留学にエージェントは必要?いらない?使わないで留学するメリット・デメリットを解説

留学にエージェントは必要?いらない?使わないで留学するメリット・デメリットを解説

海外留学を考えている方にとって、留学エージェントを利用するかどうかは重要な選択の一つです。

エージェントのサポートを受ければ、手続きや準備がスムーズに進む一方で、自分で手続きを行うことでコストを抑えることも可能です。

本記事では、留学エージェントを使うメリット・デメリットや、必要な人といらない人の特徴などついて詳しく解説します。

留学エージェントを使わないでも留学できる?

留学エージェントを使わないでも留学できる?

結論からお伝えすると、留学エージェントを使わないでも留学することは可能です。

留学に必要な準備としては、ビザの申請や学校の手配、滞在先の確保などがありますが、これらは時間と手間をかければ自分一人でも行うことができます。

また、自己手配の場合、留学エージェントに支払う費用がかからないため、費用を抑えられるというメリットもあります。

特に自分で留学プランを細かくカスタマイズしたいという人の場合、エージェントを使わない自由さは魅力に感じられるでしょう。

しかし、留学エージェントを使わないことでいくつかのリスクが発生することもまた事実です。

詳しくは「留学エージェントを使わないデメリット・リスク」の章で説明していますが、たとえば留学の自己手配では申請ミスや手続きの遅れが生じる可能性があります。

自由さと費用の安さから自己手配を選ぶか、それともスムーズな留学準備のために留学エージェントを利用するかは、留学の目的や自分の状況次第に合わせて慎重に判断することが大切です。

留学エージェントの基本的なサポート内容

留学エージェントの基本的なサポート内容

そもそも留学エージェントの主な役割は、海外留学をスムーズに進めるためのサポートを提供することです。

サポート内容は会社やプランによって異なりますが、一般的に以下のようなサポートが含まれています。

サポート内容
  • 留学カウンセリング
  • 学校や留学プログラム選定・手配
  • ビザ申請や各種手続きの代行
  • 滞在先や航空券の手配
  • 海外保険の加入手続き
  • 出発前の英語レッスン
  • 現地生活サポート
  • 帰国後キャリアサポート

留学エージェントは、留学に必要な基本的な手続きを代行してくれるため、初めて留学を計画する人にとって心強い存在です。

特に、ビザの取得や学校の手配は、個人で進めるとミスや時間のロスにつながる可能性があるので、エージェントに代行してもらうと安心です。

また、現地サポートも留学エージェントの大きな強みです。

慣れない海外での生活において、トラブルが発生した際にオンラインや現地オフィスで迅速に対応してくれる体制が整っています。

このように、留学エージェントでは、留学準備をスムーズに進め、留学生活を成功させるためのサポートが提供されています。

留学エージェントを使わないメリット

留学エージェントを使わないメリット

留学エージェントを使わずに留学する場合、エージェントを利用する場合と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか?

