ワーキングホリデーとは?英語圏の渡航先や費用などを詳しく解説

ワーキングホリデーとは?英語圏の渡航先や費用などを詳しく解説

海外に長期滞在する方法のひとつに、ワーキングホリデーがあります。

ワーキングホリデーとは、日本と協定を結んでいる国に、休暇・就労・就学を目的とした長期滞在ができる制度のことです。

とはいえ、「ワーキングホリデーでどこの国に行けるの?」とか「どんな費用が必要なの?」などと、疑問を抱いている人は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、ワーキングホリデーの基礎知識と渡航先や費用などの気になるポイントを詳しく解説します。

ワーキングホリデーとは?基本ルールを確認

ワーキングホリデーとは?基本ルールを確認

ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国へ休暇・就労・就学を目的に渡航ができる制度のこと。

年齢制限さえクリアしていれば、誰でもワーキングホリデービザを取得することができます。

また、ワーキングホリデーは、ひとつの渡航先に対して1度しか利用することができません。

同じ国に2回ワーキングホリデービザで渡航することはできませんが、国が異なれば、再び申請をして渡航することは可能です。

「色々な国に長期滞在してみたい」という人や、「各国を転々としながら暮らしたい」という人は、ワーキングホリデーの利用がおすすめです。

滞在期間について

ワーキングホリデービザの滞在期間は、国によって異なりますが、基本的に1〜2年間です。

滞在期間は国ごとに決まっており、中にはセカンド・サードワーキングホリデービザを申請することで、滞在期間を延長できる国もあります。

下の表に、各国の滞在期間と延長の条件をまとめましたので、参考にしてください。

滞在期間 延長
カナダ 1年間 不可
オーストラリア 1年間 政府指定の地域で3ヶ月間働けば、
最大3年間まで延長が可能
ニュージーランド 1年間 政府指定の地域で3ヶ月間働けば、
3ヶ月間の延長が可能
イギリス 1年間 不可
アイルランド 2年間 不可

オーストラリアとニュージーランドのワーキングホリデーは、「政府指定の地域で3ヶ月以上働く」という条件を満たせば、滞在期間を延長することができます。

また、もともとの滞在期間が一番長いのはイギリスの「2年間」です。

ワーキングホリデーを利用して、できるだけ長く海外に滞在したいという人は、オーストラリアかイギリスを渡航先に選ぶといいでしょう。

渡航人数制限について

ワーキングホリデービザの発行数は、渡航先の国によって定員が設けられていることがありますが、オーストラリアやニュージーランドなどは,ワーホリビザを取得できる人数に制限がありません。

年齢制限さえクリアしていれば、基本的に誰でも取得が可能です。

しかし、イギリスやカナダなどの場合、1年間にワーホリビザを発行できる人数がそれぞれ1,000人、6,500人と決まっています。

定員が決まっている国のワーホリビザを取得するためには、抽選で選ばれる必要があります。

「もうすぐ31歳の誕生日を迎えるから、できるだけ早くビザを取得したい…」など、時間に制限がある場合は、オーストラリアやニュージーランドなど、定員がない国を選ぶことをおすすめします。

年齢制限について

ワーキングホリデービザには、渡航先の国に関係なく、「18歳から30歳まで」という年齢制限が設けられています。

具体的には、申請時に30歳であれば、出発前に31歳の誕生日を迎えても渡航することは可能です。

「18歳(成人)からというのは分かるけど、なぜ30歳までという年齢制限があるの?」と疑問に思う人は多いかもしれません。

その理由は、ワーキングホリデー制度の目的のひとつに「青少年の国際交流」があるからだと考えられます。

また、ワーキングホリデー中にフルタイムでの就労が可能なことや、海外滞在中に身に付けた語学力を日本で生かすことを考えると、30歳という年齢制限は妥当かもしれません。

逆にいえば、31歳の誕生日を迎える前であれば、基本的に誰でもワーキングホリデー制度を利用することができます。

「海外に長期滞在してみたい!」という人は、できるだけ早く利用することをおすすめします。

ワーキングホリデーで渡航できる国一覧(英語圏)

ワーキングホリデーで渡航できる国一覧(英語圏)

続いて、ワーキングホリデー制度を利用して渡航できる英語圏の国を紹介します。

ビザ申請費用 年間定員数
(1年間のビザ発行数)
滞在期間 注意点
カナダ CAD $338
(約27,000円)
6,500人 1年間
(セカンドビザ申請で延長可)
抽選で選ばれる
オーストラリア AUD $485
(約37,000円)
なし 1年間(セカンドビザ申請で延長可) ビザ申請費用が高額
ニュージーランド 無料 なし 1年
(セカンドビザ申請で延長可)
国外からのみ、ビザ申請費用無料
イギリス £244
(約34,000円)
1,000人 2年間 抽選で選ばれる
アイルランド €60
(約45円)
800人 1年間 抽選で選ばれる

