愛知県立大学にインタビュー!多言語を強みにした外国語学部の留学制度とは

愛知県立大学

留学に興味はあっても、「どんな制度があるの?」「英語以外の言語でも留学できる?」と疑問を感じる人も多いのではないでしょうか。

愛知県立大学の外国語学部では、約60の海外協定校とのネットワークを活かし、交換留学や派遣留学、短期プログラムなど多様な留学制度を用意しています。さらに英語圏だけでなく、フランス語圏・スペイン語圏・中国語圏など幅広い言語圏への留学が可能なのも特徴です。

今回は愛知県立大学に、留学制度の内容や学部の強み、英語学習のサポート体制などについてお話を伺いました。

多言語教育を軸にした外国語学部の理念

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写真提供:愛知県立大学

語学留学関連の学部(学科)名と設立の背景・教育理念を教えてください。

外国語学部

高度な外国語運用能力と文化・社会の多様性に対する深い理解を身につけ、国際社会および地域社会の課題解決に貢献するグローバル人材の育成をめざします。

貴学の語学留学プログラムの内容や特徴、体制などを教えてください。

愛知県立大学は約60の海外大学と学術交流協定を締結しており、1学期から1年間にわたって海外の協定大学で学ぶ交換留学(留学先での授業料が免除)と派遣留学(授業料の納付あり)の制度があります。

留学先では語学研修のほか教養科目や専門科目を履修し、帰国後に愛知県立大学の単位として認定を受けることができます。交換・派遣留学プログラムには学内選考があり、年2回ある学内の公募に応募した人のなかから成績、語学能力、志望理由等に基づく面接を経て選考されます。

また夏休みや春休み期間中には協定大学で行われる語学研修を主とした2~5週間のショートプログラムを実施しています。長期留学よりも気軽に留学を体験することができ、ショートプログラムを経験してより長期間の留学に挑戦する学生も多いです。

そのほか協定大学以外の海外大学で取得した単位が帰国後に認められる認定留学制度があります。

これらの留学プログラムでは外国語学部の専攻言語(英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、中国語)だけでなく第二外国語である韓国語やロシア語なども学ぶことができます。

また愛知県立大学には留学を経験した学生がたくさんいますので、先輩の留学報告書が常時閲覧できるほか定期的に留学報告会を開催しており直接相談することも可能です。

学内のポータルサイトを通じた情報提供も行っており留学に関する情報にアクセスしやすい環境が整っています。

特に貴学の学部が、他の大学の語学留学学部と異なる独自の強みや魅力は何でしょうか?

英語圏はもちろん、その他の言語圏(フランス語圏・スペイン語圏・ポルトガル語圏・ドイツ語圏・中国語圏)を対象とした言語・文化・歴史・社会について学ぶことのできる学科・専攻を擁し、これに呼応した多様な言語圏の大学との学術交流協定を締結することで、充実した交換留学制度を実施することが出来ています。

留学に挑戦しやすいカリキュラムと語学サポート

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写真提供:愛知県立大学

学位・課程の構成(必修科目・選択科目・卒業要件)を教えてください。

学位:学士(外国研究)(英米学科/フランス語圏専攻/スペイン語・ポルトガル語圏専攻/ドイツ語圏専攻/中国学科)
   学士(国際関係)(国際関係学科)

卒業要件:教養教育科目と各学科専攻専門教育科目から、必修科目と選択科目を合わせて124単位以上修得

※専門教育科目の必修単位数は学科や専攻、課程により異なります。

入学時の英語レベルはどの程度が求められますか?また、入学後に英語力に不安がある学生へのサポートはありますか?

入学に必要な特定の英語レベルは設定されていません。

多言語学習センター(iCoToBa)では、課外の語学講座が用意されています。

英語を専攻外国語としない学科・専攻の学生の場合、教養英語相談室でサポートを受けることが可能です。

学生の英語力を伸ばすために、どのようなカリキュラムが用意されていますか?

英語を専攻言語とする学科(英米学科、国際関係学科)では、アカデミックな英語力と実用的な英語力を育成するために広範な英語科目が用意されています。

英語以外の言語を専攻とする学科や専攻でも、教養英語と学部共通英語科目を学ぶ機会が与えられています。

英語教育において、特に力を入れている点を教えてください。

英語科目の多くで英語による授業が行われています。課題に基づいて学生が英語でプレゼンテーションを行う授業もあります。

英語を「学ぶこと」だけで終わらせないために、どのような工夫をされていますか?