留学エージェントを使わないで自己手配する主なメリットを4つ紹介します。

主なメリット
  • サポート費用を節約できる
  • 自己手配の方法が身につく
  • 留学先や学校を自由に選べる
  • すべて自由にカスタマイズできる

サポート費用を節約できる

留学エージェントを使わないメリットは、サポート費用を節約できる点です。

中には無料でサポートを受けられることもありますが、留学エージェントに支払う手数料やサポート料金は場合によっては高額になることも。

ビザや学校、航空券などを一つずつ自分で手配する場合、サポート費用を丸ごとカットできるので、限られた資金を学費や滞在費などに充てられます。

留学先での生活費や観光費用など、予期せぬ出費に備えて貯蓄を増やすことも可能です。

留学エージェントのサポート費用がかからず、留学費用負担を軽減できることは、自己手配の大きなメリットです

自己手配の方法が身につく

留学エージェントを使わないで自己手配をすることで、留学準備のプロセスを通して多くのスキルを身につけることができます。

ビザの申請や学校選び、航空券・滞在先の手配といった留学準備を自分で進める経験をすることで、問題解決能力やリサーチ力を養えます。

これにより、渡航後も自分で判断して行動することが容易になり、留学先で自立した生活を送れるようになるでしょう。

また、海外留学を自己手配のするスキルは、将来再び留学をする際や海外旅行をする際などにも役立ちます。

留学の自己手配は手間と時間がかかりますが、留学エージェントに頼らず自ら行動することで自信がつき、自己成長を実感できるでしょう。

留学先や学校を自由に選べる

留学エージェントを使わない場合、留学先や学校を完全に自由に選ぶことができます。

エージェントを通すと、提携している学校やプログラムに限定されることが多いですが、自己手配なら国や学校、コースなどを自由に選択可能です。

自分の希望や将来プランに基づいて、特色のあるプログラムや特定の分野に強い学校を選べるので、自分にとってベストな選択が可能になります。

エージェントの提携校に縛られず、自由に留学先や学校を選びたい人は自己手配を検討してみるのもいいでしょう。

すべて自由にカスタマイズできる

すべて自由にカスタマイズできる点も、留学エージェントを使わないメリットです。

自己手配では、留学期間や出発日、滞在方法など、留学に関するすべての要素を自分で決められます。

たとえば、短期留学か長期留学か、都市部の学校か田舎の学校か、自分の希望や目的に合わせて柔軟に対応できます。

また、現地でのインターンシップやボランティア活動を組み込むなど、独自のプランを作成することも可能です。

エージェントを利用するとパッケージ化された選択肢が多いですが、自己手配なら制約なく、自分だけの留学プランを作れるため、充実した留学生活を実現しやすくなります。

留学エージェントを使わないデメリット・リスク

留学エージェントを使わないデメリット・リスク

留学エージェントを使わないメリットがある一方で、デメリットやリスクも存在します。

自己手配で想定される主なデメリット・リスクを4つ紹介します。

デメリット・リスク
  • 留学準備に手間と時間がかかる
  • 留学のプロに相談できない
  • 手続きミスによるトラブルが増える
  • 現地で困った時にサポートを受けられない

留学準備に手間と時間がかかる

留学エージェントを使わずに自己手配をする場合、留学準備にたくさんの手間と時間が必要です。

ビザ申請から学校選び、滞在先の手配、航空券の購入など、すべての手続きを一つひとつ自分で行うため、事前のリサーチや必要書類の収集などに多くの時間がかかります。

特に、初めての留学の場合、自力でリサーチできる範囲で自分にとってベストな留学プランを作ることは容易なことではありません。

このように、留学準備にかかる時間と手間が増える点は、自己手配の大きなデメリットと言えます。

留学のプロに相談できない

自己手配の場合、留学エージェントのように専門的な知識をもつ留学のプロに直接相談できないため、適切なアドバイスを得ることが難しくなります。

エージェントは各国の留学事情やビザ取得の手続き、学校の情報など豊富な知識をもっており、一人ひとりケースに合わせた最適なサポートを提供してくれます。

しかしながら、自己手配では自分で留学プランを決め、留学準備を進めなければなりません。

また、カウンセリングを通じて自分に合った学校やプログラムを提案してもらうこともできないため、留学ビジョンが明確でないと計画が不十分になりがちです。

専門家のサポートを受けられないことは、自己手配のデメリットの一つです。

手続きミスによるトラブルが増える

留学手続きは多くのステップを含むため、自己手配ではミスやトラブルが発生しやすくなります。

特にビザ申請や入学手続きには細かな条件や期限があり、書類不備や申請の遅れなどがトラブルを引き起こす可能性があります。

たとえば、ビザの申請が拒否された場合、留学自体が中止になるリスクがあり、滞在先の契約ミスがあれば、現地での住まいが確保できない可能性もあります。

また、急な手続き変更に対応できない場合や、誤った情報に基づいて判断してしまうと、留学生活に影響を及ぼすこともあります。

手続きのミスによるトラブルは、自己手配に伴う大きなリスクです。

現地で困った時にサポートを受けられない

留学エージェントを使わないデメリットとして、現地で困った時にサポートを受けられないこともあげられます。

自己手配の留学では、現地での緊急時やトラブルが発生した時に困ってしまう可能性があります。

留学エージェントを通していれば、現地オフィスや24時間体制のオンラインサポートなどを利用して、病気や事故、住居トラブルなどに対応してもらえますが、自己手配ではこれらのトラブルに自分で対処する必要があります。

