活用できるアクティビティなど
受講要件・18才以上
・英語で授業が行える英語力があること
・指導の実施経験があること 
※資格の種類により必要な指導経験時間は異なります
こんな人におすすめ・児童英語教育のキャリアを築きたい
・小学校・英語教室・学童保育で働きたい
公式サイトhttps://www.j-shine.org/

J-SHINE(ジェイシャイン)は、「特定非営利活動法人 小学校英語教育推進協議会」によって運営されている小学校英語指導者認定資格です。

新規で申請が可能なのは、「小学校英語準認定指導者資格」「小学校英語指導者資格」「小学校英語指導者プラス資格」の3つで、要件は下表のとおり異なります。

小学校英語準認定
指導者資格
・英語で授業が行える英語力があること
小学校英語
指導者資格
・英語で授業が行える英語力があること
・50時間以上指導経験がある証明が必要
小学校英語指導者
プラス資格
・英語で授業が行える英語力があること
・50時間以上指導経験がある証明が必要
・CEFRレベルB2以上の証明書が必要

登録団体は現在27校あり、主催するコースを終了した後に認定資格の申請が可能です。

J-SHINEは教員免許ではなく、この資格だけでは小学校の正規教員にはなれません。

しかし、小学校で早期英語教育が導入されるようになり、自治体によっては、民間の指導者を非常勤講師として採用されるケースもが増えています。

JADP児童英語インストラクター

特長・日本能力開発推進協会が認定する資格
・児童英語教育の指導スキルの証明
難易度中級
受講期間3か月程度~
受講料・認定コース:29,800円~
・試験料:5,600円
内容・子どもに英語を教えるための基礎知識
・レッスンを行うための基礎知識
・レッスンプラン作成の基礎知識
※社会のルールや異文化コミュニケーション能力の指導方法などの
講座を履修後に検定試験を受験
受講要件特になし
こんな人におすすめ・子ども向けの英会話教室で働きたい
・自宅で英語教室を開きたい
公式サイトhttps://www.jadp-society.or.jp/course/children-english/

JADP認定児童英語インストラクターとは、「一般財団法人 日本能力開発推進協会」が認定する民間資格で、子どもに英語を教えるための知識とスキルを証明します。

協会の認定教育機関ある「資格のキャリカレ」のコースを受講し、全カリキュラムを終了した後に認定試験を在宅受験します。

70%以上の正答率で合格となり、合格するとJADP認定児童英語インストラクターの称号が与えられます。

J-SHINEと比べると認知度や実践度は低めですが、小規模教室や自宅教室で英語を教えたい人は、営業ツールとして取得する傾向があります。

どの試験を受ければいい?英語資格・検定試験の選び方

どの試験を受ければいい?英語資格・検定試験の選び方

ここまで、主要な英語検定・資格試験を50種類紹介しました。

英語の資格・検定はメジャーなものに絞っても多種多様です。

効果的に英語の資格・試験を受けるための選び方のポイントまとめましたので参考にしてください。

目的を明確にする

試験によって評価目的も活用場面もさまざまです。

したがって、「何のためにその試験を受けるのか」という目的を明確にしてから受験する試験を決めることが最重要です。

目的適した試験例
海外の大学・大学院に
進学したい
・TOEFL iBT
・IELTS(Academic)など
就職転職に
活用したい
・TOEIC L&R
・TOEIC S&W
・GTECなど
移住・永住権取得に必要IELTS(General Training)など
自己研鑽・英語力確認・英検
・TOEIC L&R
・ケンブリッジ英検 など
中高生の学習・英検
・英検Jr.
・GTEC Junior など

通用する国や地域を確認する

試験によっては、特定の国や機関でしか認められていない場合があります。

特定の国や地域で有効な試験であっても、国際的に通用するとは限らないため、自身の必要としている場所での要件を確認することが大切です。

国・地域適した試験例
日本での企業受験で強い・TOEIC L&R
・英検 など
イギリス・オーストラリア・カナダ
EU圏で広く認知(国際通用性が高い)
・IELTS
・ケンブリッジ検定 など
アメリカ・カナダの大学・大学院で主流
(国際通用性が高い)
TOEFL など

難易度や測定技能で選ぶ

試験の難易度や測定するスキルは、試験によって異なります。

受験者のレベルに応じて入門から上級まで難易度を選べる級別テストもあれば、全員が同じ問題に取り組む共通形式の一斉客観テストもあります。

また、特定のスキルに焦点を当てたテストもあれば、英語4技能を総合的に評価するテストもあります。

そのため、自身の学習状況や評価が必要なスキルに合わせて、適切な試験を選ぶことが重要です。

難易度適した試験例
入門〜初級
(基礎の確認)
・英検5級・4級・3級
・英検Jr.
・TOEIC Bridge など
中級レベル
(実用レベルの確認)
・TOEIC L&R
・GTEC など
上級〜超上級
(国際レベルの英語力の証明)
・IELTS
・TOEFL
・ケンブリッジ英検
・英検準1級・1級 など
測定スキル適した試験例
スピーキング
ライティングのみ
TOEIC S&W
リスニング
リーディングのみ
・TOEIC L&R
・日商ビジネス英語検定試験
英語4技能・英検
・IELTS
・TOEFL
・GTEC
・TEAP
・Linguaskill Business など

