イギリス留学に必要なビザとは?ビザの種類や申請方法について徹底解説!

イギリス留学に必要なビザとは?ビザの種類や申請方法について徹底解説!

「イギリスへ留学したいと考えているけど、どんなビザが必要なんだろう?」

「イギリス留学に向けたビザの取得は、どのようにしたらいいんだろう?」

そんな悩みを持っているイギリス留学を検討中の方に向けて、この記事ではイギリス留学に必要なビザの種類、イギリス留学のビザの申請方法、ビザの申請に必要な費用などについて紹介します。

イギリス留学を検討している方は、ぜひ最後までご覧いただき参考にしてくださいね。

安藤 エリ

執筆者
安藤 エリ

高校時代にオーストラリア、大学時代にアメリカへそれぞれ1年間留学をしていました。 現地での生活や学びを通して、英語を話す楽しさや、異文化に触れる大切さを実感しました。 その経験を活かし、海外留学の魅力やおすすめの英語学習サービスなど、わかりやすくお伝えしていきます。

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イギリス留学に必要なビザの種類

イギリス留学に必要なビザの種類

語学留学で6か月以内の滞在を予定している場合、原則としてビザの取得は必要ありません。

ただし、イギリスへ渡航する際には、ETA(電子渡航認証)の取得が必須となります。ETAはオンラインで簡単に申請でき、通常は数日以内に認証されます。

ETAの申請費用は16ポンド(約3,000円)です。出発前の準備として、余裕を持って早めに手続きを済ませておきましょう。

一方で、6か月を越える期間の留学を予定している場合は、ビザの取得が必要です。

留学の目的や滞在期間によって必要なビザの種類が異なるため、ここではイギリス留学に必要なビザの種類を紹介します。

短期学生ビザ

6か月以上11か月未満の語学留学の場合は、短期学生ビザを取得する必要があります。

申請には、年齢が16歳以上であることが条件となっており、加えて以下の要件を満たす必要があります。

  • イギリス政府に認定された教育機関への入学
  • 滞在中の生活費を支払える十分な資金を有していること
  • 帰国時の航空券代を支払えること

短期学生ビザでは就労が一切認められていないため、留学中は学業に専念することが求められます。

また、現地でのビザの延長は認められていないため、滞在期間を越えての在留はできません。

項目内容
ビザ申請時期渡航日の3か月前から
審査完了期間3週間〜1か月
ビザの有効期限コースの期間+30日間(最長11か月)
延長の可否  不可
就労の可否  不可

学生ビザ

11か月以上の滞在を予定している場合や、語学学校のほかに大学・大学院・専門学校への進学を検討している場合には、学生ビザの取得が必要です。

このビザは、長期間にわたって学業に専念する留学生向けのもので、語学習得から専門分野の学位取得まで、幅広い目的に対応しています。

学生ビザの申請には、以下の条件を満たす必要があります。

  • 16歳以上であること
  • 一定の英語力を有していること
  • 滞在費および学費を支払える十分な資金を有していること
  • 留学先の学校から発行された入学許可書(CAS)を所持していること

学生ビザでは、大学や大学院に入学する場合に限り、一定条件のもとで就労が認められており、ビザの延長も可能です。

将来的に大学院への進学や、イギリスでの就職を視野に入れている方にも、適したビザだと言えるでしょう。

ただし、語学学校に通う場合は就労が認められていないため、その点には注意が必要です。

項目内容
ビザ申請時期コース開始日の6か月前から
審査完了期間3週間〜1か月
ビザの有効期限学位取得レベル:最長5年間
学位取得レベル未満:最長2年間
延長の可否一定の条件を満たせば延長可能
就労の可否  語学学校:不可
大学・大学院:週に20時間以内が可能
(休暇中はフルタイムも可)

児童学生ビザ

4歳から17歳までの年齢で、イギリスの小学校・中学校・高校などに通う場合は、児童学生ビザの取得が必要です。

このビザは、未成年の子どもが保護者の同意のもと、安全にイギリスで教育を受けられるように設けられた制度です。

児童学生ビザを申請するには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 留学先の学校から入学許可書(CAS)を受け取っていること
  • 授業料および生活費を支払える十分な資金を有していること
  • 保護者の同意を証明する書類を提出できること

