
「フィジー留学は本当に行く価値があるのか」
「英語に自信がないからフィジーに行くのは不安」
そんな悩みを抱える方に、フィジー留学が日本人に選ばれる理由やフィジー留学のメリット・デメリット、向いている人の特徴について解説します。
フィジー留学が自分の性格や求めているものに合っているか判断したい方は、ぜひ読んで参考にしてください。
なぜフィジー留学が日本人に選ばれるのか

フィジー留学は欧米やフィリピンと比較して認知度は高くありませんが、近年注目を集めています。
「幸福度が高い」と言われるフィジーには、お金やキャリアよりもコミュニティを大切にする風土があると言われています。
仲間と平和に暮らすことを望む人が多く、穏やかで温かい雰囲気を感じられる国です。
フィジーの公用語は英語であり、国民の9割以上が英語を話します。
話すスピードが緩やかで、過度な訛りもないため、日本人にとって聞き取りやすい英語です。
また先進国と比較して物価が安く、生活費もあまりかからないため、留学費用を抑えられます。
このように、英語を学びやすい環境や費用を抑えて留学ができるといった理由から、近年フィジーを留学先に選ぶ日本人が増えています。
では、フィジー留学にどのようなメリット・デメリットがあるのか具体的に解説していきます。
フィジー留学のメリット

フィジー留学のメリットは以下の4つです。
- フレンドリーで優しい人が多い
- 日本人の友達を作りやすい
- 聞き取りやすい英語が使われている
- 留学費用が安い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フレンドリーで優しい人が多い
フィジーは「世界一幸せな国」と言われており、フレンドリーで優しい人が多いのが特徴です。
フィジー人にとっての母国語はフィジー語なので、英語を話せない人の不安な気持ちを理解しています。
こちらが伝えたいことを汲み取ろうと一生懸命耳を傾けてくれたり、聞き取りやすいようにゆっくりとした口調で話してくれたりと、多くの人が親切に接してくれます。
知らない相手でも気さくに話しかけたり、困った人を見かけたら助けてくれたりします。
実際にフィジーを訪れた留学生の多くが、こうした人たちの温かさや親切さに触れ、好意的な感想を抱いています。
フィジーに留学すれば、英語に自信がない初心者でも、現地の人の優しさに支えられながら英語を学べるでしょう。
日本人の友達を作りやすい
フィジーの語学学校には多くの日本人の生徒が在籍しているため、多くの日本人と交流を深めることができます。
留学中英語がうまく話せないうちは、何かトラブルに遭ったときのことを考えると解決できるか不安になります。
そんなとき、日本語が通じる友達がいれば安心です。
学校内は日本語の使用が禁止されている場合が多いですが、校外に出れば日本語が使えるため、勉強や生活で困ったときすぐ相談できます。
またフィジー留学を終えて帰国してからも、交流し続けられるのもメリットです。
留学自体が初めてで英語や生活に不安があっても、フィジーなら安心して英語を学べるでしょう。
聞き取りやすい英語が使われている
英語に不慣れな人は、相手の話すスピードが速かったり、英語の発音に癖があったり、訛りがあったりすると、全く聞き取れないことがあります。
しかしフィジー人は、日本人が理解できるようにゆっくりとした口調で話してくれるため、リスニングが苦手な人でも容易に聞き取れます。
フィジーの母国語のフィジー語は、母音が日本と同じ「a, i, u, e, o」と発音するので、これも聞き取りやすくなっている理由の1つです。
英語に自信のない方には最適な学習環境といえます。
留学費用が安い
フィジーの物価は日本や先進国に比べて安いので、留学費用を抑えられます。
フィジーの一般的な生活費は1ヶ月約2〜3万円で、この生活費に比例して授業料や滞在費用も割安です。
イギリスやアメリカなどと比較して、約3分の1の費用で留学ができます。
フィジー留学なら浮いた費用を観光に充てることもできるでしょう。
また、留学費用が安いフィジーで英語の基礎を身につけてから、オーストラリアやニュージーランドのワーキングホリデーに行く留学生も増えています。
フィジー留学のデメリット

