
アメリカ留学では、パスポートやビザなどの重要書類から、衣類や日用品、電子機器まで、持ち物の準備が欠かせません。
本記事では、必須アイテムからあると便利なグッズまでカテゴリ別に整理して紹介します。
アメリカ留学に向けた荷造り時にぜひ参考にしてください。

中学時代に英語に惹かれ、外国語科の高校と法政大学GISに進学。英語漬けの学生時代を過ごし、アメリカ・イギリスへ短期留学もしました。大学卒業後はオーストラリアでワーキングホリデーを経験。以来、大好きな英語や海外に関する情報を発信するライターとして活動しています。
アメリカ留学の持ち物はどう準備する?

アメリカ留学を目前に控えると、「何を持って行けばいいのだろう?」と悩みますよね。
必要なものを忘れるのは不安ですが、かといってあれこれ詰め込みすぎると荷物が増えて移動の負担になることも。
準備において大切なポイントは、「必ず必要なもの」「持っていくと安心なもの」「現地調達できるもの」をしっかり分けて考えることです。
たとえば、パスポートやビザといった重要書類は絶対に欠かせませんし、常備薬や使い慣れた日用品は日本から持参すると安心できます。
一方で、衣類や生活雑貨は現地で購入できるため、必要最低限で十分です。
持ち物の準備を進める際には、まず大枠でリストを作り、そこから優先度をつけて整理していくのがおすすめです。
荷造りをスムーズに進めるために、必要なアイテムをいくつかのカテゴリーに分けて確認していきましょう。
アメリカ留学で必要な重要書類リスト

アメリカ留学に出発する前に、まず最初にそろえるべきなのが各種の「重要書類」です。
特に以下の書類は必ず確認しておきましょう。
詳細 | 優先度 | |
---|---|---|
パスポート | ・有効期限は「滞在期間+6か月以上」が目安 ・コピーも準備しておくと安心 | |
学生ビザ (またはESTA) | ・入国審査や入学手続きで必須 ・必ず手荷物に入れる | |
入学許可証(I-20) 財政証明書 | ・90日以上の留学なら学生ビザ ・短期ならESTAをオンライン申請 | |
海外留学保険証 | ・医療費が高いアメリカでは必携 ・英語版の証明書も用意しておくと安心 |
パスポート
海外渡航の基本となるパスポートは、有効期限を必ず確認しておきましょう。
アメリカでは入国時点で滞在期間に加えて6か月間の残存期間が求められることが一般的です。
更新が必要な場合は早めに申請を済ませておきましょう。
原本は常に安全に保管し、念のためにコピーを別に持ち歩くとより安心です。
学生ビザ
90日を超える留学には、F-1ビザなどの学生ビザが必要です。
入国時は提示が求められるため、空港ではすぐに取り出せるように整理しておきましょう。
ESTA(短期留学の場合)
3か月以内の短期留学の場合は、ビザではなくESTAを申請して渡航できます。
オンラインで簡単に手続きできますが、審査には時間がかかることもあるため、出発の少なくとも72時間前までには申請しておきましょう。
承認メールを印刷して控えておくと、入国審査もスムーズです。
入学許可証・財政証明書
入学許可証(I-20)や財政証明書は、入国審査での提示や在学中の各種手続きに必要です。
学生ビザ保持者はI-20の原本を必ず携帯しましょう。
また、財政証明には銀行残高証明を用いることが一般的で、留学中の生活費を支払える能力を示す大切な書類となります。
海外留学保険証
病気や事故に備えて、海外留学保険に加入しておくと安心です。
特にアメリカは医療費が非常に高額なため、加入していれば万一の際の負担を軽減できます。
大学によっては指定の保険加入が条件となる場合もありますので、必要に応じて契約内容や補償範囲を確認しておきましょう。
貴重品・資金関係でアメリカ留学に必要なもの