なお、16歳以上の学生には、一定条件のもと就労が認められており、現地での生活を通じて英語力や社会的スキルを高めることもできます。

一方、16歳未満の子どもについては、学業や生活に不安がないよう、受け入れ体制やサポートの整った学校を選ぶことが大切です。

また、保護者が子どもと一緒に渡航する場合は、保護者ビザの取得もあわせて検討するとよいでしょう。

項目内容
ビザ申請時期コース開始日の6か月前から
審査完了期間3週間〜1か月
ビザの有効期限16歳未満:コース期間+4か月(最長6年)
16歳以上:コース期間+4か月(最長3年)
延長の可否一定の条件を満たせば延長可能
就労の可否  16歳未満:不可
16歳以上:学期中は週10時間まで
(休暇中はフルタイムも可)

ワーキングホリデービザ

イギリスで働きながら生活したい方や、語学学習と就労を両立させたい方には、ワーキングホリデービザがおすすめです。

このビザは、特定の年齢層を対象に、最大2年間の就労および滞在を自由に行えるもので、若者にも人気があります。

ワーキングホリデービザを申請するには、以下のすべての条件を満たしている必要があります。

  • 18歳以上30歳以下であること
  • 過去にイギリスのワーキングホリデービザを取得していないこと
  • 本人名義の銀行口座に2,530ポンド(約48万円)以上の貯蓄があること

ワーキングホリデービザを利用すれば、イギリスで語学学校に通いながら、アルバイトなどの就労も可能です。

日本国籍の方は年間6,000人まで申請可能で、先着順で申請が受け付けられるため、希望する方は早めに準備しましょう。

項目内容
ビザ申請時期渡航日の6か月前から
審査完了期間3週間〜1か月
ビザの有効期限2年間
延長の可否不可
就労の可否可能

イギリス留学のビザの申請方法

イギリス留学のビザの申請方法

イギリス留学のビザを取得する際には、正しい手順に沿って申請することが大切です。

ビザ申請の流れを事前にしっかりと確認しておくことで、渡航準備をスムーズに進められます。

ここでは、イギリス留学に必要なビザの申請方法について、ステップごとに詳しく紹介します。

ビザを申請する

Gov.UK(駐日英国大使館の公式サイト)にアクセスし、ビザの申請手続きをします。

この際、オンラインでの申請書類のアップロードと申請料の支払いが必要です。

ビザの種類によって申請費用は異なります。次の章でそれぞれの費用について詳しく紹介しているので、自身の留学目的に合ったビザの費用を確認してください。

ビザ申請センターの予約を取る

オンラインでビザ申請センターの予約を取ります。
ビザ申請センターは、東京と大阪の2箇所にあります。自宅からアクセスしやすいところを選びましょう。
東京:東京都中央区築地 5-6-10 浜離宮パークサイドプレイスビル8F
大阪:大阪府大阪市中央区南船場 1-3-5 リプロ南船場ビル10F

ビザ申請センターに来所する

予約した日時に、ビザ申請センターに来所します。

当日は、パスポートおよび必要書類を提出し、指紋採取と写真撮影を行います。

審査期間中はパスポートを預ける必要があるため、渡航予定などには十分に注意してください。

ビザ申請センターに持参する主な書類

  • パスポート
  • 来所予約確認メールを印刷したもの
  • ビザ申請時に印刷したチェックリスト
  • 提出書類(オンラインで添付書類をアップロードしていない場合)
パスポートを取りに行く

ビザ申請センターから審査完了のメールが届いたら、預けていたパスポートを受け取りに行きます。

なお、パスポートの返却時間はビザ申請受付の時間とは異なるため、事前に確認しておきましょう。

eVisaの登録をする

審査完了のメールに記載されている手順に従って、eVisaの登録をします。

eVisaとは、在留資格をオンライン上で管理・証明するためのシステムです。

登録には、UKVIアカウントの作成が必要となります。事前に以下の情報を準備しておきましょう。

  • ビザ申請時の受付番号
  • パスポート
  • 登録用のメールアドレス
  • 携帯電話番号

※eVisaへの登録完了後には、パスポートとの連携手続も必要です。忘れずに手続きしましょう。

イギリス留学のビザの申請に必要な書類

イギリス留学のビザの申請に必要な書類

イギリス留学のビザを申請する際には、必要な書類を事前にしっかりと揃えておきましょう。

申請するビザの種類によって求められる書類は異なりますが、すべてのビザ申請において共通して、英語に翻訳された書類の提出が求められます。

なお、イギリス留学のビザに関する情報は変更される場合があります。必ず英国政府の公式ホームページで最新情報を確認してください。

短期留学ビザ

短期留学ビザを申請する際に、必要な書類は以下の通りです。

書類名説明
パスポート有効期限内のもの
空白のページが見開きで1ページ以上残っている
学校の入学許可書(CAS)学校から送付される入学許可書に記載されたCAS番号
入学許可書の発行日から6か月以内にビザ申請
資金証明書授業料および現地での生活費を支払えることを証明
英文の銀行取引明細書(過去6か月分)など
滞在先情報滞在先の住所および電話番号
保護者の渡航同意書申請者が18歳未満の場合に必要
結核検査の結果対象国に6か月以上滞在
または過去6か月以内に滞在歴がある場合

