英検準2級の基本情報と合格するための勉強法を解説!

英検準2級の基本情報と合格するための勉強法を解説!

日本で知名度が高い英語の資格試験といえば、英検(実用英語機能検定)です。

英検には英語レベルに合わせて7つのグレードが存在し、英検準2級は上から4番目、下から4番目のちょうど真ん中のレベルです。

具体的なレベルは、「高校中級程度」といわれており、英検3級と比べてやや難易度が上がります。

この記事では、英検準2級の基本情報と合格するための対策・勉強法を紹介します。

英検準2級の基本情報とレベル

英検準2級の基本情報とレベル

まず、英検準2級を受験するにあたって、知っておきたい基本情報とレベルを紹介します。

検定料や難易度は、受験する級によって大きく異なるので、しっかりと確認しておきましょう。

1.検定料

英検準2級の検定料は以下の通りです。(2020年10月現在)

本会場 6,900円
準会場 4,900円

検定料は、会場の種類によって異なります。

本会場で受験する場合(個人で申し込む場合)は6,900円、学校や学習塾など、英検協会が認めた団体専用の会場で受験する場合は4,900円です。

2.検定の日程

英検は受験する級にかかわらず、受験できるチャンスは年に3回です。

  • 第1検定:6月(1次試験)、8月(2次試験)

  • 第2検定:10月(1次試験)、11月(2次試験)
  • 第3検定:1月(1次試験)、2月(2次試験)

検定が実施される月はどの年も同じですが、その年によって具体的な日程は大きく前後しますので、英検の公式ホームページにて確認しておくことをおすすめします。

本会場で受験する場合、約1ヶ月から3ヶ月前までが受付期間となっています。

3.英検準2級のレベルとは?

英検準2級のレベルは、「高校中級程度」で、文部科学省によって高校卒業時の英語力の達成目標に設定されています。

具体的には、日常生活に必要な英語を理解し、使用できる英語力が求められます。

問題形式がセンター試験と似ているため、英検準2級対策は入試の対策としても最適です。

4.英検準2級の合格ラインと合格率

続いて、英検準2級の合格ラインと合格率について解説していきます。

合格ライン

英検の公式ホームページでは、「リーディング・ライティング・リスニングの3技能すべてにおいて、6割以上の正答率であること」が合格の基準として公表されています。

具体的な合格点に関しては公表されていませんが、英検準2級の満点スコアが600点ですので、合格には360点以上が必要だと考えられます。

ただし、英検では各技能の得点のバランスが重要視されていますので、合計スコアよりも、各技能で6割以上の正答率をたたき出すことを目標に設定することをおすすめします。

また、英検の採点では「統計的手法」が用いられており、他の受験者の応答パターンや難易度によってスコアが算出されるため、自己採点で合否を正確に判断することはできませんのでご注意ください。

合格率

続いて、英検準2級の合格率に関してです。

英検準2級の合格率は、以前は公開されていたのですが、2016年度以降は公開されていません。

2015年までの合格率は、35〜36%程度です。

英検3級の合格率は約50%でしたので、英検準2級はグンと難易度が上がっていることが分かります。

試験の難易度や受験者層が過去5年間で大幅に変化したことは考えにくいので、合格率はだいたいこの程度だと思っておけば間違いないでしょう。

英検準2級の試験内容

英検準2級の試験内容

英検2級に合格するためには、まず試験の内容を把握することが重要です。

1次試験と2次試験で測定される技能と、試験内容について紹介します。

1次試験

英検準2級の1次試験では、リーディング・ライティング・リスニングの3つの技能が測定されます。

試験時間は、筆記が75分間、リスニングが約25分間です。

リーディング
測定技能 問題形式 詳細 問題数
リーディング 空所補充(短文) 文脈に合う適切な語句を選ぶ(4肢選択) 20
空所補充(会話文) 会話文の空所に適切な語句を選ぶ(4肢選択) 5
空所補充(長文) パッセージの空所に合う適切な語句を選ぶ(4肢選択) 5
内容一致選択(長文) パッセージの内容に関する質問に回答する(4肢選択) 7