留学中に必ず管理しておきたいのが、現金やカードなどの貴重品。
紛失や盗難のリスクもあるため、準備と管理方法を事前に確認しておくことが大切です。
詳細 | 優先度 | |
---|---|---|
航空券 | ・出発に必須 ・Eチケットの印刷やスクリーンショットも用意 | |
現金 (ドル・日本円) | ・初日用に日本で両替しておく ・スーツケースと手荷物に分けて保管 | |
クレジットカード デビットカード | ・支払いの中心 ・VISAやMasterなど複数枚あると安心 | |
国際キャッシュカード | ・ATMで現地通貨を引き出せる ・現金不足時や非常時に便利 |
航空券
航空券は渡航に必須です。
Eチケットの場合でも、印刷した控えやスマホ画面のスクリーンショットを用意しておくと、空港でスムーズに搭乗できます。
現金(ドル・日本円)
留学初日や到着直後に使う現金は、少額のドルを日本で両替して持っていくと便利です。
日本円も少し持参しておくと、両替のトラブル時や非常時に役立ちます。
クレジットカード・デビットカード
アメリカでは現金よりカード決済が中心。
VISAやMasterなど汎用性の高いカードを1〜2枚用意すると安心です。
国際キャッシュカード
海外のATMで現地通貨を引き出せる国際キャッシュカードは、現金不足時や緊急時に便利です。
日本の口座と連動しているため、現金を大量に持ち歩く必要がなく安全性も高まります。
渡航前に利用可能なATMや手数料も確認しておくと安心です。
アメリカ留学で必要な衣類・身の回り品

留学中の生活を快適にするために、衣類や身の回り品は現地の気候や生活スタイルに合わせて準備しましょう。
荷物を増やしすぎず、必要最低限を厳選するのがポイントです。
詳細 | 優先度 | |
---|---|---|
普段着 | ・着回しやすい服を1週間分(Tシャツやパンツなど) ・必要に応じて現地で購入 | |
防寒着 | 冬季留学ならダウンジャケットなど必須 | |
フォーマルウェア | 学校イベントや面接用に スーツやワンピースを1〜2着 | |
下着・靴下 | ・1週間分程度 ・必要に応じて現地で購入 | |
室内履き 折り畳み傘 | ・室内履きはルームシューズとして便利 ・傘は折りたたみタイプがおすすめ |
普段着
留学先での毎日の生活には、Tシャツやパンツ、スカートなど着回しやすい服を中心に準備しましょう。
現地で購入することも可能ですが、最初の1週間分程度は日本から持って行くと安心です。
荷物を減らすため、コンパクトにまとめる工夫も大切です。
防寒具
冬季に留学する場合は、防寒具の用意が必須です。
ダウンジャケットや厚手のコートは、軽量・圧縮タイプを選ぶと荷物がかさばりません。
手袋やマフラーなどもあると、寒さ対策として安心です。
フォーマルウェア
学校のイベントや面接など、フォーマルな場面に備えて、必要な場合はスーツやワンピースを1〜2着用意しましょう。
カジュアルな靴やフォーマルな靴も持参しておくと、TPOに応じて使い分けられ便利です。
下着・靴下
下着や靴下は、1週間分程度を目安に準備すると現地での洗濯も楽になります。
慣れた素材やサイズのものを持参すると快適です。
現地でも購入可能ですが、最初の数日は日本からの持参分があると安心です。
室内履き・折りたたみ傘
ルームシューズやスリッパは、寮やホームステイ先で便利です。
折りたたみ傘は突然の雨に対応できるため、常にバッグに入れておくと安心。
軽量タイプを選ぶと荷物の負担も少なくなります。
アメリカ留学に持っていきたい日用品・化粧品

留学生活を快適にするために、普段使いの生活用品や化粧品は日本から持参すると安心です。
現地でも購入できますが、慣れたものや必要最低限を持って行くことで、初日から快適に過ごせるでしょう。
詳細 | 優先度 | |
---|---|---|
生活日用品 | ・シャンプー、歯ブラシ、歯磨き粉など ・必要に応じて現地で購入 | |
化粧品・基礎化粧品 | ・化粧水、乳液、メイク用品など ・肌に合うものを日本から持参 | |
洗濯ネット | ・下着や小物の洗濯に便利 ・寮生活やシェアハウスで活躍 | |
タオル類 | ・バスタオルやフェイスタオルは2〜3枚 ・必要に応じて現地で購入 |
生活日用品
シャンプー、リンス、歯ブラシ、歯磨き粉、ボディソープなどの生活日用品は、日本で使い慣れたものを持参すると安心です。
アメリカでも購入可能ですが、最初の数日は手元にあると便利。
特に香りや成分にこだわる場合や使い慣れたものが安心という場合は、持参をおすすめします。

現地調達も可能ですが、気にいるものが見つかるとも限りません。筆者は生活日用品をできるだけ多めに日本から持参しました。
化粧品・基礎化粧品
肌に合う化粧水、乳液、メイク用品などは日本から持参すると安心です。
アメリカで販売されている製品は香料が強いこともあるため、敏感肌の方は特に日本製を持って行くと安心して使用できます。
洗濯ネット
下着や靴下、小物類の洗濯には洗濯ネットが便利。
寮生活やシェアハウスで洗濯機を使う際に役立ちます。
日本では100円ショップなどで手軽に入手でき、スーツケースにもかさばらないため、少し多めに持って行くといいでしょう。

