住所や宛名を英語で書くには?正しい書き方や注意点、役に立つ単語や表現などを解説

住所や宛名を英語で書くには?正しい書き方や注意点、役に立つ単語や表現などを解説

近年、インターネットの普及と円高の影響で、Ebayなどの海外通販サービスを使う人がますます増えています。

ただし、その際に英語で自分の住所をどうやって書けばいいのかが分からない、という人は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、住所を正しく英語で書く際の注意事項などについて詳しく解説します。

また、海外の住所宛に手紙や荷物を送る際に、覚えておくと役に立つ単語や、宛名の書き方なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

英語表記の住所を書く際の基本的な作法

英語表記の住所を書く際の基本的な作法

英語で住所を表記する際にまず覚えておきたいのが、狭い範囲から広い範囲になるように書くというルールです。

日本語では、郵便番号、都道府県、市区町村といったように、広い範囲から狭い範囲になるよう記載しますが、英語では順序が全く逆になります。

例えば、「東京都千代田区霞が関2-2-1」(外務省の住所)を英語で記載する場合、番地の2-2-1から書き始め、東京都が最後に来ます。

【例】
日本語:東京都千代田区霞が関2-2-1
英語: 2-2-1 Kasumigaseki, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan

このように、番地→区画→ 市区町村 → 都道府県 → 郵便番号→国名という順番で書くと覚えておきましょう。

また、日本語で住所を書く際は、都道府県から番地まで続けて書きますが、英語の場合は、かたまりとかたまりの間にカンマを打ちます。

カンマがなくても住所の表記としては成立しますが、海外の住所には基本的にカンマが入っているため、付けておいた方が無難です。

実際に英語で住所を書いてみよう!詳しい書き方を解説

実際に英語で住所を書いてみよう!詳しい書き方を解説

基本の書き方が分かったところで、実際に日本の住所を英語で書いてみましょう。

ここからは、大阪にあるオーストラリア総領事館(住所:〒540-6116 大阪市中央区城見2-1-61 ツイン21MIDタワー16階)の住所を例にとり、書き方を詳しく説明していきます。

ぜひ参考にしてください。

マンション名や部屋番号の書き方について

マンション名や建物名が住所に入っている場合は、部屋番号や階数とあわせて最初に書きます。

例にしているオーストラリア総領事館の場合、「ツイン21MIDタワー16階」の部分から書き始めるということです。

さらに、狭い範囲から書くというルールに従い、階数や部屋番号を先に書きます。

その後、マンション名や建物名を記載します。

例のように、建物名やマンション名が英語の場合は、そのまま英語表記にして問題ありません。

ただし、建物名などが英語以外の外来語の場合は、日本人の配達員が読みやすいように、ローマ字表記にしておくのが無難です。

例えば、「アルテ館」という建物名の場合、「アルテ」はスペイン語で「arte」と記載するのが正しい表記ですが、ローマ字で「Arutekan」としておく方がいいでしょう。

また、階数はfloorを意味する「F」を数字の後ろに付けて記載します。

例の場合は16階なので、「16F」となります。

なお、部屋番号に建物の階数が含まれている場合は、階数を記載する必要はありません。

4階にある408号室の場合は、「408」と記載するだけで大丈夫です。

例のように、フロアを丸ごと使用していて部屋番号がないという場合にのみ、階数を記載するようにしましょう。

区画や番地の書き方について

区画や番地の書き方はいくつかあり、英語で住所を書く際に悩んでしまう人は多いと思います。

前述のオーストラリア総領事館の例だと、「城見2-1-61」あるいは「城見2丁目1-61」と表記する2つのパターンがあり、それぞれを英語に変換すると記載の仕方が異なります。

