英語試験10種類を徹底解説!比較一覧表とテストの選び方

英語試験10種類を徹底解説!比較一覧表とテストの選び方

英語の検定・資格試験には、たくさんの種類があるので、「どの試験を受けるべきかわからない……」とお悩みではないでしょうか?

今回は、主要な英語資格・試験10種類を徹底解説します。

それぞれの試験の特徴やレベルの他、自分の目的やレベルに合う試験はどれかといったことについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

大島さくら子

コンテンツ監修者:
大島さくら子

英語教育事業(株)オフィス・ビー・アイ代表取締役。慶應義塾大学(法学部・政治学専攻)卒。Temple University Japan(教養学部・アジア学専攻)卒。ビジネス英語講師として多くの企業、団体で英語講師を務める。英語学習書ライターとしても活動。英検1級、TOEICRL&R 990点満点/S&W400点満点。著書多数。

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英語資格・検定試験の比較一覧表

英語資格・検定試験10種類のレベルと受験料、実施頻度を比較し、「一覧表」にまとめました。

英語試験 レベル 受験料 実施頻度
英検 初級〜上級 3,900円〜11,800円
※級によって異なる
年3回
TOEIC L&R 初級〜上級 7,810円 年24回(午前・午後開催)
※回数は受験地によって異なる
TOEIC S&W 初級〜上級 10,450円 年24回(午前・午後開催)
※回数は受験地によって異なる
TOEFL iBT 中級〜超上級 US$245 年48回(2023年予定)
ケンブリッジ英検 初級〜超上級 9,900円〜25,850円
※級によって異なる
級・受験地によって異なる
国連英検 初級〜超上級 3,000円〜12,500円
※級によって異なる
2回(2023年)
IELTS 中級〜超上級 25,380円 ペーパー版:毎月4日間程度
コンピューター版:毎月10日間程度
GTEC 初級〜上級 種類・受験地・団体/個人
によって異なる
種類・受験地・団体/個人
によって異なる
TEAP 初級〜上級 6,000円・15,000円
※測定技能数によって異なる
年3回
全国通訳
案内士試験
超上級 11,700円 年1回

※価格は税込みです。

10種類の英語試験を解説!特徴やレベルについて

10種類の英語資格・検定試験を一つずつ詳しく紹介していきます。

「どんなテストなの?」「特徴やレベル、受験するメリットなどについて知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

英検(実用英語技能検定)

英検(実用英語技能検定)
出典:英検(実用英語技能検定)

特徴 ・国内最大規模の検定試験
・4技能を測定
レベル 初級〜上級
実施頻度 年3回
受験料
(個人/団体)
※2022年度
5級:3,900円
4級:4,500円
3級:6,400円
準2級:7,900円
準1級:9,800円
1級:11,800円
こんな人におすすめ ・社会で求められる英語力を測定したい学生や社会人
・国内入試・就活で英語力の証明に使用したい人

英検(実用英語技能検定)は、文部科学省の後援を受けて公益財団法人 日本英語検定協会が主催する検定試験です。

年間の志望者数が「367万人(※)」を超える国内最大規模の試験で、小学生から社会人まで幅広い年齢層が受験しています。

(※)志望者数は、2020年度実施分の「実用英語技能検定」「英検Jr.」「英検IBA」の累計数(https://www.eiken.or.jp/eiken/merit/situation/

英検には、基礎レベルの「5級」「4級」「3級」、中級レベルの「準2級」「2級」、そして上級レベルの「準1級」「1級」の全部で7つの級があります。

試験内容は、英語4技能を測ることを目的としていて、社会で求められる「実用英語」が中心です。

3級以上では、一次試験で「聞く」「読む」「書く」の3技能を、二次試験の面接で「話す」の技能を評価します。一次試験に合格した人のみ、二次試験に進むことができます。

4級・5級には二次試験がありませんが、希望すれば録音形式のスピーキングテストを受験することができます。

英検取得者は、高校・大学の入試や単位認定で優遇される他、国内の就職活動でも英語力の証明に使用することが可能です。

社会で求められる英語力を測定したい学生や社会人、国内入試・就活で英語力を証明したい人におすすめの英語検定試験です。

TOEIC L&R

TOEIC L&R
出典:TOEIC Listening & Reading Testとは

特徴 ・日常生活やビジネスの場での聞く・読む力を測定
・スピーキングなし
レベル 初級〜上級
実施頻度 年24回(午前・午後開催)
※回数は受験地によって異なる
受験料 7,810円
こんな人におすすめ ・キャリアアップを目指すビジネスパーソン
・就職活動を控えた学生

