英語留学のメリットとおすすめの留学先や語学学校について

英語力を効率よく高めたい人にとって、英語留学は魅力的な選択肢です。

語学学校に通いながら、現地で生活を送る中で、実践的な英語力を身に付けることができます。

本記事では、英語留学のメリットやおすすめの留学先、語学学校の選び方などをわかりやすく解説します。

執筆者
黒須千咲

中学時代に英語に惹かれ、外国語科の高校と法政大学GISに進学。英語漬けの学生時代を過ごし、アメリカ・イギリスへ短期留学もしました。大学卒業後はオーストラリアでワーキングホリデーを経験。以来、大好きな英語や海外に関する情報を発信するライターとして活動しています。

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英語留学とは

英語留学とは、英語力の習得や向上を目的として、海外で英語を集中的に学ぶ留学のことです。

英語が公用語または広く使われている国に滞在し、語学学校や大学の英語コースで授業を受けて英語を学びます。

授業での学びに加え、現地での生活を通じて実践的なリスニング力やスピーキング力を身につけられるのが特徴です。

初心者から上級者まで、レベルに応じたクラスが用意されているため、現時点の英語力に問わず誰でも挑戦可能です。

また、留学期間も数週間の短期から半年以上の長期まで幅広く、自分の目的や予算に合わせて選べます。

英語留学は、英語を「使える言語」として習得したい人におすすめの留学スタイルです。

英語留学のメリット

英語留学のメリットは、以下の通りです。

• 効率よく英語力を高められる
• 誰でも気軽に挑戦できる
• 視野を広げられる
• 就職・転職にも役立つ

順に詳しく説明していきます。

効率よく英語力を高められる

英語留学の最大のメリットは、効率的に英語力を高められることです。

授業で英語を学ぶだけでなく、日常生活そのものが英語漬けになるため、リスニング力やスピーキング力が自然と鍛えられます。

また、語学学校ではディスカッションやプレゼンテーションなど、主体的に学ぶアクティブラーニングが重視されており、日本での受け身の学習とは異なる経験も得られます。

さらに、語学学校には「英語を習得したい」という意欲的な生徒が世界中から集まるので、クラスメイトとお互いに良い刺激を受けながら学べます。

短期間でも集中して学べる環境が整っており、英語学習の成果を実感しやすいのが英語留学のメリットです。

誰でも気軽に挑戦できる

誰でも気軽に挑戦しやすいことも、語学留学のメリットの1つです。

最短1週間〜の短期留学から、本格的に英語力を伸ばす長期留学まで、目的や予算に合わせたさまざまなプランが用意されているので、自分のライフスタイルに合わせた留学が可能です。

また、入門レベルから対応している学校が多く、英語力に自信がなくても安心。

初めての留学にも最適な選択肢です。

さらに、東南アジアやフィリピンなど費用を抑えられる留学先も増えており、経済的な負担も軽減できます。

視野を広げられる

英語留学では、英語を学ぶだけでなく、多様な価値観や文化に触れることで視野を広げられます。

留学中は、クラスメイトやホストファミリーとの交流を通じて、自分とは異なる考え方や習慣を知る機会がたくさんあります。

また、日々の生活の中で、日本の常識が通じない場面や、伝えたいことが伝わらないもどかしさを経験することで、自分の考え方を見直す機会にもなります。

このような日本ではできない経験を通して、新しい視点を持つことができ、将来の進路や人生観に大きな影響を与えることもあるでしょう。

就職・転職にも役立つ

英語留学の経験は、就職や転職活動においても大きな強みになります。

実践的な英語力はもちろん、異文化の中で生活し学んできたという経験自体が高く評価されることも。

特にグローバル化が進む現代社会においては、海外との取引や外国人とのコミュニケーションが求められる場面が増えており、英語力は多くの業界で重要なスキルとされています。