児童学生ビザ

児童学生ビザを申請する際に、必要な書類は以下の通りです。

書類名説明
パスポート有効期限内のもの
空白のページが見開きで1ページ以上残っている
入学許可書(CAS)学校から送付される入学許可書に記載されたCAS番号
入学許可書の発行日から6か月以内にビザ申請
資金証明書銀行が発行した英文の取引明細書など    
■私立学校に寄宿している場合
・1学年(最長9か月)の授業料+寄宿費  
■16〜17歳で一人暮らしをする場合
・1学年(最長9か月)の授業料+生活費  
※生活費の目安
ロンドン 月額1,334ポンド(約25万円
ロンドン以外 月額1,023ポンド(約19万円)
保護者の渡航同意書申請者が18歳未満のため、保護者の同意書が必要
保護者を証明する書類戸籍謄本(原本および英訳)など
結核検査の結果対象国に6か月以上滞在
または過去6か月以内に滞在歴がある場合
経済的保証人の同意書直近1年以内に学費や生活を支援してくれた個人・団体がいる場合は
「ビザの申請を許可します」と記載された同意書の提出が必要

学生ビザ

学生ビザの申請の際に、必要な書類は以下の通りです。

書類名説明
パスポート有効期限内のもの
空白のページが見開きで1ページ以上残っている
入学許可書(CAS)学校から送付される入学許可書に記載されたCAS番号
入学許可書の発行日から6か月以内にビザ申請
資金証明書通帳のコピーや銀行発行の英文残高証明書など
ビザ申請の直前28日間継続して資金が入っている口座(口座名義は本人または両親)
■ロンドン滞在
・授業料+月額1,483ポンド(約28万円)×滞在月数
■ロンドン以外
・授業料+月額1,136ポンド(約21万円)×滞在月数  
※授業料は入学許可書に記載された1学年(最大9か月)
英語力を証明する書類IELTS for UKVIのスコア証明書など
※必要なスコアは受講予定のコースによって異なる
滞在先情報滞在先の住所および電話番号
保護者の渡航同意書申請者が18歳未満の場合
保護者を証明する書類戸籍謄本(原本および英訳)など
※18歳未満の場合
結核検査の結果対象国に6か月以上滞在
または過去6か月以内に滞在歴がある場合
学生ローン・ 財政支援の証明書支援元からの証明書
※学生ローンや奨学金などの支援を受けている場合

ワーキングホリデービザ

ワーキングホリデービザを申請する際は、下記の書類が必要になります。

書類説明
パスポート有効期限内のもの
空白のページが見開きで1ページ以上残っている
支払い能力を証明する書類英訳された銀行の取引明細書者
本人名義の口座に28日間連続して2,530ポンド(約46万円)以上の残高
結核検査の結果対象国に6か月以上滞在
または過去6か月以内に滞在歴がある場合

イギリス留学のビザの費用

イギリス留学のビザの費用

イギリス留学のビザを申請するには、各種費用が発生します。

ビザの種類によって申請費用は異なり、それぞれ以下の費用が必要です。

ビザの種類申請費用
短期留学ビザ214ポンド(約4万円)
学生ビザ524ポンド(約10万円)
児童学生ビザ524ポンド(約10万円)
ワーキングホリデービザ319ポンド(約6万円)

※日本円は目安です。為替レートにより変動する場合があります。

さらに、ビザの申請費用とは別に、イギリス滞在中の医療をカバーする国民保健サービスへの加入が義務付けられています。

その費用は年間776ポンド(約14万9,000円)で、学生ビザやその他の長期滞在ビザを申請する際に支払いが必要です。

これらの費用をあらかじめ把握し、留学の目的や期間に応じた十分な資金計画を立てるようにしましょう。

イギリス留学に必要なビザのまとめ

この記事では、イギリス留学に必要なビザの種類、イギリス留学のビザの申請方法、ビザの申請に必要な費用などについて紹介しました。

イギリス留学に必要なビザの種類は、短期学生ビザ、学生ビザ、児童学生ビザ、ワーキングホリデービザの4種類です。

ビザの審査には時間がかかることもあるため、申請が可能になったらできるだけ早めに手続きを進めましょう

この記事を参考にして、自身の留学の目的に合うビザを取得してみてくださいね。