アメリカ留学中は、ホストファミリーやハウスメイトと洗濯機を共有することが多いもの。洗濯ネットがあると靴下などの小物をなくさずに、自分の衣類をまとめて回収できるので便利です。
タオル類
バスタオルやフェイスタオルは、2〜3枚ほど持って行くと生活がスムーズです。現地でも購入可能ですが、日本のものに慣れている方は持参がおすすめです。乾きやすい素材を選ぶとさらに便利です。

タオルは、壊れやすいものを包んで緩衝材代わりにすることもでき、荷造りの際にも役立ちますよ。
アメリカ留学で役立つ医薬品・ヘルスケア

留学中は環境の変化や気候、食生活の違いで体調を崩すことも。
普段使い慣れた医薬品や必要なヘルスケア用品を日本から持参すると安心です。
詳細 | 優先度 | |
---|---|---|
解熱鎮痛剤 風邪薬 胃腸薬 | ・日本で慣れている薬を少量持参 ・初期症状の対応に便利 | |
アレルギー薬 絆創膏 | ・花粉症や肌荒れ用の薬、絆創膏など ・応急処置に役立つ | |
コンタクトレンズ メガネ | ・予備も含めて持参 ・紛失や破損時に対応可能 | |
英文の診断書 (持病がある場合) | ・持病がある場合は英文での診断書を準備 ・薬の服用や病院受診時に必要。 |
解熱鎮痛剤・風邪薬・胃腸薬
留学中は気温差や時差、食生活の変化で体調を崩しやすくなります。
解熱鎮痛剤や風邪薬、胃腸薬など、普段使い慣れた薬を少量持参しておくと、発症直後の対応がスムーズです。
現地で購入することもできますが、種類や成分が異なる場合があるため、慣れた薬を持参するのがおすすめです。
アレルギー薬・絆創膏
花粉症やアレルギー体質の方は、必要な薬を忘れずに持参しましょう。
軽い怪我用に絆創膏もあると便利。
特にシェアハウスや寮では、自分専用の応急セットがあると安心です。
コンタクトレンズ・メガネ
コンタクトレンズを使用している方は予備を含めて持参しましょう。
メガネも予備がある場合は併せて持っていくと、破損や紛失時の備えとして安心です。
英文の診断書(持病がある場合)
持病や常用薬がある場合は、必ず英文の診断書を用意しましょう。
現地の病院で薬をもらう際や、緊急時の受診時に必要となる場合があります。
病名や服薬内容、医師の署名が明記されていることがポイントです。
アメリカ留学でそろえておきたい電子機器

勉強や生活で必要となる電子機器は、あらかじめ日本から準備しておくと安心です。
特に留学初期は現地で購入する時間が限られるため、必需品をそろえておくことが重要です。
詳細 | 優先度 | |
---|---|---|
ノートPC タブレット | ・課題作成やリサーチに必須 ・留学生活で最も使うアイテム | |
充電器 モバイルバッテリー | 外出先でも充電できるよう必ず持参 | |
変換プラグ 変圧器 | 電圧やコンセント形状が異なるため 対応できるものを用意。 | |
USBメモリ | ・データ保存や提出用に便利 ・バックアップとしても活躍 | |
筆記用具 電子辞書 参考書 | ・授業や課題に必要 ・日本製文房具や電子辞書がおすすめ |
ノートPC・タブレット
課題やリサーチ、オンライン授業などに必須のアイテムです。
留学中は毎日使用する可能性が高いため、軽量で持ち運びやすいものを選ぶと便利です。
事前にソフトウェアや必要なアプリをインストールしておくとスムーズに使えます。
充電器・モバイルバッテリー
スマートフォンやタブレット、PCを外出先でも使えるように、充電器やモバイルバッテリーも忘れずに持参しましょう。
長時間の外出や移動時でも安心です。
変換プラグ・変圧器
アメリカのコンセントは日本と形状が異なるため、変換プラグは必ず持参しましょう。
PCやスマホの充電には欠かせません。
一方で、電圧は日本と大きく違わないため、ほとんどの電子機器はそのまま使用できます。
変圧器が必要なのは、日本仕様のみの家電(ドライヤーや炊飯器など)を持ち込む場合に限られるため、自分の持参品に応じて検討するといいでしょう。