ちなみに、日本人の留学先として高い人気を誇るアメリカは、日本とワーキングホリデー協定を結んでいません。

アメリカへの渡航を検討している場合は、学生ビザなど他の渡航方法を選ぶ必要があります。

続いて、それぞれの国のワーキングホリデーの特徴を詳しく見ていきましょう。

カナダ

カナダのワーキングホリデーでは、自由に就労できることはもちろん、6ヶ月間就学することも可能です。

「海外で働いてみたいけど、語学学校にも通ってみたい…」という人は、6ヶ月間語学学校に通った後、残りの6ヶ月間フルタイムで働くことができますよ。

そんなカナダのワーキングホリデーは、

  • きれいな英語を身に付けたい
  • 寒い気候が好き
  • 旅行でアメリカやメキシコを訪れたい

などという人におすすめです。

また、1年間で6,500人という定員が設けられていますが、定員が多いため、競争率はそれほど高くありません。

「カナダに長期滞在したい!」という人は、ワーキングホリデー制度を利用しましょう。

オーストラリア

ワーキングホリデーの渡航先として人気の高いオーストラリアは、日本が1980年に初めて「ワーキングホリデー協定」を結んだ国です。

物価が高いことで有名な国ですが、その分最低賃金も高いので、フルタイムで就労が可能なワーキングホリデービザでの渡航であれば、心配する必要はありません。

また、セカンドワーホリ・サードワーホリ制度を利用すれば、オーストラリアに最大3年間滞在することが可能です。

オーストラリアのワーキングホリデーは、

  • 温暖な気候が好き
  • 日本との時差が少ない国を選びたい
  • ビーチでのんびりするのが好き
  • 海外にできるだけ長く滞在したい

などという人におすすめです。

ニュージーランド

ニュージーランドは、オーストラリアに次いで高い人気を誇る渡航先です。

オーストラリアと同じく、政府指定のファームで3ヶ月間仕事をすれば、滞在期間を3ヶ月間延長することができます。

大自然に囲まれた暮らしがしたい人やニュージーランドの観光スポットを巡ってみたい人におすすめです。

イギリス

イギリスのワーキングホリデービザは、年間1,000人までという定員があるため、ビザの取得が他の国と比べて簡単ではありません。

しかし、競争率が高い分、一度取得すればイギリスに2年間滞在できるというメリットがあります。

イギリスのワーホリビザはもともとの滞在期間が2年間ですので、オーストラリアやニュージーランドのように延長の申請をする必要がありません。

従って、イギリスは

  • 1年以上海外で暮らしたい
  • イギリス英語を学びたい
  • 滞在中にヨーロッパ内を旅行したい

などという人におすすめの渡航先といえます。

アイルランド

ワーキングホリデーの渡航先としてあまり知られていない英語圏の国といえば、アイルランドです。

1年間に渡航できるのは800人までと競争率は高いですが、「日本人があまりいない国に住んでみたい!」という人におすすめの渡航先といえます。

また、イギリスと同様に、ヨーロッパに位置しているので、ヨーロッパの国々を旅行してみたいという人におすすめです。

ワーキングホリデーのメリット・デメリット

ワーキングホリデーのメリット・デメリット

続いて、ワーキングホリデー制度のメリット・デメリットを紹介します。

「ワーキングホリデーを使うか迷っている…」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。

メリット

海外に長期滞在ができる

ワーキングホリデーの最大のメリットは、海外に長期滞在ができることです。

渡航先の国にもよりますが、基本的に1年間〜3年間の滞在が可能です。

短期留学や旅行では味わうことのできない現地での生活を、ワーキングホリデーならじっくりと楽しむことができますよ。

自由に働くことができる

学生ビザの場合、「週に20時間まで」などといった、現地での就労に制限がかかることがありますが、ワーホリビザの場合、制限なくフルタイムで働くことができます。

ただし、オーストラリアには、「同一の雇用主の元で働けるのは、6ヶ月まで」というルールがあるので注意が必要です。

とはいえ、海外に滞在しながら生活費を稼げるのは嬉しいポイントです。

「海外で働いてみたい!」という人は、学生ビザよりもワーキングホリデービザでの渡航がおすすめです。

デメリット

渡航できない国がある

ワーキングホリデー制度は、残念ながら世界中のすべての国と地域に渡航できるわけではありません。

アメリカやマレーシアなど、日本とワーキングホリデー協定を結んでいない国にはワーキングホリデーで渡航することはできません。