特に初めての留学で現地の言葉や文化に不慣れな場合、対応が遅れたり、状況が悪化したりするリスクも。

現地で困った際に自己解決することが難しそうだと感じる場合は、留学エージェントの助けを借りるのが無難だと言えます。

留学エージェントを使わないで留学する方法

留学エージェントを使わないで留学する方法

留学エージェントを使わずに海外留学を実現する方法を、手順に沿って解説していきます。

実現する方法
  1. 情報収集をする
  2. 学校を選定し入学手続きをする
  3. 滞在先を手配する
  4. パスポートを取得する
  5. ビザを申請する
  6. 航空券を予約する
  7. 海外保険を手配する
  8. 渡航準備を進める

1.情報収集をする

留学エージェントを使わない場合、まずは情報を収集することが大切です。

留学の目的を明確にし、どの国や地域、学校が自分に合っているのかを調べます。

留学の種類(語学留学、専門留学、ワーキングホリデーなど)や、希望するプログラム内容、留学期間、予算などを考慮し、自分の留学目標に沿った選択をすることが重要です。

また、現地の生活費や文化、気候、治安などもリサーチしておくと、留学生活をより具体的にイメージしやすくなります。

留学体験者のブログや学校の公式サイト、政府機関の情報など、さまざまなソースを活用して留学計画に役立つ情報を収集しましょう。

2.学校を選定し入学手続きをする

情報収集が完了したら、次に学校の選定と入学手続きを行います。

まずは、希望する学校やプログラムの入学条件、学費、開始日などを確認し、自分の留学計画に合った学校を選びます。

学校とのやりとりを通して、必要書類や申請手続きを確認し、期限内にすべての手続きを進めましょう。

一般的に、入学申請はオンラインで行えることが多く、学校やプログラムによってはパスポートのコピーや証明写真、英語力の証明などが求められるケースもあります。

手続きの遅れや書類不備などがないよう、こまめに学校と連絡を取りながら入学手続きを進めていきましょう。

3.滞在先を手配する

入学する学校が決まったら、次に滞在先の手配を行います。

留学中の住まいは、ホームステイや学生寮、シェアハウス、アパートなどの選択肢があり、予算や生活スタイルに合わせて選ぶことができます。

学校が滞在先を紹介してくれる場合もありますが、自己手配の場合はオンラインで現地の賃貸情報について調べ、契約内容や治安、アクセスの良さなどを確認しましょう。

また、滞在先の契約手続きも自己責任となるため、契約条件や保証金の有無など、細部までしっかりと確認することが必要です。

渡航前に住まいを確保しておくことで、現地での不安を減らすことができるでしょう。

4.パスポートを取得する

海外留学をするには有効なパスポートが必須です。

パスポートをまだ持っていない場合や、パスポートの有効期限が留学期間中に切れてしまう場合は、早めに取得・更新手続きを行いましょう。

パスポートは通常2週間ほどで入手が可能ですが、繁忙期や申請の混雑状況によってはさらに時間がかかることもあります。

パスポート申請に必要な書類は、本人確認書類、戸籍謄本、申請用写真などがあり、手続きはお住まいの地域のパスポートセンターで行います。

また、取得後は海外渡航中にパスポートを失くした場合に備えて、パスポートのコピーを取っておくと安心です。

5.ビザを申請する

ビザの取得方法は、留学する国や留学の種類などによって手続きが異なります。

まずは、ビザが必要かどうかを確認し、必要な場合は早めに申請手続きをスタートしましょう。

学生ビザの場合は、学校から正式な入学許可証を受け取ってからビザの申請が可能になります。

申請には、パスポートのコピーや証明写真、英文の銀行残高証明書、学校からの入学許可証などの書類が必要です。

国によっては追加の書類や手続きが必要な場合もあるため、時間に余裕をもってビザ申請の手続きを進めましょう。

また、ビザ申請中は進行状況をこまめに確認し、必要な書類の不足や手続きミスがないように注意しましょう。

6.航空券を予約する

留学の出発日が決まったら、できるだけ早めに航空券の予約を行いましょう。

航空券は渡航日の数か月前に予約することで、比較的安価に購入することができます。

航空会社やフライトスケジュールを比較し、価格だけでなく、乗り換えやフライト時間、手荷物の規定なども考慮して選ぶことが大切です。