TOEIC L&R(Listening & Reading Test)は、日常生活やビジネスの場における英語力を測定する世界共通のテストです。

名称からわかるように、聞く・読む力を測定するテストで、約45分間のリスニングテストと約75分間のリーディングテストで構成されています(ライティング・スピーキングテストはなし)。

テスト結果は合否ではなく、スコアで判定され、英語初級者から上級者まで、現在の英語力のレベルを問わず受験することができます。

TOEIC L&Rは、特にビジネスの場で活かせる英語力の証明として長く活用されており、昇進・転職などのキャリアアップを目指すビジネスパーソンや、就職活動を控えた学生におすすめの試験です。

ただし、近年では「使える英語力」が重要視され始めていることから、TOEIC L&Rの点数だけでは不十分と判断されることがあります。

ビジネスの場で活かせるスピーキング力とライティング力があることを証明したい場合は、次に紹介する「TOEIC S&W」を合わせて受験することをおすすめします。

TOEIC S&W

TOEIC S&W
出典:TOEIC Speaking & Writing Tests

特徴 日常生活やビジネスの場での話す・書く力を測定
レベル 初級〜上級
実施頻度 年24回(午前・午後開催)
※回数は受験地によって異なる
受験料 10,450円
こんな人におすすめ ・キャリアアップを目指すビジネスパーソン
・就職活動を控えた学生

TOEICというと、聞く・読む力を測定する「TOEIC L&R」が有名ですが、話す・書く力を測定する「TOEIC S&W」というテストもあります。

TOEIC S&W(Speaking & Writing Test)は、TOEIC L&Rと同様、日常生活やビジネスの場で活かせる英語力の測定を目的としたテストで、約20分間のスピーキングテストと約60分間のライティングテストで構成されています。

テストは、パソコンとヘッドセットを使用して行われます。ですので、普段パソコンでタイプをすることに慣れていない人には、やや不利になります。

TOEIC L&RとTOEIC S&Wの両方の試験を受けることで、4技能すべてにおける英語コミュニケーション能力を測定することができます。

TOEFL iBT

TOEFL iBT
出典:会場受験TOEFL iBTテスト | 受験者の方へ

特徴 ・アカデミックな英語力を測定
・4技能を測定
・世界中の大学・教育機関への入学時に必要
レベル 中級〜上級
実施頻度(会場実施)
※2023年(予定)
年48回
受験料 US$245
こんな人におすすめ ・アカデミックな英語力を必要とする人
・海外留学・進学を視野に入れている人

TOEFL iBTは、大学の授業やキャンパス内での会話等で実際に使われている「アカデミックな英語力」を測定することを目的とした試験です。

試験は「Reading」「Listening」「Speaking」「Writing」の4つのセクションで構成されており、いずれの試験も大学の講義やキャンパス内での講師や大学職員との会話など、多岐にわたるアカデミックな内容が出題されます。

アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリアなど、人気の留学先を始めとした全世界160カ国以上の国の11,500を超える大学および教育機関で、入学時の審査基準の一つになっています。

海外の大学や大学院に留学・進学するには、それぞれの学校で求められる TOEFL iBTのスコア要件を満たす必要がありますので、海外留学・進学を視野に入れて英語を勉強しているなら、できるだけ早いうちから TOEFL iBTの対策を始めることをおすすめします。

ケンブリッジ英検(ケンブリッジ英語検定)

