英検3級の基本情報と合格するための勉強法を解説!

英検3級の基本情報と合格するための勉強法を解説!

英検3級は、中学卒業程度レベルの英語検定です。

文部科学省が中学卒業時の達成目標として「英検3級」を掲げていることもあり、毎年たくさんの学生が英検3級を受験しています。

そんな英検3級を受験するにあたって、「どのように対策を取ればいいの?」と不安に感じている方は多いでしょう。

この記事では、英検3級の基本情報と、合格するための勉強方法を解説します。

英検3級の基本情報

英検3級の基本情報

まず、英検3級を受験する上で知っておきたい、検定料や試験内容などの基本情報を確認しておきましょう。

1.検定料

英検3級の検定料(2次試験も含む)は、以下の通りです。

本会場の検定料 5,900円
準会場の検定料 3,900円

英検3級では面接形式の2次試験が実施されるため、検定料が英検4級と比べて、本会場で2,300円、準会場で1,300円、それぞれ高くなっていますのでご注意ください。

学生の場合、所属する学校が準会場として登録されていれば、学校での受験が可能です。

2.英検3級の試験内容と試験時間

続いて、英検3級の試験内容と試験時間について確認していきましょう。

1次試験

英検3級の試験は、リーディング・ライティング・リスニングの3セクションに分かれています。

測定技能 問題形式 問題数 解答形式
リーディング 空所補充(短文) 15 4肢選択
空所補充(会話文) 5
内容一致選択(長文) 10
ライティング 短文解答 1 記述式
リスニング 会話の応答文選択
(イラストあり)
10 3肢選択
会話の内容に関する質問回答 10 4肢選択
短いパッセージに関する質問回答 10

リスニングに関しては、最初の「会話の応答文選(イラストあり)」のみ放送回数が1回で、残りの2つはそれぞれ2回放送されます。

試験時間は、筆記(リーディング・ライティング・リスニング)が50分間、リスニングが約25分間です。

2次試験

英検4級までは、1次試験に合格した時点で「合格証明書」がもらえましたが、英検3級では、2次試験へと進みます。

測定技能 問題形式 問題数 解答形式
スピーキング 音読 1 個人面接
パッセージについての質問 1
イラストについての質問 2
受験者自身に関する質問 2

英検3級の2次試験の試験時間は約5分です。

2次試験で出される4つの課題について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

音読

まず、面接室に入室すると面接官から「問題カード」が手渡されます。

その問題カードには、イラストとパッセージ(文章)が印刷されており、そのパッセージを20秒間ほど黙読した後、音読するように指示されます。

「発音」や「語彙が理解できているか」などが評価対象となりますので、大きな声で読み上げましょう。

パッセージについての質問

次に、音読したパッセージについて、面接官から質問されます。

答える際は、問題カードを見ても減点されることはありませんので、落ち着いて質問に答えましょう。

イラストについての質問

続いて、「イラストの状況を説明するように」と面接官から指示をされますので、イラストの状況を英語で説明します。

パッセージについての質問と同様に、問題カードを見ても問題ありません。

ただし、不自然な聞き返しや、返答が滞る場合は減点の対象となりますので、注意が必要です。

受験者自身に関する質問

イラストの状況説明が終わると、最後に受験者自身の意見を問う質問へと移ります。

問題カードのトピックとは関係のない内容の質問が出題されることもあるので、どのような質問をされても、スマートに返答できる英語力が必要です。

3.英検3級のレベルはどのくらい?

英検3級のレベルは、「中学卒業程度」で、文部省によって中学卒業段階の英語力の達成目標に設定されています。

英検4級との違いは、設問の中に身近なトピックに加え、海外の文化など視野を広げた題材が盛り込まれていることと、面接形式の2次試験が実施されることがあげられます。

合格には、リーディング、ライティング、リスニングの3技能に加え、実際に英語で考えを伝える力が必要です。

4.英検3級の合格点と合格率

英検3級に合格するためには、リーディング・ライティング・リスニングの3技能において、それぞれ正答率が6割以上であることが求められます。

つまり、英検3級の満点スコアは550点ですので、少なくとも全体で330点以上を取る必要があるということです。

ただし、日本英語検定協会が「何問正解で合格」といった基準を設けている訳ではありませんので、今お伝えした基準はあくまでも目安と思ってください。

続いて、英検3級の合格率に関してです。

日本英語検定協会は現在、英検の合格率を一般公開していませんので、残念ながら現在の合格率を知ることはできません。

2015年までのデータを見ると、英検3級の1次試験の合格率は50%、2次試験の合格率は90%と合格率が高いことがうかがえます。

英検3級を受験する際の流れを確認!