また、英語だけでなく、柔軟性や行動力、チャレンジ精神など、社会で求められる実践的な力もアピールできるポイントです。

自己PRや面接での話題としても説得力があり、就職や転職を有利に進める材料になるでしょう。

英語留学ができる国と特徴

英語留学ができる国と特徴を、英語圏と非英語圏に分けて紹介します。

「どこの国で英語を学ぼう？」「留学先で迷っている」という人は、ぜひ参考にしてください。

【英語圏】英語留学ができる国と特徴

「英語がメインで使われている国に留学したい」という人におすすめの留学先と特徴は以下の通りです。

世界有数の教育機関が集まるアメリカは、多彩なプログラムと都市の選択肢が魅力です。

ニューヨークやロサンゼルスなどの都市部では、刺激的な生活を送りつつ語学を学べます。一方、地方都市では、落ち着いた環境で学習に集中できます。

英語の発音や語彙はスタンダードで、日本の英語教育とも親和性が高く、なじみやすいのが特徴です。

また、映画や音楽などのカルチャーと英語が直結しているので、実用的な表現が身につきやすい点もメリットです。

治安が良く、移民国家として多文化が共存するカナダは、初めての留学に適しています。

カナダ英語は訛りが少なく聞き取りやすいため、リスニング力を磨きたい人にぴったりです。

トロントやバンクーバーなど都市によっても雰囲気が異なり、ライフスタイルに合わせて選べます。

また、一部地域ではフランス語も話されているため、トリリンガルを目指す人にとって理想的な環境です。

温暖な気候とフレンドリーな国民性が魅力のオーストラリア。

イギリス英語の影響を受けつつも独自に発展した「オージーイングリッシュ」は、特徴的なアクセントを持ちます。

治安がよく、留学生を守る法制度も整っているため、安心して長期留学に挑めます。

自然も豊かで、勉強と観光のバランスをとりながら、のびのびと英語力を伸ばすことができます。

自然に囲まれた落ち着いた環境で学べるニュージーランドは、都会の喧騒から離れて集中して英語を学びたい人に人気です。

イギリス英語の影響を受けた発音に加え、独自のスラングや言い回しも存在しますが、慣れれば特有のニュアンスも楽しく感じられるでしょう。

生活費も比較的抑えられる点や、フレンドリーで助け合いの精神が根付く国民性も、安心して滞在できる要因です。

イギリスは「クイーンズ・イングリッシュ」と呼ばれる、格式のある発音や語彙が魅力。

ロンドンなどの大都市には、世界中から留学生が集まり、刺激的な学習環境が広がります。

一方、地方都市では物価を抑えて落ち着いて学べるのがうれしいポイント。

発音や表現には地域ごとの差があり、多様な英語に触れることができるのも特徴です。歴史や文化を重視した学びも楽しめます。

ヨーロッパの英語圏として知られるアイルランドは、英語初心者から上級者まで幅広く対応できる留学先です。

会話のスピードが速く、歌うようなイントネーションが特徴ですが、温かみのある言葉遣いも多く、コミュニケーションを楽しみやすい国です。

イギリスやヨーロッパの他国へのアクセスもしやすいため、観光や旅行も楽しみたい人にぴったりです。

アメリカの州でありながら独自の文化を持つハワイは、英語をベースにさまざまな言語の要素が混ざった「ピジン英語」が日常に見られるユニークな環境です。

気候が温暖で治安も良く、観光地としても人気のため、学びとリラックスを両立したい人に最適。

日本語が通じる場面も多く、英語初心者にも挑戦しやすい地域です。

【非英語圏】英語留学ができる国と特徴

アジア圏やヨーロッパ圏でも、英語留学ができる国はあります。

英語留学先として人気が高まっている3つの国を紹介します。

アジア圏でコストパフォーマンスの高い英語留学先として注目されているのがフィリピン。

特にセブ島では、マンツーマン授業を中心とした集中学習が可能で、短期間で英語を使えるようになりたい人に人気です。

英語はアメリカ英語をベースにしており、発音も比較的標準的ですが、フィリピン特有の訛りを感じることも。

物価が安く、生活環境も整っているため、学費・滞在費を抑えたい人に最適です。

ヨーロッパの地中海に浮かぶマルタは、英語が公用語の一つで、イギリス英語に近い発音が特徴です。

観光地としても人気があり、美しい街並みと豊かな文化に囲まれて学べる贅沢な留学先です。