試験の有効期限で選ぶ

英語関連の試験を選ぶ際、有効期間は極めて重要な基準の一つです。

一度取得すれば生涯有効な試験もあれば、一定期間しか有効とみなされない試験もあります。

提出先よっては「2年以内のスコアが必要」とされるケースがあり、場合によっては再受験が必要になることもあるので、必ず確認しましょう。

有効期限適した試験例
生涯有効・英検
・ケンブリッジ英検
・国連英検 など
2年間有効・ELTS
・TOEFL
・TOEIC など

試験の形式で選ぶ

英語関連の試験を選ぶ際、試験形式も(ペーパー形式/コンピューター形式/オンライン形式など)も大事な選択ポイントです。

自分の実力を発揮しやすい形式を選ぶことで、ストレスや失敗を避けることにもつながります。

試験の形式適した試験例
ペーパー形式
(会場で受験)
・英検
・TOEIC
・IELTS など
コンピューター形式
(会場で受験)
・TOEFL
・IELTSなど
オンライン形式
(自宅などで受験)
・日商ビジネス英語検定試験
・iTEP
・VERSANT  など

また、スピーキングのテストは試験によって形式が異なります。例えば、面接官と会話しながらすすめるインタラクション形式、コンピューターに声を吹き込む録音形式など、自分の強みや受験環境を考慮して選ぶといいでしょう。

スピーキングテストの形式適した試験例
面接官と受験者
1対1の対面形式
・IELTS
・TEAP
・GCASなど
コンピューターに
吹き込む録音形式
・TOEFL
・TOEIC S&W
・GTEC
・iTEPなど
面接官と受験者複数人で
実施されるグループ形式
ケンブリッジ英検

受験地で選ぶ

地方で受験できる試験もあれば、大都市でしか実施されていない試験もあります。主要都市でしか実施されていない試験の場合、地方在住者は宿泊をともなう移動が必要になることもあります。また、インターネット環境とパソコンがあれば、自宅で好きな時間に受験できるという試験もあります。

よって、「どこで受験できるか」に注目することも大切なポイントです。

受験地適した試験例
全国各地で
受験できる試験
・英検
・TOEIC など
都市部のみで
受験できる試験
・TOEFL
・IELTS
・ケンブリッジ英検 など
自宅で
受験できる試験
VERSANT など

受験料で選ぶ

英語の検定試験を選ぶ際、受験料も重要な要素の一つです。

受験料には大きな差があり、数千円のものもあれば数万円のものもあります。

費用対効果や目的とのバランスを取ることが重要ですが、初めて英語試験を受ける場合は、比較的安価な試験から始めてみるのもいいでしょう。

英語資格は意味ない?英語資格・検定試験を受験するメリットとは?

英語資格は意味ない?英語資格・検定試験を受験するメリットとは?

英語資格・検定試験を受験する主なメリットを3つ紹介します。

  • 自分の英語力を客観的に把握できる
  • 英語力を証明できる
  • 短期間で英語力を伸ばす目標にする

自分の英語力を客観的に把握できる

英語資格・検定試験を受けるメリットの一つ目は、自分の英語力を客観的に把握できることです。

今自分の英語力がどのくらいで、どの技能が苦手なのかがわかるので、英語力をさらに伸ばすために何を勉強すべきかが見えてきます。

また、試験を定期的に受験して、自分の成長を「スコア」という形で可視化すれば、成長を実感しながら楽しく英語学習を継続できます。

英語力を証明できる(入試や就活で有利に!)

メリットの二つ目は、英語の検定・試験の資格やスコアを取得すれば、高校・大学入試や就職活動、海外留学・進学など、さまざまなシーンで英語力を証明することができます。

高い英語力を証明できる資格やスコアを持っていれば、私立大学の学科試験や就活・転職で英語試験が免除されるなど、入試や就活、転職などで有利に働くことがあります。

いくら英語力が高くても、その英語力を客観的に証明できなければ、チャンスを掴むことは難しいでしょう。

自分の可能性を広げるためにも、英語の資格やスコアを持っていないという方はこれを機にぜひ試験を受けておきましょう。

短期間で英語力を伸ばす目標にする

三つ目のメリットとして、英語資格・検定試験に申し込むと、「受験日までに〇〇レベルに到達する」「3ヶ月後の試験で〇級に合格する」などといった具体的な目的ができることが挙げられます。

もちろん、1年後、あるいは2年後の合格を目指すという長距離走もありですが、1ヶ月や3ヶ月といった短期間で英語力を伸ばそうと努力することで、集中力がアップしより効率的に英語力を向上させることができます。

英語資格・検定試験についてのまとめ

本記事では、国内外で実施されている英語に関する資格・検定試験について、主要なものを50種類取り上げましたが、いかがでしたでしょうか。

英語資格・検定試験の主な分類

  • 英語運用能力を測る試験
  • 英語翻訳・通訳のための試験
  • 専門分野で必要とされる英語の試験
  • 子どもおよび初学者向けの英語能力試験
  • 英語を教えるための認定資格

英語の資格や認定試験は、試験によって目的・技能分野・形式・難易度・対象者などが異なるため、用途に応じて選択する必要があります。

ここに記載した情報は、最適なものを判断するための目安になりますので、ぜひお役立てください。