英検3級を受験する際の流れを確認!

続いて、英検3級を受験する際の流れを紹介します。

英検3級では、英検5級・4級では実施されなかった面接形式の2次試験が追加されますので、受験の流れをしっかりと確認しておきましょう。

1.テストの日程を確認

英検3級の受験を決めたら、まずはテストの日程を確認しましょう。

英検3級を受験できるチャンスは年に3回です。

受験できる機会はあまり多くありませんので、チャンスを逃さないように気を付けましょう。

  1. 第1検定→6月(1次試験)、8月(2次試験)

  2. 第2検定→10月(1次試験)、11月(2次試験)

  3. 第3検定→1月(1次試験)、2月(2次試験)

受付期間は、それぞれ約1〜3ヶ月前までとなっていますが、受験年度と受験会場によって大きく前後するので、詳しくは英検の公式ホームページで確認することをおすすめします。

2.申し込み

学校で申し込む場合

通っている中学校が英検の準会場として登録されている場合、中学校を通して英検に申し込みをすることが可能です。

詳細は学校によって異なるので、気になる方は学校に問い合わせましょう。

個人で申し込む場合

英検3級に個人で申し込む場合、申し込み方法を以下の3つから選ぶことができます。

  1. インターネット申し込み

  2. コンビニ申し込み

  3. 特約書店申し込み

どの方法で申し込みをしても違いはありませんので、自分にとって都合のいい方法を選びましょう。

申し込みが完了したら、1次試験の受験に必要な「1次受験票」が届くのを待ちます。

ほとんどの場合、1次試験の1週間前までに自宅へ届きます。

3.1次試験当日

1次試験の試験会場や試験時間などの詳細は、1次受験票に記載されていますので、前もって確認しておきましょう。

学校など準会場で受験をする場合は、準会場となっている学校からの指示に従いましょう。

1次試験当日は、「1次受験票」と「身分証明書」を忘れずに持参してください。

1次試験の結果は、2次試験の1週間前までに自宅へ発送されます。

5.2次試験当日

2次試験の試験会場や集合時間は、1次試験に合格したら発送される「2次受験票」に記載されているので、前もって確認しておきましょう。

試験時間は5分ほどですが、受付して退出するまでは60分程度かかることが予想されます。

集合時間に遅刻してしまうと、受験できなくなることがありますので、時間に余裕を持って会場へ向かいましょう。

6.合否通知

2次試験に合格すると、3週間以内に「個人成績表」と「合格証書」が発送されます。

不合格でも「個人成績表」が届きますので、しっかりと確認し、次回の受験に役立てましょう。

英検3級に合格するための対策と勉強法【1次試験】

英検3級に合格するための対策と勉強法【1次試験】

英検3級を受験するからには、1発で合格を目指したいですよね。

ここでは、英検3級の1次試験に合格するための勉強法を詳しく紹介します。

「1次試験の日程が迫っているけれど、勉強の仕方がよく分からない…」という方はぜひ参考にしてみてください。

過去問を中心に勉強

英検3級の1次試験合格に必要な3技能(リーディング・ライティング・リスニング)をバランス良く伸ばすには、過去問や予想問題集を中心とした学習が効果的です。

英検3級の受験を決めたら、まずは一度、過去問にその時点の実力で取り組んでみましょう。

分からない単語や表現が出てきても、辞書を引かないでください。

本番形式で過去問を解くことによって、自分の得意・不得意な技能を明確に把握することができます。

英検の1次試験では、3つの技能の正答率がそれぞれ6割以上であることが合格条件としてあげられているので、合格するには自分の弱点を補強することが欠かせません。

過去問を活用して、弱点を把握・補強していきましょう。

過去問題集や予想問題集は、書店で手軽に購入することができますので、受験の際は必ず1冊分は解いておくことをおすすめします。

また、英検の公式ホームページでは、過去1年間の問題と解答が無料で一般公開されていますので、そちらも活用するといいでしょう。

単語帳は「英検3級でる順パス単」がおすすめ!