英語で住所を表記する際は日本語と逆になるので、「城見2-1-61」は「2-1-61 Shiromi」となります。

一方、「城見2丁目1-61」の場合は、「2丁目」が城見という区画に属する形となり、「1-61 Shiromi 2-chome」と記載します。

どちらでも住所の表記としては成立しますので、より簡単に表記できる「2-1-61 Shiromi(城見2-1-61)」と覚えるといいでしょう。

都道府県や市区町村の書き方について

都道府県や市区町村名は、固有名詞として扱うので、頭文字のみを大文字にしてローマ字で表記します。

例えば、東京は「Tokyo」、大阪は「Osaka」といったように記載します。

日本語では東京都、大阪府といったように「都」や「府」を入れて住所を書きますが、英語で書く場合は省略してかまいません。

ただし、市区町村は、ハイフンでつないで固有名詞の後にローマ字で記載するのが一般的な書き方です。

例えば、中央区なら「Chuo-ku」と記載します。

また、市区町村等を記載する際は、狭い範囲から順に書くという基本のルールに従い、村→町→区→市→都道府県の順番で表記するようにしましょう。

郵便番号の書き方について

日本語で郵便番号を表すマークである「〒」は、日本独自のものなので、海外では使われません。

従って、英語で住所を書く場合は、数字とハイフンだけで郵便番号を表記します。

郵便番号は、国名を除くと住所の一番後ろに配置されるので、都道府県名の後にカンマを付けて記載しましょう。

なお、郵便番号の表記の仕方は国ごとに異なっており、アメリカは5桁の数字、カナダは6桁のアルファベットと数字の組み合わせ、オーストラリアは4桁の数字になっています。

いずれにしてもハイフンは使用しません。

日本とは表記が異なるので、覚えておきましょう。

郵便番号まで書き、最後に国名を記載すると英語の住所は完成します。

これまで紹介した表記を全て組み合わせると、オーストラリア総領事館の住所は、

「16F Twin 21 MID Tower 2-1-61 Shiromi, Chuo-ku, Osaka, 540-6116 JAPAN」

となります。

海外から荷物や手紙を送ってもらう場合は、最後に国名を記載する必要があるので、郵便番号の横に「JAPAN」と書くことを忘れないようにしましょう。

英語で宛名はどう書く?書き方や注意点まとめ

英語で宛名はどう書く?書き方や注意点まとめ

自分が海外からの荷物を受け取るだけではなく、海外に住む知人に手紙を書きたい人や、海外の取引先や支社に荷物を送りたいという人は多いと思います。

そこでここからは、海外に手紙や荷物を送る際に注意したいことや、英語での宛名の書き方について紹介します。

宛名を書く位置や敬称について

英語で宛名を書く際は、封筒の真ん中あるいは右下に、差出人の名前より大きく、目立つように宛名を書きます。

差出人の名前と住所は左上に書くことが多いので、真ん中に宛名を書く場合は、その分のスペースを十分に空けておきましょう。

また、宛名に付ける敬称は、英語の場合は男女で敬称が異なります。

男性には「Mr.」、女性には「Ms.」を名前の前に敬称として付けます。

ちなみに、未婚女性には「Miss」、既婚女性には「Mrs.」というように、女性の敬称を使い分ける場合がありますが、特にこだわりがなければ、どちらにでも使える「Ms.」を使っておけば問題ありません。

なお、男女ともにミドルネームを記載する必要はなく、敬称→名前→苗字の順で宛名を記載します。

また、家族宛に手紙を送りたい場合は、相手の苗字の前に「The」、苗字の後に複数形を意味する「s」を付けます。

例えば、フォックスという苗字の家族へ向けて手紙を出す場合は、「The Foxes」と表記すると、「ご家族様へ」という意味の宛名になるので、覚えておきましょう。

その他の宛名の書き方について

次に、イレギュラーなケースの宛名の書き方について解説します。

まずは、送る先の世帯主の苗字と、受取人の苗字が異なる場合の宛名の書き方についてです。

この場合、日本語では「〇〇様方」と表記しますが、英語では「care of 〇〇」を意味する「C/O」を使います。

例えば、Smithさんの家に居候しているJensenさんに手紙を送りたい場合、Jon Jensen C/O Mr. Smithとすることで、Jensenさん宛に手紙を送ることができます。