ケンブリッジ英検(ケンブリッジ英語検定)
出典:日本ケンブリッジ英語検定機構|大学入試で使える英語検定

特徴 ・CEFR完全準拠
・4技能を測定
レベル 初級〜超上級
実施頻度 級・受験地によって異なる
受験料 A2 Key:9,900円
B1 Preliminary:12,100円
B2 First:20,350円
C1 Advanced:22,550円
C2 Proficiency:25,850円
こんな人におすすめ ・英語力を世界基準で測りたい人
・世界に通用する英語資格を取得したい人

ケンブリッジ英検(ケンブリッジ英語検定)は、100年以上の歴史を持つ国際標準の英語検定試験です。

実生活における「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能をCEFR(セファール)に完全準拠(※)した基準で評価します。

(※)CEFRとは、言語の運用能力を同一の基準で評価する国際的な指標のこと。“Common European Framework of Reference for Languages”の略。

ケンブリッジ英検では、CEFRに準拠した5つのレベルの試験を実施しています。

試験の種類は、初級レベルから順に「A2 Key」「B1 Preliminary」「B2 First」「C1 Advanced」「C2 Proficiency」の5つで、それぞれ受験レベルとその上下1レベル(CEFR±1レベル)を測定することができます。

ケンブリッジ英検は、日本ではまだあまり知られていませんが、海外では非常に高い知名度を誇る英語検定試験です。

「自分の英語力を世界基準で測りたい」「世界に通用する英語資格を取得したい」などという方におすすめです。

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)
出典:国連英検 : 日本国際連合協会主催 国際連合公用語英語検定試験

特徴 ・総合的な国際コミュニケーションスキルを測定
・国際情勢に関する問題を出題
レベル 初級〜超上級
実施頻度
※2023年
年2回
受験料 E級:3,000円
D級:4,000円
C級:4,500円
B級:7,500円
A級:10,000円
特A級:12,500円
こんな人におすすめ ・グローバルに活躍できる人材になりたい人
・英語力だけでなく、国際情勢に関する知識を身につけたい人

国連英検(国際連合公用語英語検定)は、外務省の後援を受けて日本国際連合協会が主催する検定試験です。

国連英検には、初級レベルの「E級」から超上級レベルの「特A級」まで、全部で6つの級があり、中学生から社会人、シニア層まで幅広い年齢層を対象としています。

試験は、E級・D級・C級はリスニングとリーディング、B級はリスニングとリーディングと作文、A級・特A級はリーディングと作文、面接で構成されています(※面接は一次試験合格後、二次試験として実施)。

試験で出題される内容は、世界平和や地球環境、世界政治・経済など、国連の活動に沿ったものとなっており、単なる語学力だけでなく、総合的な「国際コミュニケーションスキル」を評価することを目的としています。

国連の活動に興味を持っている人や、グローバルな活動をしたい人におすすめの英語検定試験です。

IELTS

IELTS
出典:IELTS 公式サイト|英検協会

特徴 ・国際通用性が高い
・対面式のスピーキングテストを採用
・海外留学や移住の際の英語力の証明に最適
レベル 初級〜超上級
実施頻度 ペーパー版:毎月4日間程度
コンピューター版:毎月10日間程度
受験料 25,380円
こんな人におすすめ ・高い英語力を保持していることを証明したい人
・海外留学・進学・移住を視野に入れている人

IELTSは、海外留学や海外移住における英語力の証明に最適な、国際的に通用する検定試験です。

世界140カ国計11,000以上の機関に正式な検定試験として認定されており、世界中で年間300万人もの人が受験しています。

日本国内では、ブリティッシュ・カウンシルと、「英検」を実施している日本英語検定協会が共同運営しています。最近日本国内でも、IELTSを採用する機関が増えています。