物価はヨーロッパの中では比較的安く、語学学校も多数あるため、コストを抑えながらも国際的な環境で学びたい人に向いています。

南国のリゾート地として知られるフィジーは、英語留学の穴場として人気が高まっています。

イギリス英語に近い発音で、比較的ゆっくり話す傾向があるため、英語学習初心者にとって理解しやすい環境です。

欧米諸国に比べて留学費用が安く、長期滞在にも適しています。

現地の人々は親しみやすく、英語が第二言語であることから留学生の目線に立った丁寧な指導が受けられます。

【パターン別】おすすめの英語留学先

留学費用を抑えたい人にぴったりな国や、旅行も兼ねて留学できる国など、パターン別におすすめの留学先を紹介します。

費用を抑えて留学したい人

できるだけ費用を抑えて英語を学びたい人には、フィリピンとマルタがおすすめ。

フィリピンは、授業料や滞在費が比較的安く、コストを抑えやすい国です。

寮滞在が基本で食費も込みのプランが多く、トータルの支出を抑えやすいのが特徴です。

また、語学学校はマンツーマンレッスンが中心のため、コストパフォーマンスも高いです。

一方、マルタはヨーロッパ圏でありながら物価が比較的安く、語学学校の授業料も良心的です。

英語学習とヨーロッパ観光を両立したい人にぴったりの留学先です。

どちらも治安が良く、生活に必要なインフラも整っているため、はじめての留学でも安心。

留学資金に限りがある場合は、コストを抑えやすいフィリピンやマルタを検討するといいでしょう。

初めての留学で不安

初めて海外に行く人や、英語力に自信がなくて不安な人には、オーストラリアやカナダが安心です。

どちらの国も治安が良く、移民が多いため、英語を話せない留学生にも寛容な雰囲気があります。

オーストラリアでは、日本人向けサポートが充実している語学学校も多く、生活面での不安を減らせます。

カナダは国際色豊かで、ゆっくりで聞き取りやすい英語が特徴。

留学生への支援制度も整っていて、勉強に集中できる環境が魅力です。

はじめての留学において最も大切なのは、安心して学べる環境です。無理なく挑戦できる国を選ぶことで、その後の学習意欲にもつながるでしょう。

短期集中で英語力を高めたい

短期間で英語力を高めたい人には、フィリピンとカナダがおすすめです。

フィリピンの語学学校は、1日6〜8時間のマンツーマンレッスンが一般的で、自分のペースで弱点を補強しながら集中的に学べます。

寮生活が基本で、学習に集中できる環境が整っているのもメリット。

カナダは発音がクリアな標準英語が使われており、短期間でも実践的なスキルを身につけやすい国です。

6ヶ月以内の滞在であれば観光ビザでも語学学校に通えるため、ビザの準備期間が短く済むのも魅力です。

時間に余裕がない社会人や学生の休暇中など、短期で成果を出したい場合は、フィリピン留学やカナダ留学を検討してみましょう。

仕事で役立つ英語力を身に付けたい

将来のキャリアアップや転職を見据えて英語を学びたいなら、アメリカとイギリスが最適です。

どちらの国も語学教育の質が高く、ビジネス英語やTOEIC、TOEFL、IELTS対策に特化したコースが充実しています。

アメリカでは実際のビジネスシーンを想定したディスカッションやプレゼンの訓練ができる学校も多く、国際感覚も磨けます。

イギリスでは、英語の本場ならではの表現やマナーも学べます。

講師の質やカリキュラムの多様性を重視する人、仕事で役立つ英語力を身に付けたい人は、アメリカとイギリスの留学プランをチェックしてみましょう。

旅行も兼ねて留学したい

英語を学びながら、海外の自然や文化に触れる旅行も楽しみたい人には、ニュージーランドとハワイがおすすめです。

ニュージーランドは、雄大な自然に囲まれた環境で、のびのびと留学生活を送ることができます。

週末にはトレッキングやビーチでのアクティビティを楽しめるほか、都市部ではショッピングやカフェ巡りなども充実しています。

一方、ハワイはリゾート地として人気が高く、日本からのアクセスも良好。

気候が一年中温暖で過ごしやすく、リラックスした雰囲気の中で英語を学べます。

観光地も多く、放課後や休日には海や山、ローカルグルメなどを満喫できるのもポイント。学びながらリフレッシュしたい方にぴったりの環境です。