また、航空券予約時には、キャンセルポリシーやフライト変更の条件も確認し、万が一のトラブルに備えましょう。

7.海外保険を手配する

留学中の万が一の事故や病気に備え、海外留学保険を手配しておくと安心です。

特に、医療費が高額な国へ留学する場合、医療費の補償が充実した保険を選ぶことが大切です。

海外保険は会社やプランによって、医療費の保障に加えて、賠償責任保険や持ち物の盗難補償などが含まれることもあります。

保証内容が手厚いほど安心度も高まりますが、費用も高額になるため、自分の留学生活に必要な補償内容を考慮して選びましょう。

海外保険の手配はインターネットで簡単に手続きできることが一般的です。

留学中は、保険証券や緊急連絡先を常に持ち歩くようにしましょう。

8.渡航準備を進める

航空券やビザ、滞在先が整ったら、いよいよ渡航準備を進めます。

パスポートやビザ、入学許可証などの重要書類は手荷物に入れ、空港や学校ですぐに取り出せるようにしておきましょう。

次に現地で必要な持ち物のリストを作成し、荷物を整理します。

洋服や日用品は現地で調達できることが多いため、荷物は最小限にまとめるのがポイントです。

また、現地での生活に必要な現地通貨や交通手段の確認も事前に行っておくと、渡航後の不安を減らすことができます。

留学先でのスムーズなスタートのために、準備を万全にしておきましょう。

留学エージェントが必要な人・いらない人

留学エージェントが必要な人・いらない人

留学エージェントは必要かどうか悩んでいる人に向けて、留学エージェントが必要な人といらない人の特徴をそれぞれ紹介します。

留学エージェントが必要な人の特徴

まず、留学エージェントが必要な人の特徴は以下の通りです。

特徴
  • 語学力に不安がある
  • 手続きが複雑で不安
  • 初めての留学で手配方法がわからない
  • 現地情報が十分にない
  • 学校や留学プラン選びに自信がない

語学力に不安がある場合や、ビザ申請や学校の手配などの複雑な手続きを自分で進めることに自信がない人は、留学エージェントを利用すると安心です。

特に初めての留学で何をどう準備すれば良いかわからない場合や、現地の生活や文化についての情報が不足している場合、留学エージェントのサポートが役立ちます。

さらに、留学エージェントは適切な留学プランの提案や、学校や滞在先の手配、ビザ申請のサポートなどを一括で行うため、準備にかかる手間やストレスを軽減できます。

「留学準備や手配を自分一人で進める自信がない」「プロに留学をバックアップしてもらいたい」という人は、留学エージェントの利用を検討してみてください。

留学エージェントがいらない人の特徴

留学エージェントなしでも大丈夫な人の特徴は以下の通りです。

特徴
  • 語学力が十分にある
  • 海外旅行や留学手配の経験がある
  • 現地に知り合いやネットワークがある
  • 自分でリサーチや手続きができる
  • 予算を抑えて留学したい

留学エージェントがいらない人は、語学力に自信があり、留学先の手続きやビザ申請を自力で行えるスキルがある人です。

特に、過去に海外旅行や留学の経験があったり、現地に知り合いやネットワークがあったりする場合は、自分でリサーチを進め、滞在先や学校の手配をスムーズに行うことができるでしょう。

また、留学エージェントを使わないことにより、手数料を節約し、予算を抑えた留学を実現できる可能性もあります。

留学の自己手配では、自分の希望やニーズに合わせて柔軟にプランを変更できるので、自分の理想の留学プランが明確な人はメリットに感じるでしょう。

自己手配にはトラブルがつきものですが、自力で留学の準備を進める中で身につく知識やスキルもあります。

留学にエージェントは必要かについてのまとめ

本記事では、留学エージェントを使うメリット・デメリットや、必要な人といらない人の特徴などついて詳しく解説しました。

留学エージェントを利用すべきかどうかは、個々の状況や目的、予算などによって異なります。

語学力や手続きの経験、現地情報の有無などを踏まえ、エージェントを利用するメリットとデメリットをしっかりと理解した上で決めることが大切です。

本記事を参考に、自分に合った留学準備の方法を見つけてください。

留学エージェントを利用する場合も、自己手配で進める場合も、それぞれに合った手段でスムーズな留学準備を進め、理想の留学生活を実現しましょう。