IELTSのテストは、紙と鉛筆を使うペーパー版と、パソコンを使うコンピューター版があり、どちらか好きな方を選んで受験することができます。

なお、スピーキングテストでは、コミュニケーション力を適切に評価するため、面接官と1対1で行うインタビュー形式を採用しています。

また、CEFRの最も高いレベルである「C2」レベルまで算出できる数少ない検定試験ということもあり、高い英語力を持っていることを証明する手段として有効です。

IELTSは、イギリスやカナダ、オーストラリアなどへの海外留学・進学・移住を目指している方や、高い英語力を持っていることを証明したい方におすすめの英語検定試験です。

GTEC

GTEC
出典:GTEC | スコア型英語4技能検定|ベネッセコーポレーション

特徴 ・4技能を測定
・学年・英語力別に10段階のレベルの問題を用意
レベル 初級〜上級
実施頻度 種類・受験地・団体/個人によって異なる
受験料 種類・受験地・団体/個人によって異なる
こんな人におすすめ ・自分の学年の英語レベルに達しているか測定したい学生
・大学入試・進学を控えている高校生
・就職活動を控えている大学生

GTECは、ベネッセコーポレーションが主催するスコア型英語4技能テストです。

小学生から社会人までの幅広い年齢層の「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を絶対評価で測定します。

GTECには、小学生〜中学1年生向けの「GTEC Junior」、「中学生・高校生向け GTEC」「大学生・社会人向け GTEC」の3種類があり、出題の難易度はそれぞれのレベルでさらに3つ〜5つのレベルに分かれています。

GTEC Junior ・Junior 1(小学5年生)
・Junior 2(小学6年生)
・Junior Plus(中学1年生〜)
中学生・高校生向け GTEC ・Core(中学2〜3年生)
・Basic(中学3年生〜高校2年生)
・Advanced(高校1年生〜高校3年生)
・CBT(高校2年生後半〜高校3年生)
大学生・社会人向け GTEC ・Academic(大学生)
・Business(大学4年生〜社会人)
・Business 公開会場版(大学4年生〜社会人)

自分の学年や英語レベルに合わせてどの試験を受験したらいいか一目でわかるようになっています。

また、GTECのスコアは、多くの日本の大学・短期大学、および海外大学(2021年10月時点で302校)で認められていますので、大学出願時の英語力証明としても活用することができます。

TEAP

TEAP
出典:TEAP(ティープ) | 公益財団法人 日本英語検定協会

特徴 ・高校入試を想定して開発された試験
・高校生向けの英語能力判定試験
レベル 初級〜上級
実施頻度 年3回
受験料 4技能:15,000円
2技能:6,000円
こんな人におすすめ ・英語力を測定したい高校生
・大学受験を控える高校3年生

TEAPは、「大学教育レベルにふさわしい英語力」があるかを測定する高校生向けの英語試験です。

大学入試を想定して開発されたテストなので、日本の高校生の英語力を適切に測定し、大学入試および大学生活で求められる英語力があるかどうかを知るのに最適です。

TEAPは4技能を測定できる試験ですが、受験予定の大学によっては「2技能パターン」を選択して、「Reading」と「Listening」のテストのみ受験することもできます。

また、TEAPでは受験機会が年3回提供されていますので、定期的に実力をチェックすることが可能です。

全国通訳案内士試験

全国通訳案内士試験
出典:全国通訳案内士試験概要|全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)

特徴 通訳案内士としての知識・能力を判定する国家試験
レベル 中上級
※日本全国の歴史・地理・文化等の観光に関する高い知識が必要
実施頻度 年1回
受験料(一カ国語) 11,700円
こんな人におすすめ ・全国通訳案内士を志している人
・インバウンド業界で働きたい人

全国通訳案内士試験は、全国通訳案内士(※)に必要とされる知識・能力があるかどうかを判定するための国家試験です。

(※)全国通訳案内士とは、報酬を得て通訳案内を行う職業のこと。

英語力だけでなく、日本の歴史や地理、産業、政治・経済などについての幅広い知識と教養が求められる国家試験で、高いコミュニケーションスキルが必要になります。

法改正により、平成30年以降は、全国通訳案内士の資格を持っていなくても、外国人観光客を相手に通訳案内を行えるようになっていますので、この資格を持っていないと通訳案内ができないということではありません。