英検3級のレベルは「中学卒業程度」ですので、合格するためには、中学校の英語の授業に登場する英単語や熟語をしっかり押さえておく必要があります。

とはいえ、中学校の教科書に登場する英単語をすべて把握するのは難しいので、英検3級対策としての単語学習には「英検3級でる順パス単」という単語帳を使うことをおすすめします。

「英検3級でる順パス単」は、旺文社より発売されている単語帳で、英検3級で必要な1,300語を収録しています。

英検の過去問分析に基づいて、よく出題される単語が「でる順」に掲載されているので、効率よく単語を覚えることができます。

単語学習に関しては、過去問よりも単語帳の活用が効果的ですので、「単語力に自信がない…」という方は、単語帳を活用していきましょう。

【中学生向け】学校の英語の勉強も手を抜かず

「中学卒業程度」レベルの英検3級の合格には、中学3年生までで習う単語や文法の知識が必要です。

つまり、中学生が英検3級を受験する場合、英語の授業で習っている内容がそのまま英検3級に出題されることも珍しくありません。

中学校の英語の授業で習う内容をしっかりと日常的に勉強することは、英検3級対策として効果的です。

「英検3級を受験するから…」と過去問や単語帳を使って勉強することはもちろん大切ですが、普段の学校で習う英語の勉強も手を抜かないようにしましょう。

英検3級に合格するための対策と勉強法【2次試験】

英検3級に合格するための対策と勉強法【2次試験】

続いて、スピーキング力が測定される2次試験に向けた対策と勉強法を紹介します。

面接形式の英語試験を受けるのが初めてだという人が多いかもしれませんが、面接の流れを把握し、しっかりと対策しておけば、合格するのはそんなに難しいことでありません。

「バーチャル2次試験」で流れを確認

英検の2次試験では、面接官と直接英語でコミュニケーションを取る必要があるので、対策するのは難しいと感じるかもしれません。

「どのような対策をしたらいいか分からない…」という方は、まず英検3級の2次試験の流れと聞かれることを確認しておきましょう。

英検の公式ホームページには、「バーチャル2次試験」という音声付きのアニメーションが公開されています。

このアニメーションを見れば、実際に面接室に入室してから退出するまでの流れを確認することができますので、2次試験のイメージが把握しやすくなります。

質問をされるタイミングや、挨拶の仕方をバーチャル2次試験を通して学習しておきましょう。

模擬面接を受ける

実際に2次試験を受ける前に、面接官役として練習に参加してくれる人を探し、模擬面接をしておくと安心です。

バーチャル2次試験で確認した流れを、実際の流れの通りに体験しておけば、本番に自信を持って臨むことができます。

学校・学習塾の先生や友人など、面接の練習に付き合ってくれる人を探してみましょう。

周りに面接官役を頼める人がいない場合は、オンライン英会話の活用がおすすめです。

英検3級を受験するメリット

英検3級を受験するメリット

最後に、英検3級を取得するメリットを紹介します。

実用的な英語力が身に付く

英検3級では、リーディングとリスニングだけでなく、ライティングとスピーキングも測定されるため、合格に向けて勉強することにより、実用的な英語力が身に付きます。

「学校の勉強だけでなく、より実用的な英語力を身に付けたい!」という方の受験がおすすめです。

高校受験で優遇措置がある

中学3年生は英検3級を取得していると、高校受験において「入試に対する優遇」または「入学後の優遇」を受けることができます。

優遇措置の内容は学校によってさまざまですが、一般的には、英検3級取得者には英語の学科試験が免除されたり、内申点や入試総合点に点数加点されたりといった優遇措置があります。

高校受験を控えている中学生なら、英検3級を取得しておいて損はないでしょう。

高校受験対策になる

英検3級と高校受験の英語の試験は、どちらも「中学卒業程度」の英語レベルですので、英検3級取得に向けての勉強は、高校受験対策としても役立ちます。

英検3級は高校受験英語と共通する部分も多いので、「高校受験対策をはじめたいけど、モチベーションが上がらない…」という方は、直近の目標設定として英検3級の受験を検討してみるといいでしょう。

まとめ

この記事では、英検3級の基本情報と、合格するための勉強方法を解説しました。

英検3級は中学校卒業までに取得しておきたい資格のひとつです。

英検4級にはなかったライティングとスピーキングが加わる上、必要な単語数も増えるため、難易度が高いと感じてしまうかもしれませんが、しっかりと対策をすれば、合格をねらうことは可能です。

英検3級の受験を決めたら、ぜひこの記事で紹介した学習法を参考に、勉強に励んでくださいね。