英検準2級のリーディングは4つのパートに分かれています。

日常生活に関する文章だけでなく、科学や歴史などのさまざまなテーマの長文が出題されるので、読解には高校中級程度の英単語の知識が必要です。

ライティング
測定技能 問題形式 詳細 問題数
ライティング 英作文 質問に対する回答を、英文で書く 1

ライティングは、筆記試験で唯一「記述式」で解答するセクションで、質問に対する答えを、50語〜60語程度で記述します。

ライティングの採点は、以下の4つの観点に基づいて行われます。

  1. 質問で問われている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているか

  2. 英文が分かりやすい構成になっているか

  3. 語彙を正しく使えているか
  4. 多様な文構造を正しく使えているか

正しい英語を使うことはもちろんですが、分かりやすい文章構造で、自分の意見やその理由がしっかりと述べられているかも重要なポイントになります。

リスニング
測定技能 問題形式 詳細 問題数
リスニング 会話の応答文選択 最後の発話に対する、最も適切な応答を選ぶ 10
内容一致選択(会話文) 会話の内容に関する質問に答える 10
内容一致選択(文章) パッセージの内容に関する質問に答える 10

英検3級では、問題文が2回ずつ放送されましたが、英検2級では問題文がそれぞれ1回しか放送されません。

25分間集中力を切らさず、しっかりと1回で英文を聞き取る必要があります。

ちなみに、リスニングの解答時間は、1問につき約10秒間です。

2次試験

英検2級の2次試験は、英検3級と同様に、面接形式のスピーキングテストです。

試験時間は約6分と長くありませんが、たくさんの質問が出題されるので、しっかりと確認しておきましょう。

測定技能 問題形式 詳細 問題数
スピーキング 音読 50語程度のパッセージを読む 1
パッセージについての質問 パッセージの内容に関する質問に答える 1
イラストについての質問 イラスト中の人物の行動を描写する 1
イラストについての質問 イラスト中の人物の状況を説明する 1
受験者自身の意見などを問う質問 カードのトピックに関連した質問に答える 1
受験者自身の意見などを問う質問 日常生活に関する質問に答える 1

英検2級の2次試験では、ホームシアターやボランティアなど、日常生活の話題を中心に出題されます。

2次試験の評価は、主に以下の6つの観点に基づいて行われます。

  • 応答内容
  • 発音
  • 語彙
  • 文法/語法
  • 情報量
  • 積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲/態度

「発音や語彙が不安だ…」という人は、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を面接官に見せて、高得点をねらいましょう。