このC/Oは、ホテルに宿泊している知り合いに手紙を届けたい時にも使うことが可能で、「名前 C/O ホテル名」と記載すると、該当するホテルに宿泊している知人に手紙を届けてもらえます。

また、私書箱に送る場合の宛名の書き方も覚えておきましょう。

私書箱は、英語で「Post-office box」といい、その略語である「PO Box」を使って宛名を記載します。

具体的には、私書箱番号が「042」の場合、「PO Box 042」とまず記載し、そのまま住所を続けて書くことで、指定の私書箱に手紙や荷物を届けることが可能です。

差出人情報の書き方や書く位置について

差出人情報は、封筒の左上に書きます。

その際、差出人だと一目で分かるように、自分の氏名の前に「From」を付けておくようにしてください。

さらに、宛名にも敬称を含む氏名の前に「To」を付けておくことで、誤配を防ぐことができます。

また、自分の氏名の下には、基本の書き方に従い、番地から順番に自分の住所を記入していきましょう。

「AIR MAIL」と必ず記載を

海外に手紙や荷物を送る際は、「AIR MAIL」と記載することを忘れないようにしましょう。

航空便には、AIR MAILと書き添える決まりがあり、黒色か青色ではっきりと記載する必要があります。

記載する場所に特に決まりはありませんが、差出人情報の下(封筒の左下)に書いておくのが無難です。

また、郵便局にいけばAIR MAILと記載されたシールをもらうことができるので、必要に応じて利用しましょう。
 

海外の住所を理解する上で覚えておきたい単語や表現とは?

海外の住所を理解する上で覚えておきたい単語や表現とは?

海外の住所には省略文字などが多いので、よく分からないという人は多いのではないでしょうか。

また、海外通販サイトに自分の住所を入力する際、どの項目に自分の住所のどの部分を入力するべきなのかが分からず、混乱してしまう人もいると思います。

そこでここからは、海外の住所の構成を理解する上で覚えておきたい単語や、日本の住所を入力する際に知っておくと役に立つ表現などについて説明していきます。

State/Province/County

アメリカやオーストラリアなど、多くの国では「State」(州)という行政区分が使われています。

州名は略称で表されることが多く、アメリカのカリフォルニア州ならCA、オーストラリアのクイーンズランド州ならQLDといったように、2文字または3文字のアルファベットで表記されます。

また、カナダでは州制度のことを「Province」、イギリスでは「County」というように、国によって呼び方が多少異なるので、分からない場合はその都度調べながら住所を記載しましょう。

なお、日本でStateやProvinceのあたるのは都道府県です。

Apt./Suite

「Apt.」はApartment(アパートメント)の略です。

アメリカなどの英語圏では、アパートの部屋番号の前に「Apt.」や「#」を付けることが多く、よく目にする表現です。

「Suite」も同じような意味で、集合住宅に住んでいる人が、部屋番号の前によく付ける単語です。

なお、海外通販サイトなどで住所を入力する際、「Apt./Suite/etc.」といったような形で、マンション名や部屋番号の入力を求められることが多いので、覚えておきましょう。

ZIP Code/Postal code

「ZIP Code」と「Postal code」は、共に郵便番号を意味しています。

アメリカではZIP Codeの表記が使われる場合がほとんどで、イギリスやオーストラリアではPostal codeが主流です。

桁数が日本と異なっていたり、数字と英語を組み合わせて構成されていたりする場合があるので注意しましょう。

いずれにしても、郵便番号が記載されるのは住所の一番後ろなので、末尾に英数字が記載されている場合は、ZIP CodeやPostal codeと考えて間違いありません。

suburb

「suburb」は区域を意味する単語で、都市の下に属する地域組織のことをいいます。

日本の住所でいうところの「〇〇区」にあたるので、海外通販サイトなどでsuburbの入力を求められた場合は、該当する人のみ入力すれば大丈夫です。

日本では、郵便番号さえ正しく記載しておけば、配達業者が市区町村まで特定することができるので、suburbを入力していなくても問題はありません。

Ave./Sq./St.