英米学科と国際関係学科では、English for Intercultural Communication (EIC)プログラムが用意されており、一定の科目を履修し、語学要件などを満たした学生に対して修了証が授与されます。異文化コミュニケーションのツールとしての英語力を磨き、英語力を将来に生かせる人材を育成しています。

多言語学習センター(iCoToBa)では、教員や留学生と英語や他の言語で実際にコミュニケーションを取る機会が用意されています。

英語圏だけじゃない。多言語で広がる留学先と選択肢

貴学部では、主にどの国・地域への留学が多いですか?

英語を学びたい人はオーストラリア、フィリピン、カナダ、イギリスへの留学が人気です。

そのほか専攻言語を学ぶためにスペインやメキシコ、ドイツ、フランス、台湾、中国等へ留学する学生も多くいます。

国や地域によって、学生の成長の仕方に違いはありますか?

留学先の国や地域による成長の違いはあまり感じません。どの国、地域であっても留学で達成したいことなど明確な目的や目標を持った学生の方がより成長しているように感じます。

また、留学中は予期せぬトラブルに遭遇したり物事がスムーズに進まないことがよくありますが、そういった困難をひとつずつ解決、克服していくことで大きな成長を感じる学生も多いようです。

留学費用に関する情報や、利用できる奨学金制度はありますか?

留学費用は滞在する国や期間、留学の内容によって大きく異なりますが、目安として短期の場合で40万円~75万円、中・長期の場合は100万円~400万円程度が必要となります。

留学をサポートする奨学金としては日本学生支援機構(JASSO)や市町村等自治体、民間団体・企業など様々あります。

そのほか学内の奨学金では新入生向けスタディツアーや私費留学に対する助成のほか、国内外での研究活動に対する助成、スペイン・ラテンアメリカ地域への協定留学や研究活動に対する助成制度などがあります。

英語学習に伸び悩む人へ大学からのアドバイス

英語学習が伸び悩んでいる人に、効果的な語学学習方法、モチベーション維持のコツなどアドバイスをいただけますか?

普段の授業を大切にして、教科書の内容をしっかりと吸収して下さい。

英語を音読することは発音と聞き取りのスキル向上に効果を発揮します。

貴学の留学関連学部で、どのような学生に学んでほしいとお考えですか?未来の学生へのメッセージをお願いします。

大学で英語を究めるというスタンスと、英語以外の言語に挑戦しつつ国際共通言語として英語を継続して学ぶというスタンスがあります。

どちらを取るにせよ、なぜ外国語を学ぶのか、学んだ成果をどうやって活かしていくかをしっかり考えてくれる学生を歓迎します。

英語と多言語が広げる、将来と社会とのつながり

英語を学ぶことで、学生の将来にはどのような可能性が広がるとお考えですか?

英語を学ぶことにより、国内外で多種多様な人々と幅広い交流をしたり自身の視野を広げたりすることが可能になります。

今後、学部として特に力を入れていきたい取り組みがあれば教えてください。

社会的ニーズの高い英語を専攻外国語とする英米学科・国際関係学科における教育・研究の充実はもちろんのこと、日本の地域社会の多様化・多言語社会化に対応する目的で設置された学部共通課程の「多言語社会課程」(2025年度から本格実施)など、「多言語教育」という本学部の特色を活かした取り組みにも力を入れています。

愛知県立大学の大学情報

大学名愛知県立大学
公式サイトhttps://www.aichi-pu.ac.jp/
住所■長久手キャンパス
〒480-1198 愛知県長久手市茨ケ廻間1522番3
■守山キャンパス
〒463-8502 名古屋市守山区上志段味東谷
■サテライトキャンパス
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
愛知県産業労働センター ウインクあいち15階
電話番号公式サイトにてご確認ください
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インタビューを通して見えた、愛知県立大学の留学の魅力

今回お話を伺い、愛知県立大学の外国語学部は、英語圏だけでなく多様な言語圏への留学制度が整っている点が大きな魅力だと感じました。

約60の海外協定校とのネットワークを活かした交換留学をはじめ、短期プログラムや認定留学など、多様な留学制度が用意されています。

こうした制度面の充実に加え、学内には多言語学習センター(iCoToBa)をはじめとする語学学習を支える環境も整っており、留学前後の学びをしっかり後押ししてくれます。

多言語を強みに、世界へ挑戦したいと考えている方は、ぜひ愛知県立大学の留学制度にも注目してみてはいかがでしょうか。

取材日:2026年2月19日
取材/文:イングリッシュファクター編集部
写真提供:愛知県立大学