英検準2級に合格するための対策と勉強法【1次試験】

英検準2級に合格するための対策と勉強法【1次試験】

続いて、実際に英検準2級の受験を決意した人に向けて、英検準2級に合格するための対策と勉強法を紹介します。

「合格に向けての勉強法がよく分からない…」という方はぜひ参考にしてみてください。

1.過去問題集で問題演習

英検準2級の1次試験で測定される3技能(リーディング・ライティング・リスニング)をバランス良く伸ばすには、過去問題を使った問題演習が効果的です。

英検準2級の受験を決意したら、近くの書店で過去問題集を購入するか、英検の公式ホームページで公開されている過去1年分の過去問をダウンロードしましょう。

過去問題集を手に入れたら、まずは一度、その時点の実力で過去問に取り組むことをおすすめします。

本番と同じように時間を計りながら、辞書やスマホに頼らず、一通り解いてみてください。

そうすることによって、現時点の自分の実力や、得意・不得意な技能を明確に把握することができます。

ちなみに、ライティングは自己採点が難しいので、学校や学習塾の英語の先生に添削してもらうといいでしょう。

2.苦手分野の補強

英検では総合得点ではなく、各技能の正答率で合格が決められます。

ですので、合格するためには、合格ラインである正答率(6割以上)を達成できていないセクションは、徹底的に補強していく必要があります。

リーディングやライティングなど、自分が苦手だと感じる技能は、他の参考書を活用するなどして、補強していきましょう。

特にこれといって苦手な分野がなく、全体的にスコアを伸ばす必要がある場合は、英単語帳を使った単語・熟語の学習をすることをおすすめします。

英単語の知識は、筆記試験のすべてのセクションで役立ちますので、英検準2級で必要とされる英単語は必ず覚えておきましょう。

おすすめは、旺文社より発売されている「英検準2級でる順パス単」という単語帳です。

この単語帳では、英検準2級で必要な1,500語を「でる順」に効率よく学習することができます。

単語帳を使った学習は、通学・通勤時間やちょっとした空き時間でできますので、スキマ時間をどんどん活用していきましょう。

3.予想問題集で問題演習

苦手分野の補強が終わったら、予想問題集を活用して、自分の実力を再確認しましょう。

以前に過去問題を解いたときよりも、苦手分野の正答率が上がっていれば、苦手分野の克服にしっかりと取り組んできた成果です。

苦手分野が克服できたあとも、予想問題集を活用して問題演習に取り組みましょう。

本番で「時間が足りない…」と焦ることのないように、時間を計って問題演習をすることをおすすめします。

予想問題集を本番形式で何度も解くことにより、本番の試験に自身を持って挑めるようになります。

英検準2級に合格するための対策と勉強法【2次試験】

英検準2級に合格するための対策と勉強法【2次試験】

英検準2級では、英検3級と同様に、1次試験に合格すると2次試験(面接形式のスピーキングテスト)へと進みます。

基本的には、英検3級の2次試験と同じように対策をすれば問題ないでしょう。

とはいえ、「英検準2級は難易度が上がっているので、合格できるか不安…」という人は多いと思います。

ここでは2次試験に合格するための対策と勉強法を紹介します。

1.「バーチャル2次試験」で流れを確認

英検の2次試験では、事前に面接の流れをしっかりと把握しておくことが大切です。

英検の公式ホームページには、「バーチャル2次試験」という、2次試験の流れを分かりやすく解説したアニメーションが公開されています。

英検準2級の面接で聞かれる質問や流れを理解するのに便利ですので、1次試験に合格したらすぐに視聴するようにしましょう。

面接の流れは、英検3級と共通している部分が多数ありますが、音読する文章の長さや、面接時間など、異なる部分もありますので、注意が必要です。

2.苦手分野の補強

面接の流れが把握できたら、自分が「難しそうだな…」と感じるポイントを補強していきます。

音読における「発音」が不安な人は発音矯正、自分の日常生活とは関係のないパッセージについて問われたら、スムーズに答えられる自信がない人は、リスニングとスピーキングの練習に取り組むといいでしょう。

苦手分野の補強をしっかり行うことで、本番に自信を持って挑むことができます。

面接では、英語の実力以外に、「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」も評価されますので、自分の英語のスピーキングスキルに自信を持つことは大切です。

3.模擬面接を受ける

1次試験対策として「予想問題集」を使った模擬試験が効果的なように、2次試験でも模擬面接をしておくと安心です。

本番形式の模擬面接をひとりで行うのは難しいので、面接官役として練習に付き合ってくれる人を探しましょう。

「知り合いの前で英語を話すのは恥ずかしい…」というのであれば、「英語2次試験対策」を提供しているオンライン英会話サービスの活用がおすすめです。

英検準2級に関するよくある質問

英検準2級に関するよくある質問

最後に、英検準2級に関するよくある質問に答えていきます。

英検準2級を取得するメリットは?

中学生の場合、英検準2級を取得していると、高校入試において優遇を受けることができます。

「高校入試の優遇なら、英検3級で十分なのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、高校入試では英検3級よりも英検準2級を持っている方が断然有利です。

優遇措置の内容は学校によってさまざまですが、英検3級を取得していれば内申点に1点加算されるところ、英検準2級を取得していると内申点に2点加算されるといった優遇が受けられます。

高校受験を控えている中学生は、英検3級の取得後、ぜひ英検準2級の取得を目指してみてくださいね。

英検3級との違いは?

英検3級が中学校レベルだったのに対して、英検準2級は高校レベルですので、必要になる英単語や英文法の知識のレベルはグンと上がります。

たとえば、英検3級のライティングでは、35語程度で回答することが求められましたが、準2級のライティングでは、50〜60語の英作文を書く必要があります。

英検準2級では、英検3級で必要とされた基礎的な英語力に加えて、より実践的な英語力を身につけておく必要があります。

また、英検準2級の2次試験では、面接時間と音読するパッセージの語数が異なります。

英検3級 英検準2級
面接時間 約5分 約6分
音読語数 30語 50語

とはいえ、面接の大まかな流れは英検3級の2次試験とほとんど同じですので、それほど心配する必要はないでしょう。

まとめ

この記事では、英検準2級の基本情報やレベル、そして合格するための対策と勉強法を紹介しました。

英検準2級は英検3級と比べて難易度が高いテストですが、出題形式を把握し、しっかりと対策を取れば、合格をねらうことは可能です。

この記事で紹介した学習を参考に、過去問題集や単語帳を活用して、勉強に励んでくださいね。