筆者がアメリカ留学をした際、変圧器は持っていきませんでした。最近では、スマホやヘアアイロンなど、海外の電圧にも対応しているユニバーサル仕様のものも多いため、変圧器は基本的になくても大丈夫でしょう。
USBメモリ
課題や資料の保存、提出用として便利。
PCの故障時やクラウドサービスにアクセスできない場合でも、USBメモリがあると安心です。
筆記用具・電子辞書・参考書
授業や課題で使う筆記用具や電子辞書、日本語参考書は日本から持参すると便利です。
特に日本の文房具は品質が高く使いやすいため、授業や自習で活躍します。
アメリカ留学に持参すると便利な日本の食品

留学中は現地の食事に慣れるまで時間がかかることも。
日本から少量でも食材や調味料を持参しておくと、ホームシックや食事の不便を和らげることができます。
詳細 | 優先度 | |
---|---|---|
インスタント食品 | お味噌汁やカップ麺など 手軽に日本食を楽しめるアイテム | |
日本茶(ティーバッグ) | ・湯を注ぐだけで日本のお茶が楽しめる ・リラックスできるアイテム | |
調味料 | ・醤油やだしの素など ・現地で手に入りにくいものを持参 | |
海苔や梅干しなどの保存食 | ・ご飯のお供や非常食として便利 ・荷物に余裕があれば持参すると安心 |
インスタント食品
お味噌汁やカップ麺など、日本のインスタント食品は留学中に役立ちます。
現地で手に入りにくい味や、慣れ親しんだ味を手軽に楽しめるため、特に長期留学の場合は持参することをおすすめします。

アメリカ留学の際、インスタント味噌汁を持参しました。留学仲間が日本の味を恋しがっていたときに分けてあげたら、とても喜ばれました。。
日本茶(ティーバッグ)
パックのお茶があれば、いつでも温かい日本茶を楽しめます。
現地では種類や品質が限られることもあるため、少量持参しておくといいでしょう。

水出し用の麦茶やほうじ茶も持参しました。水筒に入れて水を注ぐだけで、手軽に冷たいお茶が楽しめるのでおすすめです。
調味料
醤油やだしの素、味噌など、日本独特の調味料は少量でもあると料理がぐっと便利になります。
短期留学の場合は、小さな容器に分けて持っていくのがおすすめです。
海苔や梅干しなどの保存食
海苔や梅干しは、ご飯のお供や非常食として活躍します。
現地でも購入可能ですが、種類が少なかったり値段が高めだったりするため、荷物に余裕があれば持参しておくと安心です。
アメリカ留学で役立つその他の便利アイテム

留学生活では、日常のちょっとした便利グッズがあると快適さがぐっと増します。
スーツケースに余裕がある場合は持参するといいでしょう。
詳細 | 優先度 | |
---|---|---|
ポケットティッシュ | ・外出先での必需品 ・日本製は柔らかく使いやすい | |
箸 | ・日本食や弁当を食べる際に便利 ・現地で手に入りにくい | |
お土産 | ・ホストファミリーや友人への挨拶用 ・留学初日にも活用 | |
ネックピロー | 長時間のフライトや移動で 快適に過ごせるアイテム |
ポケットティッシュ
外出先で急に必要になることも多いため、ポケットティッシュを持参しておくと便利です。
日本製のものは柔らかく使いやすいので、バッグに数個入れておくと安心でしょう。
箸
箸があると、日本食を食べるときやお弁当を持参する際に便利。
現地でも購入可能ですが、種類や品質が限られるため、少量持参しておくと安心です。
お土産
ホストファミリーやルームメイトへの挨拶用として、日本のお菓子や小物などのお土産を用意しておくと喜ばれます。
荷物に余裕がある場合は、初日に渡せるように小さめのものを選びましょう。
ネックピロー
飛行機や長距離バス、電車での移動時に役立つアイテムです。
首の疲れを軽減し、長時間の移動でも快適に過ごせます。
アメリカ留学の持ち物についてのまとめ
今回は、アメリカ留学に必要な持ち物や書類、日用品や便利グッズについて詳しく解説しました。
留学生活を快適に、かつ安心して過ごすためには、パスポートや学生ビザなどの重要書類の管理、現金やカード類の準備、衣類や医薬品、電子機器など日常で使うアイテムの確認が大切です。
スーツケースに余裕がある場合は、現地で手に入りにくい日本食や便利グッズを持参するのもおすすめ。
しっかり準備して、アメリカでの留学生活をスムーズにスタートさせましょう。