フィジー留学にはデメリットもあります。
ここでは以下の4つのデメリットについて解説します。
- 日本語を使う機会が多い
- 日本ほど治安が良くない
- 生活水準が低くて不便
- 虫が多い
日本語を使う機会が多い
フィジーの語学学校は日本人が経営している場合が多いため、多くの日本人が留学していて、日本人同士がつるんでしまうことがよくあります。
これは、友達を作りやすいというメリットである反面、日本語を使う機会が増えて英語の勉強の支障になるというデメリットにもなります。
学校や現地の人と話すときは英語を使いますが、日本人の友達といる時間が長いと、英語の使用頻度が減ってしまいます。
実際に留学した方の中には、日本語ばかり使ってしまい、あまり英語力を伸ばすことができなかったといった感想を持つ方もいます。
留学したのに英語力が全く伸びないまま卒業してしまい、なんのために留学したのかわからなかったという方も少なくありません。
日本ほど治安が良くない
日本は世界の中でも高いレベルで治安が良い国です。
フィジーの治安は、犯罪が頻発しているわけではありませんが、日本に比べると良くありません。
スリやぼったくりなどの軽犯罪は多発しており、日本人はお金持ちとの印象を持たれるためよくターゲットにされます。
特にナンディ国際空港周辺は、観光客を狙う犯罪者が多いため注意しましょう。
スリに遭わないために、外出先では荷物を置いたままにしない、貴重品は肌身離さず持ち歩く、カバンは前に抱えて持つといった対策が必要です。
また夜は昼間より治安が悪くなるため、夜外出する場合は複数人で行動するようにしましょう。
日本と同じ感覚で過ごしていると、大事なお金や貴重品を失うことになりかねないので注意してください。
生活水準が低くて不便
フィジーの生活水準は日本と比較して低いため、日本と同じレベルの生活水準を期待して行くと困惑してしまいます。
日本で生活する感覚のままフィジーに行くと、フィジーでの暮らしに慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
家が古い、道路が整備されていない、電力の供給量が安定しておらず停電がよく起きるなど、フィジーの生活環境は、日本より劣っている部分が多いので、日本いるのと同じ感覚でフィジーに行くと不便に感じることが多々あります。
こうしたフィジーの生活をストレスに感じている方がいる一方、フィジーの生活環境を受け入れてフィジーでの生活を楽しんでいる方もいます。
フィジーの生活での困惑を少しでも和らげるためには、留学前によく調べて、心の準備もしておくと良いでしょう。
虫が多い
フィジーは年間を通して23〜28度と温暖な気候なので、多くの虫が発生します。
特に床ダニと呼ばれる虫には注意が必要です。
オセアニアの地域でよく知られる虫で、刺されると強い痒みが生じ、掻いてしまうと跡が残ります。
また日本より大きいサイズのゴキブリが大量に出ることもあり、虫が苦手な方には辛いかもしれません。
しかし虫が苦手な方でも、フィジーの生活に慣れて虫に対する免疫ができて平気になる人もいるため、虫嫌いを克服する良い機会になるかもしれません。
フィジー留学が向いている人・向いていない人

ここまで読んでも、フィジー留学が自分の性格や目的に合っているかどうか判断できないという方もいるでしょう。
ここでは、フィジー留学に向いている人と向いていない人について解説します。
フィジー留学に向いている人
以下のような人がフィジー留学に向いています。
- 費用を抑えて留学したい人
- 英語初心者や、英語に苦手意識がある人
- 日本語で相談できる環境があると安心する人
- フィジーの文化やのんびりした雰囲気を楽しみたい人
フィジーは、人柄の良さや物価の安さ、英語を学びやすい環境などが揃っており、英語初心者や英語に苦手意識がある人にとって留学しやすい国です。
留学自体が初めてで英語に対する不安がある方や、できる限り留学費用を抑えたい方は、フィジー留学が向いています。
また厳しい環境の中で学ぶより、穏やかな雰囲気の中で学びたいという方にもおすすめです。
フィジー留学に向いていない人
以下のような人がフィジー留学に向いていません。
- 高度な英語力を身につけたい英語上級者
- 日本人の滞在者が少なく完全な英語漬け環境を求めている人
- 衛生面や生活の快適さを重視する人
フィジーの語学学校は日本人が多いことから、完全な英語漬け環境を求める方には向いていません。
また、日本と同じような生活環境の中で学びたいと思っている方には厳しい環境です。
これらに当てはまる方は留学中にストレスや不満が溜まり、「思っていたのと違った」「もっと英語漬け環境に身を置きたかった」といった感想を抱く可能性があります。
フィジー留学のメリット・デメリットについてのまとめ
フィジーの人はフレンドリーで優しい人が多い上、英語初心者でも聞き取りやすい英語が使われていることから、フィジーを留学先として選択する日本人が増えています。
また物価が安いため、費用を抑えて留学できるのもフィジーが選ばれる理由の一つになっています。
日本と比べて生活水準が低いことから、困惑する人もいますが、発展途上国の生活を経験できる良い機会と捉え積極的にフィジーの生活に溶け込むと、楽しい留学生活が送れるでしょう。
英語に不慣れで留学に対する不安が大きい方や費用をなるべく抑えて留学したい方は、フィジー留学を検討してみてはいかがでしょうか。