とはいえ、この資格を持っていると通訳ガイドをするための十分な英語力と幅広い教養があることを証明できるので、挑戦してみるといいでしょう。

ちなみに、以下の資格・スコア取得者は英語試験を免除されるので、すでに高い英語力を持っていれば、地理や歴史、文化等の勉強に集中することができて有利です。

  • 実用英語技能検定(英検)1級
  • TOEIC Listening & Reading Test 900点以上
  • TOEIC Speaking Test 160点以上
  • TOEIC Writing Test 170点以上

どの試験を受ければいい?英語資格・検定試験の選び方

どの試験を受ければいい?英語資格・検定試験の選び方

ここまで、主要な英語検定・資格試験を10種類紹介しました。

主要なものに絞っても、たくさんの検定・資格試験があるので、どの試験を受けたらいいか迷ってしまうと思います。

そこで次に、英語資格・検定試験を選ぶときのポイントを5つ紹介します。一緒に、おすすめの試験を一覧表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

  1. 目的で選ぶ
  2. レベルで選ぶ
  3. 受験料で選ぶ
  4. 測定技能で選ぶ
  5. 国際通用性で選ぶ

「目的」で選ぶ

自分に最適な試験を選ぶときのポイントの一つ目は、「テストを受ける目的」です。

一口に「英語検定・資格試験」と言っても、試験ごとに出題内容や受験のメリットなどは大きく違いますから、当然ながら目的によって受けるべき試験の種類も変わってきます。

「なぜ英語の試験を受けたいのか」を明確にすると、自分に最適な英語検定・資格試験が見えてきます。下記の表は、目的別の英語検定・資格試験です。

目的 試験
ビジネスで活かしたい ・TOEIC L&R
・TOEIC S&W
海外留学・進学で
英語力を証明したい
・TOEFL iBT®
・IELTS
海外留学・進学で
英語力を証明したい
・TOEFL iBT®
・IELTS
国内高校・大学の受験対策
入試で活用したい
・GTEC
・TEAP

「レベル」で選ぶ

二つ目は、英語試験を受験するにあたっては、自分の現時点での英語レベルに合った試験を選ぶことも大切なポイントです。

英検やケンブリッジ英検、国連英検、GTECなどの試験は、英語レベル別に細かく級や試験の種類が分かれており、自分の英語力に合うレベルを選んで受験することができますので、初心者はもちろん、上級者も自分の英語力を正確に測定することができます。

また、スコア判定の試験を受ける場合は、初級者は「初級〜上級」レベルの試験を、上級者は「中級〜超上級」レベルを対象とした試験を選ぶようにしましょう。

「受験料」で選ぶ

三つ目のポイントは、「受験料」です。英語資格・検定試験の受験料金は、試験の種類や級によって異なります。

1万円以下で受けられる試験もあれば、2万円以上の受験料がかかる試験もあります。

たとえば、7,810円のTOEICL&Rや、3,900〜11,800円の英検は、 TOEFL iBTやIELTSといったアカデミックな英語検定試験と比較すると、受験料が比較的安く抑えてあります。

初めて英語の資格・検定試験を受ける方なら、受験料が比較的安価な試験からまずはチャレンジしてみるといいでしょう。

「測定技能」で選ぶ

四つ目のポイントは、「測定技能」。英語資格・検定試験はそれぞれ、測定する技能が異なります。

最近では、英語4技能をバランス良く身につけることが重要視されていることから、4技能の測定を目的とした試験が大多数を占めていますが、中には「読む」「聞く」の2技能だけ測定できる試験もあります。

出願大学や応募先の企業が求める要件や、自分が測定したい技能に限定して受験したいのであれば、それらに見合った試験を選ぶようにしましょう。

試験
4技能
を測定したい
・英検
・TOEFL iBT
・ケンブリッジ英検
・国連英検
※級によってはスピーキングなし
・IELTS
・GTEC
・TEAP(4技能パターン)
読む・聞く
だけ測定
・TOEIC L&R
・TEAP(2技能パターン)