自分が行きたい国へワーホリビザで渡航が可能かどうか、前もって確認しておきましょう。

お金がかかる

これはワーキングホリデーに限ったことではありませんが、海外で生活するのには、基本的に日本で生活するよりもお金がかかります。

例えば、渡航前にはビザ申請費用や航空券代金と、現地での3ヶ月分程度の生活費を用意する必要があります。

現地で就労できるので、渡航前に1年間の生活費のすべてを貯金する必要はないものの、やはりまとまったお金が必要なことに変わりはありません。

ただし、学生ビザと比べると、ビザ申請費用や学費は安く抑えることができますよ。

ワーキングホリデーに必要な費用を紹介!

ワーキングホリデーに必要な費用を紹介!

ここまでで、ワーキングホリデー制度の基礎知識と渡航先について紹介しました。

そこで、次にワーキングホリデービザで海外に渡航するのに必要な、具体的な費用について解説します。

まず、ワーキングホリデービザで渡航する際に必要な基本費用は以下の4つです。

  • ビザ申請費用
  • 航空券代金
  • 現地での生活費
  • 海外旅行保険費用

この他にも、

  • 語学学校の学費
  • 旅行費用
  • セカンドビザ申請費用

など、人によっては追加の費用が必要になることがあります。

「具体的にどのくらいお金がかかるの?」と疑問に思っている人に向けて、必ず必要となる4つの基本費用について詳しく解説していきます。

ビザ申請費用

ワーキングホリデービザの申請には、基本的にビザ申請費用がかかかります。

国ごとのビザ申請費用は以下の通りです(再掲)。

ビザ申請費用
カナダ CAD $338
(約27,000円)
オーストラリア AUD $485
(約37,000円)
ニュージーランド 無料
イギリス £244
(約34,000円)
アイルランド €60
(約45円)

航空券代金

ワーキングホリデービザで渡航する際には、必ず航空券を購入しなければなりません。

往復・片道どちらでも問題ありませんが、一般的には片道航空券での渡航がおすすめです。

その理由としては、

  • 1年後の具体的な帰国日程を、前もって決めておくのは困難だから
  • ビザを延長する可能性があるから

などが挙げられます。

片道航空券は、渡航先や渡航時期によって大きく左右するので、一概にはいえませんが、相場としては3〜5万円程度でしょう。

現地での生活費

ワーキングホリデーで一番お金がかかるのは、現地での生活費です。

一口に生活費といっても、実際には、

  • 家賃
  • 食費
  • 交通費
  • 交際費

など、多くの支出項目があります。

これらの生活費は、渡航先の国や地域によって大きく異なるため、具体的な金額を紹介することはできません。

渡航前は、自分の渡航先の物価や家賃相場などを調べて、3ヶ月の生活費を目安に用意しておくことをおすすめします。

海外旅行保険費用

ワーキングホリデービザの場合、保険への加入は自由ですが、基本的には海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。

保険に加入しておけば、万が一現地で病気やケガをしてしまった時も安心です。

1年間の保険料の相場は、10万円〜20万円程度です。

保険料によって保証内容が大きく異なるため、予算やニーズに合わせて自分に合った海外旅行保険を選びましょう。

どこに行くか迷ったら…。渡航先の決め方

どこに行くか迷ったら…。渡航先の決め方

一言で「英語圏」といっても、カナダ、オーストラリア、イギリス……とたくさんの国があるので、渡航先を決めるのは簡単ではありませんよね。

どこに行くべきか迷った時は、

  • 気候
  • 治安
  • 物価
  • 日本人の多さ(様々な国籍の人がいること)
  • 自然の多さ

など、自分の中で優先順位の高いポイントを見極めて、選ぶといいでしょう。

例えば、「物価の高さはそこまで気にならないけど、寒い気候は絶対に嫌だ」という人ならオーストラリア、「日本人の少ない国に滞在したい」という人ならアイルランドがおすすめです。

まとめ

この記事では、ワーキングホリデーの基本知識と、渡航先や費用などの気になるポイントを解説しました。

まとめると、ワーキングホリデーは以下のような人におすすめの制度です。

  • 海外に長期滞在したい人
  • 海外で働きたい人
  • 色々な国を訪れたい人

ワーキングホリデービザのように、自由度が高く、誰でも取得できるビザは他にありません。

「学生の時に海外留学をしておけばよかった…」と後悔している人や、「1年間海外で暮らしてみたい!」という夢を抱いている人は、ぜひワーキングホリデー制度を利用してください。