欧米の多くの地域では、住所を示す方法として道や通りの名前を使います。

「Ave./Sq./St.」は、道や街路などを表す単語の略称で、Ave.がAvenue(大通り、街路)、Sq.がSquare(広場)、St.がStreet(通り)を意味しています。

例えば、イギリスの大英博物館の住所は、「Great Russell St, Bloomsbury, London WC1B 3DG」で、Great Russellという通り沿いに建物があることを意味しています。

英語圏の住所で大変よく使われる表記なので、覚えておきましょう。

address1/address2

海外通販サイトの住所入力ページで、「address1/address2」という表記を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

「address1/address2」とは、「住所1/住所2」という意味で、都道府県にあたる「State」を入力する欄や、住んでいる市を入力する「City」の欄に続いていることがよくあります。

従って、「address1/address2」の欄には、市より下の住所か、市を含めた区画や番地などを入力しておけば問題ありません。

なお、住所が短くてaddress1しか使わない場合、address2を空欄にしても大丈夫です。

マンションなどに住んでいて住所が長くなる場合は、address2にマンション名や部屋番号を入れるようにしましょう。

その他の注意事項について

その他の注意事項について

海外に住んでいる人や業者と送付物のやり取りをする際には、住所や宛名の書き方以外にも、注意しておきたい点がいくつかあります。

そこで最後に、海外に手紙を送ったり、海外から荷物を受け取ったりする際に、特に注意しておきたいポイントを紹介します。

住所の最後に「JAPAN」と書くことを忘れないように

英語で住所を書く際は、住所の最後に国名(JAPAN)と書くことを忘れないようにしましょう。

都道府県名しか書かれていないと、日本の住所であることを理解できる海外の配達員は少ないと考えられるため、国名を書き忘れてしまうと、荷物や手紙が届かない可能性があります。

日本国内で郵便物を送る場合は、国名を記載する必要がないため忘れてしまいがちですが、必ず記載するよう気を付けましょう。

親展の場合は「CONFIDENTIAL」と記載する

海外では、シェアハウスの文化が浸透しているため、受取人以外の誰かが書類を開封してしまう可能性があります。

従って、必ず受取人本人に開封してほしい場合は、親展を意味する「Confidential」という単語を、目立つように大きな文字で記載しておと間違いを防げます。

なお、「Private」や「Personal」など、他の単語を使っても問題ありません。

いずれにせよ、封筒の目立つ場所にはっきりと記載しておきましょう。

配送にかかる日数は多めに見積もる

海外に手紙や荷物を送ったり、海外通販サイトで購入した商品を送付してもらったりする場合、郵便局や業者から配送期間の目安を伝えられると思います。

しかし、実際は目安の時間より配送期間が長くなる場合が多いので、配送にかかる日数は多めに見積もる必要があります。

国際物流の現場では予期せぬトラブルが多く、予定通り進まないと思っておいた方がいいでしょう。

また、物によっては通関手続きが長引いてしまう場合もあります。

従って、国際郵便を利用する場合は、配送にかかる時間をよく確認し、目安の期間より1週間から1ヶ月程度かかると予測して発送しましょう。

記事のまとめ

英語での住所と宛名の書き方や、覚えておいた方がいい単語や注意点などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

近年、海外通販サイトのシェア拡大や、海外に住む日本人の増加に伴い、英語を使って送付物をやり取りする機会は増えてきています。

しかし、住所の書き方や関連する用語などを正しく理解しておかないと、トラブルが発生する可能性があります。

英語での住所の書き方や注意事項をよく理解して、海外通販サイト利用時や、手紙等の送付時にスムーズに対応できるよう、事前に対策しておきましょう。