「国際通用性」で選ぶ

五つ目は、「国際通用性」です。海外留学や進学、移住を視野に入れている学生や社会人の場合、国際通用性、いわゆる「世界でどのくらい通用するか」「海外でどの程度の知名度があるか」も試験を選ぶときの大切なポイントです。

たとえば、英検やTOEICなどの試験は日本では圧倒的な知名度を誇っていますが、海外ではあまり広く知られておらず、出願時の英語力証明方法として通用しないことが少なくありません。

自分の英語力を国際的に証明する必要があるなら、国際通用性が高い試験を選びましょう。

数ある英語資格・検定試験の中でも、特に国際通用性が高いのが「 TOEFL iBT」と「ケンブリッジ英検」、「IELTS」です。

いずれの試験も世界140〜150カ国以上で実施されており、世界的に知名度が高いため、「世界で通用する英語資格を取りたい」「自分の英語力を国際基準で判定したい」という方におすすめです。

おすすめの英語試験 ・TOEFL iBT®
・ケンブリッジ英検
・IELTS

英語資格は意味ない?英語資格・検定試験を受験するメリットとは?

英語資格は意味ない?英語資格・検定試験を受験するメリットとは?

英語資格・検定試験を受験する主なメリットを3つ紹介します。

  • 自分の英語力を客観的に把握できる
  • 英語力を証明できる
  • 短期間で英語力を伸ばす目標にする

自分の英語力を客観的に把握できる

英語資格・検定試験を受けるメリットの一つ目は、自分の英語力を客観的に把握できることです。

今自分の英語力がどのくらいで、どの技能が苦手なのかがわかるので、英語力をさらに伸ばすために何を勉強すべきかが見えてきます。

また、試験を定期的に受験して、自分の成長を「スコア」という形で可視化すれば、成長を実感しながら楽しく英語学習を継続できます。

英語力を証明できる(入試や就活で有利に!)

メリットの二つ目は、英語の検定・試験の資格やスコアを取得すれば、高校・大学入試や就職活動、海外留学・進学など、さまざまなシーンで英語力を証明することができます。

高い英語力を証明できる資格やスコアを持っていれば、私立大学の学科試験や就活・転職で英語試験が免除されるなど、入試や就活、転職などで有利に働くことがあります。

いくら英語力が高くても、その英語力を客観的に証明できなければ、チャンスを掴むことは難しいでしょう。

自分の可能性を広げるためにも、英語の資格やスコアを持っていないという方はこれを機にぜひ試験を受けておきましょう。

短期間で英語力を伸ばす目標にする

三つ目のメリットとして、英語資格・検定試験に申し込むと、「受験日までに〇〇レベルに到達する」「3ヶ月後の試験で〇級に合格する」などといった具体的な目的ができることが挙げられます。

もちろん、1年後、あるいは2年後の合格を目指すという長距離走もありですが、1ヶ月や3ヶ月といった短期間で英語力を伸ばそうと努力することで、集中力がアップしより効率的に英語力を向上させることができます。

英語資格・検定試験についてのまとめ

今回は、主な英語資格・検定試験10種類を比較しながら徹底解説しました。

英語検定・資格試験は、自分の英語力を客観的に把握したり、英語力を証明したりするのに役立ちます。

ただし、「英語資格・検定試験」の目的やレベル、試験内容、測定技能などは試験によってそれぞれ異なりますので、各試験を比較した一覧表や、この記事で紹介した試験選びのポイントを参考にして、自分のレベルや学習目的に合う試験を選んで受験しましょう。

試験に向けて英単語や熟語を覚えたり、リスニングやリーディング、ライティング、スピーキングを勉強したりすることは、試験で良いスコアを取得することだけでなく、総合的な英語力の向上につながります。

「英語学習に対するモチベーションが最近下がってきている」とか「具体的な目標がなく、何に向けて勉強を頑張れば良いかわからない……」などと悩んでいるなら、一度英語資格・検定試験を受験してみることをおすすめします。