英語留学の費用

以下は、英語留学に必要な費用を留学主要国・留学期間別にまとめた表です。

参考：留学ジャーナル

※上記の費用は、授業料・滞在費・食費を含めたおおよその合計金額です。

英語留学の費用は、1か月で15〜60万円、1年間で160〜710万円が目安です。

渡航する国によって大きく変わってくるため、事前のリサーチと予算に合った留学先選びが大切です。

なお、実際の費用は、滞在方法や為替レートなどにより変動する場合がありますので、あくまで平均的な目安としてご確認ください。

失敗しない留学先と語学学校の選び方

英語留学を成功させるには、国選びだけでなく語学学校選びも重要な要素です。

語学学校は、英語を学ぶための民間教育機関で、レベル別のクラス分けや多様なコースが用意されていることが一般的です。

ただし、学校によって雰囲気や授業・講師の質、サポート体制などに大きな差があるため、自分に合った学校選びが重要になります。

留学先や語学学校を選ぶ際に注目すべきポイントを4つ紹介します。

• 目的に合った学びができるか
• コストパフォーマンスは高いか
• 快適な海外生活を送れるか
• 治安が良いか

目的に合った学びができるか

留学先と語学学校選びでまず注目したいのが、「自分の目的に合った学びができるかどうか」です。

英会話力を伸ばしたいのか、試験対策をしたいのか、ビジネス英語を学びたいのかによって、選ぶべき学校や国は変わります。

たとえば、会話力を重視するならマンツーマンが多いフィリピン、ビジネス英語を学びたいならロンドンやニューヨークなど都市型の学校が適しています。

語学学校には、一般英語以外にもTOEICやIELTS対策、専門英語など、さまざまなコースが用意されています。

自分の目標に合ったプログラムがあるかを事前にしっかり調べておくと、効率的に英語力を伸ばすことができます。

コストパフォーマンスは高いか

留学費用は決して安くはないため、費用対効果をしっかり見極めることが大切です。

授業料だけでなく、滞在費や生活費、ビザ申請費用などトータルの費用を含めて比較検討するのがポイントです。

たとえば、フィリピンは授業料・寮費・食費込みのパッケージが多く、英語圏に比べてコストを抑えた学習が可能です。

一方で、英語圏でもワーキングホリデー制度を活用すれば、現地での収入を得ながら学べるケースもあります。

安い高いだけで判断せず、授業の質やサポート体制、カリキュラムの内容も含めて「コスパの良い留学先かどうか」を見極めましょう。

快適な海外生活を送れるか

自分にとって快適な生活ができるかも、留学先と語学学校選びにおける重要なポイントです。

たとえば、都市か地方か、温暖な気候かどうか、日本食や生活用品が手に入りやすいかといった点は、留学生活の満足度を大きく左右します。

中でも初めての留学の場合、日本人スタッフのいる学校や、日本人の多い地域を選ぶと安心です。

ホームステイや学生寮、シェアハウスなどの滞在スタイルも国や学校によって異なるため、自分に合った選択肢があるかをチェックしましょう。

治安が良いか

留学先の治安も、学校選びと同じくらい大切なポイントです。

治安が悪い地域では、トラブルに巻き込まれたり、夜間の外出が制限されたりする可能性があります。

安心して生活できる環境が整っていることは、英語学習にも集中するためにも大切な要素です。

特に初めて海外で生活する方や、未成年での留学の場合は、治安面がしっかり整った都市や学校を選びましょう。

口コミや現地情報をチェックし、学校周辺の安全性やサポート体制も確認しておくと安心です。

英語留学についてのよくある質問

英語留学についてのよくある質問とその答えを紹介します。

英語留学についてのまとめ

今回は、英語留学のメリットやおすすめの留学先、語学学校の選び方についてご紹介しました。

英語留学には、短期間で英語力を伸ばせる、異文化に触れられる、仕事に役立つ実践的なスキルが身につくといった多くの魅力があります。

また、留学の目的によって適した国や学校は異なるため、「費用」「環境」「目的」などをもとに、自分に合ったプランを見つけることが大切です。

ぜひ今回の情報を参考に、自分にぴったりの留学先や留学スタイルを見つけてみてください。